実はブログの題名が変わったときにも少しだけ剣について語りましたが、今回「語ってみた」カテゴリで正式に語ります。ファミコン版前提です。前回と若干変わる部分、重複する部分もあるかもしれないです。かなり主観的なので「ほう、コイツはこう妄想しているのか」程度に見てもらえればと思います。
その昔、海辺の村の住民たちの祖先である海賊が滝の流れる洞窟の奥深くに隠したようです。ゲームのストーリーに直接関わらない為、手に入れなくてもクリアできます。
攻撃力はファミコン版では最大の130。メタル系の敵に2ポイントのダメージを与えることができます。装備できるのは勇者、ライアン、クリフト、トルネコ、ミネアの5人。
希少性は高いのですが、攻撃と同時にHPを回復する奇跡の剣、ボスさえも眠らせるまどろみの剣に押され、威厳は若干低め。
本格的にミネアに装備させるようになったのは腹姉妹から。次のまどろみ無双では一時ライアンに使わせましたが、最終的にはミネアの棺に納められ、続くクレバカでは再び愛剣として君臨。
最近はあまり全員プレーをしていませんが、した場合、大抵2本は手に入る奇跡の剣をクリフトとトルネコ、勇者は天空の剣、ライアンはまどろみの剣かドラゴンキラーにするかも(もしくは奇跡の剣をもう1本調達) なので「はぐれメタルの剣=ミネア装備」はほぼ安泰。よく考えて作られたゲームですよね。
奇跡の剣を装備できないことも手伝い、ミネアははぐれメタルの剣と苦楽をともにすることとなったのですが、そのおかげで「虚弱体質の占い師」に似つかわしくない攻撃力を手に入れ、クレバカでは打撃エースの僧侶戦士として活躍。小ネタの中でも脅しの道具として大いに活用されました。
剣など扱えそうもない外見とは裏腹に、実は最強剣を颯爽と使いこなすそのギャップが素晴らしいです。
彼女は几帳面そうなので毎日完璧な手入れを施していることでしょう。きっといつもピカピカ。

こちらは以前、剣を比較するために描いてみた鉛筆による落書きです。ところどころ歪んでますが気にしないでください。
左からはぐれメタルの剣、鋼鉄の剣、奇跡の剣、破邪の剣。ファミコン版準拠です(破邪の剣と奇跡の剣はファミコン版とリメイク版で形状がまったく違います)
鋼鉄の剣と破邪の剣は重量があるのでクリフトとミネアは装備出来ず、はぐれメタルの剣だけが片手でも両手でも握れる剣という想定。
前に「ミネアが奇跡の剣を装備出来ないのはきっと片手で剣を扱えないからだ」と書きましたが、やはり盾も装備させたいので却下(え?)代わりにもう1つ考えてみました。
奇跡の名を冠した剣を装備できないということは、ミネアは奇跡というものを信じていないのかもしれません。(アリーナ、ブライ、マーニャは奇跡を信じるかどうか以前に剣そのものを装備できない)
もし奇跡というものがあるとしたら、何故父親は殺害され、仇をあと一歩のところで取り逃がし、オーリンは二度も深い傷を負い、優しかった先代キングレオ国王は幽閉され亡くならねばならなかったのか。ついでに言うと何故姉はカジノで全然勝てず、金の無心をされ続けなければならないのか。
奇跡が起こるというのなら、それは神が起こすのではなく、きっと自分たちの行動がもたらすのではないか。そのために必要なのは先を見通す目と、何かを為せるだけの力。だから何が起きてもそれなりに対応できるように打撃、攻撃呪文、補助呪文、治療呪文と一通りこなすようになった。
神の奇跡が宿る剣はそんな彼女を受け入れず、彼女もまた装備したいとは思わない。だから奇跡の剣を扱うことは出来ない……と考えてみました。
逆に神に仕える身であるクリフトは神の奇跡を真面目に信じるタイプ。もし奇跡の剣が完全一品物であったらクリフト装備が一番相応しいかもしれません。
クリフトとミネア、同じ僧侶系でありながら考え方が対照的だったら面白いかなと。もちろんどちらが正しくてどちらが間違っているかは分かりませんし、それは重要ではないです。ただ単に考え方の相違であり、明確な答えはないと思います。
まさに神の奇跡とも言えそうなザオリクの呪文と、自分の命を差し出すメガザルの呪文というのも2人の違いをよく表している気がしますが、これ以上書くとはぐれメタルの剣とは全然関係なくなるのでこのくらいにしておきます。
はぐれメタルの剣の素材について作品内で語られることはなかったと思いますが、はぐれメタル製ではないかと想像。ブレード部分のみならず、刀身全てがはぐれメタル。刃こぼれ無縁。捕獲が極めて難しいはぐれメタルを何十匹も集めて作り上げた大変希少価値の高い剣。ゆえに完全な一品物。
ファミコン版とリメイク版でフォルムは大体同じですが、カラーリングが若干違います。


左:ファミコン版 右:リメイク版
長さは1mくらい。ヒルト(柄)部分が25cm程度。グリップが18〜9cmで片手でも両手でも使える剣。斬ることも突くことも出来る。
はぐれメタルは固くて素早いですが、素早いということは軽いのでしょう。なのでこの剣も強いけれどそれほど重くないはず。ただし軽すぎても扱いにくいでしょうから適度な重さはあると思います。それがどのくらいなのかは分かりません。前回は2kg弱と書きましたが、もう少し軽くてもいいかも。
ブレードの根元の方には片手で握れる程度のリカッソ(刃のない部分)があり、そこを握ることで剣を短く持つことが出来、いざというときにコンパクトな攻撃を繰り出すこともできます。突きの威力も増すでしょう。グリップの先端には4つのトゲ付のポンメル(重心を調整する錘)が付いており、時にはそこで殴りつけるという選択も取り得ます。
ガードと刀身が交わる部分にははぐれメタルのレリーフが施され、ポンメルの底部にはフックなどに引っ掛けられる細長い環状の金具が付いているなど、意外と凝っています。金具には飾りなのか、茶色の革紐が結ばれています。
レジェンドアイテムズギャラリー(DQシリーズの武器防具のフィギュア)では鞘も見ることが出来ます(↑写真参照) 見た目かなり頑丈そうで剣と同じような材質に見えます。鞘まではぐれメタル製だとさらに希少価値も高まりそうです。町の中を移動するときはこの鞘に収めて肩に掛けて持ち歩いているのかもしれません。馬車に置いていかないのは宿屋で磨くため。
歴戦の戦士たちの手により多くの者を葬り去り、ときには使い手の最期を見届けることもあったでしょう。その希少価値ゆえに商人の手に渡ったこともあったはず。そんな商人が剣を船に積んで航行していたときに海賊に強奪され、洞窟に隠されてからは何も斬らず、ただひたすら滝の底で佇む日々。海賊たちは陸に上がり、そこから何代も重ね、百年以上は経ったのか?
材質ゆえ決して錆びることはなかったものの、もう何かを斬り裂いたときの感覚すらも忘れてしまった頃、久々に誰かの手に握られることになったはぐれメタルの剣。手に取ったのは戦士でも商人でも海賊でもない、戦いとはまるで無縁にみえる華奢な女性占い師。そのとき剣は何を感じたのか(いや、もちろん生き物ではないですが)……とか色々想像すると面白いです。
全然一品物ではない防具類の方もはぐれメタル製なのかは微妙。リメイク版の盾は完全一品物なのではぐれメタル製かもしれません。耐性面でも優秀ですし。
はぐれメタルの剣が登場するのは本編では4、8、9(派生作品はやっていないので分かりません)。ただし8&9はデザインが違います。4デザインのはぐれメタルの剣はまさに4のみでの登場ですが、何故かロトの剣や天空の剣と共にキーホルダーになったりクリアファイルになったりと、わりと待遇が良いです。


レジェンドアイテムズギャラリーのベスト版に登場したのもロト、天空、はぐれメタルの3種。ロトの剣や天空の剣のような作品を象徴する特別な剣でもないのに不思議です。

普段は左に盾、右に剣という標準スタイル。ここぞのときは剣を両手持ち。そのとき盾はどうするのか、呪文はどうやって放つのか……その辺はこれからまたじっくり考えます(笑)

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