DQ4プレー記・ただ今のお題
<掃き溜めに鶴>

ルール
・4章はミネア(とオーリン)だけで進める
・5章、船取得までは勇者、ミネアのみで進める
・5章、船取得以降、トルネコ、ライアン、ブライ、ミネアで進める
・キングレオ戦、天空への塔のみ勇者使用可
・勇者は馬車内での生存状態可。アリーナ、クリフト、マーニャは棺桶
・ガーデンブルグでの棺桶人質可
・838861、8逃げ、透明気球等の裏ワザ禁止
・種や木の実類は使い切る


過去のプレー記(プレー記案内はこちら
[記念の二部作]
[01]20周年記念 [10]25周年記念
[女性勇者二部作]
[02]装備品 買わない盗まない [09]いろいろやりすぎ
[三人旅三部作]
[03]水戸黄門 [04]腹でん!(パラディン)と美人姉妹 [05]まどろみ無双
[柔剛柔の三部作]
[06]クレバーカルテット [07]益荒男四人衆 [08]クレバーカルテットDS
[勇者役トルネコの二部作](の予定)
[11]百花繚乱 [12]進行中


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2010年10月29日
 俺はスコット。エンドールで傭兵稼業をしている戦士だ!
 5日400Gで今までに多くの冒険者を助けてきたのだ!

 ……ん? 誰だ? 「ああ、教会の前で占い師のカモにされてた人ね」などと言う輩は!
 違う! 違うぞ! 俺は断じてミネアさんのカモではない!
 確かに、彼女には数百Gと支払ってはいたが、でもカモではない! かも。

「当たり前です! お嬢様がそのような阿漕なことをするはずがありません!」
 うわっ、ビックリした。誰だアンタ?
「これは失礼致した。私は錬金術師のオーリン。マーニャお嬢様、ミネアお嬢様のお父上、エドガン様の一番弟子!」
 なんと、ミネアさんのお知り合いの方であったか。
 でも、なんだ? この組み合わせは? 今度のプレー記は俺達が主役だというのか?
「それはあり得ません」
 ムムム? スッパリあっさり否定したオマエは、商売敵のロレンスではないか!
「前々回がアリーナ姫様ご一行、前回がトルネコさんと美人姉妹ご一行、とくれば、次はどんなプレー記だかお分かりでしょう?」
 ん? おお! 分かったぞ。余りモノがまだいたな。伝説の勇者と王宮戦士か。そうなんだな? この二人の冒険なんだな?
「イイ線いってますけど、ちょっと惜しいです。今度は勇者様と王宮戦士ライアン殿のお2人にNPC(ノンプレーヤーキャラクター)を加えた3人旅です」
「なるほど、それで5章ではNPCとして登場することのない私たちが、こうやって次回予告に駆り出されたのですね」
 そうか、せっかくNPCも活躍できる旅なのに、俺達は出番がないのか……残念だ。
 あ、でも待てよ。5章で出ない奴、もう1人いなかったか? 1人っていうか、1匹。
「ああ、ホイミスライムの彼ですか。彼は1章ダイジェストあたりでちゃっかり登場するでしょうから、今回呼んでません」
 ちくしょう! ホイミスライムには出番があって、俺には出番がないなんて……悔しすぎるぜ。
「あなたやオーリンさんは良いじゃないですか、前回の3章&4章ダイジェストで登場したのですから」
 ああ、そういえばトルネコのダンナに「はした金で雇った」とか表現されてたな……それだけの出番だったよ、俺は。
「雇われただけマシでしょう? 僕なんて、雇われすらしなかった……ていうか、会いにも来ませんでしたよ、トルネコさん」
 オマエは宿屋の2階なんかで営業してるからだ! そんなトコで客が拾えるほど世の中甘くないんだよ。
「それもそうですよねえ……仕様とはいえ、辛いところです」
 まあ、それはさておき、タイトルはなんだ? 「余りモノの冒険」とかか?
「それはいくらなんでも失礼ですよ。伝説の勇者様をつかまえて余りモノだなんて」
 じゃあなんだよ。
「ずばり『まどろみ無双』です。勇者殿&ライアン殿といえばまどろみの剣です。一番お付き合いが長くなるであろうNPCのパノン殿もまどろみの剣を装備していますしね」
 まどろみの剣、2本以上あるのに「無双」とはこれいかに?
「他に並ぶものがないくらい優れてますのよ、まどろみの剣は! って意味ですよ。そのくらい察してくださいよ。だからカモにされちゃうんですよ。ははは」
 だから俺はカモではないと! こいつ、営業もロクに出来ないくせになんて偉そうなヤツだ。
「ですから、お嬢様はそんな阿漕な商売は……多分しないとは思うのですが」
 おいおいおい! アンタまで何弱気になってんだよ! 俺は絶対カモじゃないんだよ!
 まあ、もうそれはいい。つまり、主役はまどろみの剣だな。
「しっ! 違います! それを言ってはいけません!」
 おっと失礼。で、そのプレー記はいつ始まるんだ?
「それが今、プレーする人がすっかり腹姉妹にハマっちゃって、ここまで来たら正攻法ではぐれメタルの盾を取るぜ!&3人全員レベル99だぜ! と思っているみたいなんで、その辺が落ち着いたら始めるっぽいですよ」
 3人全員レベル99って、ダンナやマーニャさんはともかく、ミネアさんも99? 経験値950万以上要るよ? 先長いよ?
「そうですね、長いですね。マーニャお嬢様がレベル99になったとき、ミネアお嬢様のレベルがどの程度まで上がっているのかが気になります」

 そうか、勇者が登場するプレー記か。じゃあ俺はミネアさんにたくさん貢いで……じゃなくて占ってもらって、2人が出会って仲間になるシーンでちゃっかり出演できるようにスタンバイしておくぜ!
「いや、勇者様とミネアさんが仲間になるくだりはカットされると思います。残念ですが」
 ちっ。つまらねーなぁ。

   ◆◆◆

 というわけで5回目のプレー記は「人数制限プレー」でまだ登場していない勇者、ライアンとNPCの皆さんの出演です。バランス的には過去2回より劣りそうですが、何と言っても自在に操れる勇者と、行動パターンが非常に分かりやすいライアン。そして最強武器まどろみの剣で何とかなりそうな予感。腹姉妹よりは簡単なはずだ! 水戸黄門に勝てるかが焦点だ!
 いつ頃始めるかはまだ決めていません。さすがに同じゲームを立て続けにやるのも疲れるので(しかも今回は1章から始めないといけないし)、少し間をあけてから始めたいと思います。
 上で書いてある「腹姉妹全員レベル99」も完遂出来るかは謎。だって……

トルネコ レベル99 EX約590万(マーニャLV83、ミネアLV74)
マーニャ レベル99 EX約790万(ミネアLV88)
ミネア  レベル99 EX約960万
(ちなみに総獲得経験値の上限は1000万)

ですってよ。何この差……。

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2011年02月16日
プレー記第5弾。3人旅3部作3作目です。
勇者、ライアン、NPCでの3人旅になります。

今回は勇者が登場するので名前を紹介します。

勇者・ゆんける(おとこ)

元ネタは……そのまんまです。栄養ドリンク(笑)
なので多分苗字はサトー。ユンケル・サトー。いいのかそれで?

余談ですが、DQ1〜4「ゆんける」、DQ5・8「リゲイン」、DQ6「ゼナ」、DQ9「アリナミン」でした。DQ7のリメイクが出たら「チオビタ」にする気満々です。
ちなみにDQ4は女性勇者だと「ろうやる(ローヤル)」です。高いユンケルにはローヤルと付けられているので……という理由です。
1回目のプレー記が男勇者、2回目が女勇者、3〜4回目が棺桶勇者だったのでローテーションで今回は男勇者。ライアンと女勇者だとどうしてもカップリング(CP)がチラつくのですが、3部作過去2回、CP要素皆無なのでスパッと男勇者で、というのもあります。CP物を書くのはあまり得意じゃないし。

文中に名前ひらがな表記だと多分読みづらいと思うので、読み物部分では「ユンケル」とカタカナ表記、プレー記部分では単に「勇者」と表記しようと思います。

あと、山奥の村の皆さんに名前が付いていた方が話を書きやすいので名前を付けます。

勇者養父:リゲイン
勇者養母:ゼナ
剣の師匠:アリナミン

……元ネt(略)


   ◆◆◆

 少年は、自分のことをごく普通の少年だと思っていた。
 山奥にひっそりと佇む小さな村で、少しだけ年をとった夫婦の間に生を受けた。
 父母のみならず、村人全員の愛情をいっぱいに受けて成長した。
 村には自分と同年代の子が殆どいなかった。それは少し不思議だったけれど、でも1人もいないわけではない。シンシアという幼馴染の少女がいる。
 だから少年には、それほど問題はなかった。
 ある程度の年齢が来たらこの小さな村を出て広い広い世界を知るんだって、魔法の先生から聞いたことがあったから、きっとみんなそうやって旅立ったのかもしれない。
 僕ももう少し大人になったらシンシアと一緒に世界を巡るんだ!
 少年はそう、信じて疑わなかった。

 ――その日が来るまでは。

 『その日』は突然、前触れも無くやってきた。
 村人が息抜きに泊まるためだけに使われていた宿屋に見たこともない詩人が宿泊していたことは、もしかしたらある種の前触れだったのかもしれない。

 少年――ユンケルも、その詩人に会った。
 村人以外の人間に会うこと自体初めてで、心が躍った。
「私は旅の詩人ですが、まさかこんなところに村があるなんて思いませんでしたよ。この村には君のような少年もいるのですね……」
 詩人はユンケルをしげしげと見て、微笑みながらそう言った。
 でもその笑顔は上辺だけのもののようにユンケルは思った。
 顔は笑っているのに目は笑っていなかった。それどころか怖いとすら思った。
 躍った心が凍りつきそうなほどの冷たい瞳のように思えた。

 村の外、広い広い世界にはきっと色んな人がいて、色んなことがあるんだ。
 だからきっと、みんな成長してから村を出て行くんだ。
 これくらいのことで怖いと思ってしまうような僕は、やっぱりまだ子どもなのかな。
 だからみんな、僕のことを決して村の外へ出そうとは思わないのかな。
 早く大人になりたい。師匠のように剣の達人になって、先生みたいにいろいろな魔法を唱えて、父さんのように強く、母さんのように優しい、大人になりたいな。
 そうしたらシンシアと一緒に世界中を旅するんだ。僕は男だから、シンシアのことを護ってあげながら、旅をするんだ。

 そんなことを思いながら、ユンケルは宿を出た。
 宿を出て、家に戻ったところで「魔物襲来」の報を受けた。

  ◇◇◇

 ユンケルは今、村の倉庫のさらに奥の、狭い狭い隠し部屋の中に1人いた。
 魔物襲来の報を受けた途端、剣の師匠・アリナミンがユンケルを引っ張って、この部屋へと連れて来たのだ。
「良いかユンケル、よく聞け! 魔物たちが狙っているのはお前の命。奴らにはお前の存在が邪魔なのだ。お前は選ばれし勇者。お前はいつか、どんな邪悪なものも倒せるほどに強くなる。だが今のお前はまだ弱い。今はとにかく逃げて生き延びるんだ! 分かったな!」
 そのアリナミンも、ユンケルにそう告げて再び外へと出て行った。

 なんだよそれ! 僕が勇者って……勇者ってなんなんだ!
 みんなは外で魔物たちと戦っているのに、何故僕だけがここで隠れてないといけないんだ。
 シンシア……シンシアは? 僕が隠れて彼女が戦っているなんて、そんなのダメだ!
 シンシアは僕が守ってあげるって、ずっとずっと、そう思ってきたのだから……。

「ユンケル!」
 そんなユンケルの耳に、少女の声が飛び込んだ。
 シンシアがユンケルのいる隠し部屋へやって来たのだった。
「ユンケル、これを」
 彼女はユンケルに一通の手紙を差し出した。
「これは、リゲインおじさんから……ユンケルに渡して欲しいって、頼まれたの」
 父さんからの……手紙? 一体、何が書かれているんだ? ああ、でも、それよりも今は……、
「シンシア! 良かった、無事だったんだね? 君もここに隠れに来たんだね?」
 手紙を受け取りながらそう声をかけたユンケルに、しかし、彼女はこう告げた。
「ユンケル……今までずっとあなたと一緒に過ごすことが出来て、とても楽しかった。安心して! わたしは……あなたを殺させはしない!」
 そして彼女はユンケルが今までに聞いたこともないまじない言葉を呟いた。
「…………モシャス!」
 その途端シンシアの姿は、目の前の少年とまったく同じ姿になった。

 え!? ちょっと待てよ! シンシア……それはどういうことなんだ?

 目の前で起きた光景に、少年は声も出なかった。震えて震えて、体が動かなかった。
 自分の歯と歯がぶつかってカチカチ鳴る音だけが聞こえた気がした。

「さようなら……ユンケル」

 呆然と立ち尽くすユンケルをよそにシンシアは再び外へと向かうべく、隠し部屋を飛び出していく。
 ユンケルの手から手紙が滑り落ち、音も無く床に落ちた。

   ◇◇◇

「デスピサロさまぁ! ゆ、勇者を! 勇者を仕留めました!!」
「うむ、よくぞでかした! 貴様には褒美を取らそう。それでは皆のもの、引き上げじゃあ!」
 あれからどのくらい経ったのか、外からそんな声が聞こえてきた。

 勇者を仕留めたって……勇者って僕なんだろう? 僕はここにいるんだ。
 外に出た僕は、僕じゃないんだ……外に出た僕は……僕は、
「シンシアァァァァァ!」


 外は焼け野原だった。ついさっきまで父さんが釣りをしていて、母さんが食事の支度をしていて、先生は飯を食ったら呪文を教えてくれるって言ってて、師匠がいきなり襲い掛かってきて、花畑で寝そべっていたシンシアと挨拶を交わして、宿屋の詩人と話をして……そんなそんな、普通の村の光景が、一変して焼け野原となっていた。
 誰の亡骸も、そこにはなかった。ひどい……誰の骨も残らないほどに、奴らは破壊の限りを尽くしたというのか。
 ユンケルは泣いた。元は花畑だった、よくシンシアが寝そべっていた、今は土がむき出しの地面に突っ伏して号泣した。泣いて泣いて泣き濡れて、いつしか泣き疲れて、少しだけ顔を上げると、目の前の土がわずかに盛り上がっていることに気が付いた。
 土で出来た小さな山にそっと手を伸ばして崩してみると、何かが埋もれていた。土にまみれた、淡い桃色の帽子。横に淡い水色の羽をつけた帽子。いつも、シンシアが被っていた帽子だった。

 ――これは小さな奇跡。
 全てが焼き払われ、遺体すらも残されなかったこの場所に、まるで僕と同じようにそっと隠れていたシンシアの羽根帽子。ユンケルはその帽子を手にとって、大事に抱きしめた。大切な少女のことを思いながら。


 ようやくほんの少しだけ落ち着いたユンケルは、シンシアから渡された父の手紙を広げた。その紙は少しだけ黄ばんでいる。恐らく、この手紙は最近書かれたものではないのだろう。
 僕がどのくらいの時に書かれたものなのだろうか……
 そんなことを考えながら、手紙を読み始めた。

『親愛なる我が息子 ユンケルへ
 おまえが今この手紙を読んでいるということは、なんらかの理由でもはや私とゼナはお前のそばにはいないのだろう――』

 そういえば、前にシンシアから教えてもらった物語に出てきた父親から息子への手紙の書き出しもこんなだったな。あの物語では父親が魔物に心を通わす息子に勇者探しを託す内容の手紙だったけれど。
 まさか自分が、親からこういう手紙を託されるなんて……。

『――もう知っているかもしれないが、お前は私たち夫婦の本当の子どもではない。おまえは天と地の血を引くさだめの勇者。お前はきっと、いつの日かどんな巨大な悪をも倒せるくらいの強さを身につけるだろう。
 良いか、その力を世のため、人のために使うのだ。どんなに辛いことが起きようと、強く正しく生きるのだ!
 それが、私とゼナ、そして村人全員の願いだ。
 私もゼナも、お前と血は繋がっていないが、それでも永遠に、お前は私たちの大切な息子だ。誰よりも深く愛する息子だ。そのことを忘れないで欲しい――』

「父さん……母さん……」
 ユンケルの胸に再び熱いものがこみ上げてきた。

 ――デスピサロさまぁ! ゆ、勇者を! 勇者を仕留めました!!
 ――うむ、よくぞでかした! 貴様には褒美を取らそう。それでは皆のもの、引き上げじゃあ!

 デスピサロ……こいつが、僕から全てを奪ったんだ! 絶対に許さない!
 絶対にお前を見つけ出してやる! みんなの仇を討ってやる! 待っていろよ!

 そんな思いがユンケルの胸に沸々とわいた。
 思わず手紙を握りつぶしそうになってしまって、ユンケルは慌てて手紙のしわを伸ばす。そして、その手紙にまだ続きがあったことに、ユンケルは気付いた。

『追伸――
 息子よ、これが次のプレー記のお題だ。

*********************

・第5章、馬車取得以降、勇者、ライアン、ノンプレーヤーキャラ(NPC)のみで冒険
・戦闘時のパーティーは最高3人(勇者、ライアン、パノン、ルーシアの4人パーティー不可)
・ガーデンブルグでの人質はライアン
・ドランも仲間にすること(「最後までずっとルーシア」不可)
・他のキャラは棺桶
・透明気球、8逃げ、838861等の裏技使用不可

*********************


 健闘を祈る』

「……父さん、何これ??」

 ――これが、勇者ユンケルの長い旅の始まりであった。

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2011年02月18日
 馬車を取るまではプレー記の範囲外ということで。簡単に済ませます。
 レベル1のままでエンドールに突撃し、姉妹を仲間にした後、女神像の洞窟へ直行。お宝を色々と物色、オマケにメタルスライムまで倒せてレベルも大幅アップ!
 女神像の洞窟を出た後はブランカに戻り裏切りの洞窟へ。
 ベロベロも裏切り小僧も鋼鉄の剣で一刀両断にしてあっという間にクリア。無事に主役の1人、ホフマンを仲間にしました。
 残念ながら姉妹とはここでお別れ。身包み剥いで「いろいろやろうぜ」で砂漠に放置というひどい仕打ちで棺桶化。ごめんなさい。悪いとは思ってる。

 今回も棺桶の話は出しません。でもそれだと最初からマーニャとミネアがいないことになり、じゃあどうやって裏切りの洞窟を切り抜けたの? となりますが……。

   ◆◆◆

 魔物の襲撃を受け焼け野原となった故郷の村を後にしたユンケルは、途中、やたら口が悪くやたら親切な木こりの老人の家や、村の南に建つブランカ城の城下町で夜を明かしつつ、城の東方面に広がる砂漠の入口にポツンと構える宿屋に立ち寄った。
 宿のロビーで宿泊客と思しき中年の男性がぼやいているのをユンケルは耳にする。
「うーん、なんとか南の砂漠を越えたいのだが、1人徒歩で越えるのは到底無理だなぁ。せめて砂漠を越えるだけでいい、馬車に乗せてもらえると助かるのに、持ち主がアレじゃあなぁ」
 持ち主がアレってなんだろう?
 ユンケルはそう思いつつ、宿の中を歩いてみた。離れの方まで足を伸ばすと、1人の青年がボーっと椅子に座っているのを見つけた。ユンケルより若干年上といった具合だろうか。
 青年はユンケルを見るなり、冷たい口調で話し出した。
「なんだあんた。宿の客か? ここは宿じゃない。自宅だ。勝手に上がるなよ」
「ご、ごめんなさい。あの……キミが『アレな持ち主』の人?」
「はぁ? アレとはなんだ。いきなり失礼なガキだな」
 ユンケルのいきなりの『挨拶』に青年は気色ばんだ。
「言ったのは僕じゃないんだ。宿屋にいたおじさんが馬車に乗りたいけど持ち主がアレじゃあな、って言ってた」
「ちっ、また馬車目当てかよ。どいつもこいつも……。で、あんたもそうなんだろ?」
「え? うーん、特にそういうつもりはなかったけど、でも馬車がないと砂漠を越えられないのなら、馬車は欲しい」
 ユンケルは実に素直に青年の質問に答えていった。
 なんだこいつは、余程の世間知らずか? まったく、変な奴に絡まれたもんだ……青年は半ば呆れ、溜息をついた。
「あんた変わった奴だな。悪いけど馬車は貸せない。オレは誰も信じられない。何も信じたくない。誰とも話したくもない。さあ、帰ってくれ」
「キミは何も信じられないの?」
 何も信じられないという青年の言葉にユンケルは思わずそう反応した。
「ああ、信じられないね。こいつなら全てを信じられると思っていた親友……今はもう親友だなんて呼びたくもないけどね。そいつに裏切られたんだよ。分かるか? オレの気持ちが。オマエみたいな温室でぬくぬくと育ったような奴には到底分からないだろうな。いい加減、もう帰れ」
「キミは僕と同じだね」
「はあ? あんた、さっきから大丈夫かよ、頭。どこが同じなんだよ! 無理矢理一緒にすんな!」
 青年もさすがにイライラが募ってきたらしい。その語気はますます荒くなった。
「僕も信じていた全てのことが、あの日、音を立てて崩れたんだ。自分は普通の村に暮らす普通の男だと思っていたのに、そうじゃなかった。本当の両親だと信じて疑わなかった人は実はそうじゃなかった。僕が絶対守ってあげるんだと信じていた女の子に僕は守られた。僕の身代わりになって彼女は死んだ。彼女だけじゃない、村のみんなが僕のために死んでしまった。もう僕は、何が真実なのか分からなくなった。何も信じられなくなった」
 怒りの色を見せる青年に構わずそう話すユンケルは、一見すると実に淡々とした様子で、青年はそんな彼の言うことなど到底信じられないと思った。そんな目に遭っておきながら自分の目の前で淡々と話す少年を胡散臭いとさえ思えたのだ。だが、
「なんだか、不思議だな。あんたの言ってることは到底信じられないはずなのに、なのに、真実のようにも思えてくる。何故だ……」
 青年はユンケルの顔をまじまじと見た。この少年の何が、自分にそう思わせるのかを見定める為に。

 ――わかった! 目だ。瞳だ……。
 この少年の瞳は、なんて澄んでいるんだ!

「本当にそんな目に遭ったのなら、何故そんなに真っ直ぐできれいな、澄んだ瞳をしているんだ?」
「僕の目がきれいだって? そんなわけないよ。僕の心の中は魔物への復讐心でいっぱいなんだ。暗い夜になると、あの日薄暗く狭い部屋に匿われたことを思い出して、こう、胸の中をドロドロとしたものが蠢いて、喚くんだ。『殺してやれ。殺してやれ。オマエの全てを奪ったものを皆殺しにしてしまえ』って。そんな心を持っている僕の目がきれいなわけがない」
 冷たい薄ら笑いを浮かべながら話したユンケルに、青年は思わず唾を飲み込んだ。酷い目に遭ったというのはやはり本当なのだろう。薄ら笑いの中に垣間見た憎悪、今見せたこの表情こそが、今の少年の心を表したものなのかもしれない。
 でも、それでも、
「それでもやっぱり、キミの目はきれいなんだ。キミは気付いていないのかもしれないけれど、見ているとまるで心が洗われるようなんだ。そのドロドロしているという心の中のもっともっと奥に、澄み切った何かがあるように思えてならないんだ。オレなんかキミと比べれば全然大した目に遭ったわけでもないのに、鏡を見るとあまりに澱んだ自分の目が嫌になる。鏡を見るたびに心が沈んだ。オレも本当は、もっと生き生きした目をしていたあの頃に戻りたいとずっと思っていたんだ」
 ユンケルは黙って青年を見て、話を聞いたあと、自分の思いを口にした。
「僕は今、村のみんなを襲った魔物たちに復讐したいと思っている。でも同時に、信じられなくなってしまった様々なことの真実を知りたい。そしてまた色々なことが信じられるように世界を巡りたいとも思っているんだ」
「世界を巡る旅か……すごいな」
 青年は心底そう感心したようだった。
「……なあ、もし良かったら、その旅にオレも連れて行ってくれないか? オレも旅をする中で再び人のことを素直に信じられるような人間になれたらいいなって思うんだ。鏡を見て『今日のオレ、すごくいい目してんな!』って思えるように。もちろん、馬車も出す。まず砂漠を越えよう! オレはこの宿屋の息子、ホフマン。キミは?」
「僕はユンケル。ホフマン、よろしくね」
「ああ、よろしく! 野郎2人旅になるけど、オレの馬、パトリシアはれっきとした淑女だから。まあ、楽しく行こうぜ!」

 しゅくじょってなんだろう? ユンケルはそう思いながらも馬車に乗り込んだ。
 こうして宿屋の息子・ホフマンとの新たな旅が始まったのだった。


なまえLvHPMPそうび
ゆんける95528705616鋼鉄の剣 鉄の鎧 鉄の盾 木の帽子
ホフマン960584726鉄の槍 青銅の鎧 うろこの盾 皮の帽子

<携帯閲覧用>
ゆんける LV9 H55 M28 攻70 守56 早16
鋼鉄の剣 鉄の鎧 鉄の盾 木の帽子
ホフマン LV? H96 M0 攻58 守47 早26
鉄の槍 青銅の鎧 うろこの盾 皮の帽子

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2011年02月22日
 勇者、ホフマン2人旅、アネイルからスタート。
 アネイル−コナンベリー間はエンカウントは2度のみ。うち1回がさまよう鎧とホイミスライムの群れ。群れで現れるとマーニャの有り難さが身に染みる。2人だけだと戦闘が長引くばかり。鎧はホイミスライムを呼びまくるし。
 勇者はMPも低いのであっという間にスカスカ。エンカウント2回でコナンベリーに着けたのは幸運だった。コナンベリー到着時、勇者レベル10。
 コナンベリーでは新規の武器防具が全く置かれていないため(金の髪飾りは新規だけど)、装備はそのまま。

 様子見で大灯台へ行ってみる。最初は1階の宝箱だけを回収。道具を持てるのが勇者だけなので棺桶を同行させた方がいいかも。赤窓がイヤだとか言ってられないです。ホフマンが生き残っても勇者が死ぬと全滅扱いなのも辛いところ。
 大灯台攻略はリレミトを覚えてからにしようかな……と思ったら、リレミトを覚えるのはレベル13。序盤の勇者はミネアよりレベルの上がりが遅いのに13まで待てません!
 仕方ないのでチマチマと大灯台攻略開始。相棒のホフマンは「ちからため」が多すぎる。3ターン連続ちからためとか、そういう無駄なことはやめて欲しいです。守備力の低さも気になってきた。

 塔内では寄り道をせず、聖なる種火だけを取って最上階へ。さあ、灯台タイガーに挑戦ですよ!

灯台タイガー戦 1回目
 レベル11で臨んだ初戦。並びは 勇者−棺桶−棺桶−ホフマン。勇者を先頭にしたのは守備力が高いから。でもこれだと勇者に攻撃が集中しすぎる。その上灯台タイガーは雄叫びを使ってくる。3ターンと持たずに勇者死亡。話しにならなかった。

 レベル11で覚えたトヘロス、コナンベリー周辺で既に効果がある。コナンベリー−大灯台間でエンカウントナシなのは有り難い。でもトヘロスはMPを消費するので聖水で代用しよう。これでフィールド移動は楽になった。さあ、再戦!

灯台タイガー戦 2回目
 引き続きレベル11で挑戦。並びはホフマン−棺桶−棺桶−勇者。ホフマンは柔らかい壁役。
 灯台タイガーの攻撃力もさることながら、炎の戦士も地味に強い。一撃で20程度のダメージを食らう。ホフマンがあっという間にやられた。壁になってませんよ、ホフマンさん……。全滅。

 少しだけ外で戦闘を重ね、勇者レベル12。エンドールで正義のそろばんを買って勇者に持たせ、塔内で遭遇したがいこつ剣士をことごとく消し去る。さまよう魂は弱いから戦う。回復は棺に詰め込んだ薬草を使うので勇者のMPは消費せず。

灯台タイガー戦 3回目
 レベル12、前回と同じ並びで3戦目。
 2匹の炎の戦士を3ターンかけて正義のそろばんで消し去った。ククク、計算どおり。あとは灯台タイガーをゆっくり料理してやるぜ!
 並び順の関係で敵の攻撃はほぼホフマンに集中。適度にホフマンの回復をしつつ、ひたすら攻撃。過去2回が嘘のような戦いっぷりで楽勝。マーニャ、ミネアがいなくてもレベル12で抜けられた!
 あとは聖なる種火を投げ入れ、屋上からルーラで脱出。大灯台攻略終了。
 取り残したお宝はライアンが加わってから頂こう。

 コナンベリーに戻って船をゲット。オマケで付いてきたオジサンがどうなったかは割愛。
 今回はここまで。

なまえLvHPMPそうび
ゆんける127936835821破邪の剣 鉄の鎧 鉄の盾 木の帽子
ホフマン960584726鉄の槍 青銅の鎧 うろこの盾 皮の帽子

<携帯閲覧用>
ゆんける LV12 H79 M36 攻83 守58 早21
破邪の剣 鉄の鎧 鉄の盾 木の帽子
ホフマン LV? H96 M0 攻58 守47 早26
鉄の槍 青銅の鎧 うろこの盾 皮の帽子

   ◆◆◆

 海を荒らす邪悪な炎を灯台に灯していた魔物・灯台タイガーを仕留めたユンケルとホフマンは早速コナンベリーの町に戻った。
「有無を言わせずオレたちに面倒を押し付けていったあの商人、報告したらビックリするだろうな」
 そう得意気に語るホフマンだったが、港にその商人の姿はなかった。造船所へと足を運ぶと、親方と思しきガッチリした大柄な男が二人の元へやって来た。
「おお! あんたたちが灯台に灯る邪悪な炎を消し去ってくれたんだな! すっかり海も穏やかになって、本当に助かった! ありがとうよ」
「いいえ、どういたしまして。ところで、ここで船の注文をしていた男の人はどこにいるか分かりますか?」
 ユンケルが尋ねると、男は懐に手を入れ何かを探しつつ答えた。
「旦那なら、船が完成してついさっき出航していっちまったよ。なにやら急いでいたみたいだからな」
「えー? なんだよあのオッサン、人には面倒を押し付けておいて、解決したら礼も言わずにとっとと行っちまうなんて、随分じゃないか! ……やっぱ人って信用できないよな」
 怒りと、少しの哀しみが混ざったようなホフマンに男は懐から取り出した物を差し出し、なだめるように言った。
「まあまあ、そう言うのはちょっと待ってくれよ。実はこの手紙を旦那から預ってたんだ。まあ、読んでみてくれよ」
 ホフマンは商人からの手紙を男から受け取り、広げて読み始めた。ユンケルも覗き込むようにして手紙を見た。

『勇敢なお二方へ――
 あなた方が今これを読んでいるということは、私はもう出航してしまい、あなた方の近くにはいないことでしょう……』

 どんな手紙もこうやって書き出すものなのかな?
 ユンケルはそう思いながら冒頭の文を眺めた。

『……それはともかく、灯台の邪悪な炎を消してくださって本当にありがとうございました。私は故あって早くに出航しなければなりません。直接会うことも出来ず去ってしまう非礼をお許しください。
 実は私、船を二隻注文したのです。最初に注文した方の船が、考えてみたら少し大きさが足りないことに気付きまして、もっと大きな二隻目を注文したのです。もちろん私1人で二隻の船を扱うことは出来ず、最初に注文した方をこちらのドックに置いたままなのです。ですからもしよろしければ、ドックにおいたままの方の船はあなた方に差し上げたいと思います。もちろん支払いは済ませてありますので、そのままご自由にお使いください。私からのささやかなお礼です。
 どうかお気をつけて旅を続けてください』

「んま、そういうワケだ。大きさが足りないって言っても、2人3人乗るくらいなら大きすぎるくらいだ。もちろんあんたたちが乗っている馬車だって載せられるぜ。どうする、もらっていくかい?」
 男は2人の肩をポンと叩き、乱杭歯を見せながらニッと笑った。
「すげー! あのオッサン、どれだけ金持ちなんだよ! 乗らない船の金まで払えるなんて凄すぎる! 大商人だな!」
 ついさっきまで気持ち暗い表情を見せていたホフマンはすっかり興奮していた。
「なあ、せっかくだし船貰ってさ、海に出ようぜ! 自家用船だ、定期船と違ってオレたちの好きな場所へ行けるぜ!」
「凄いなぁ、僕たちの船か……」
 ユンケルはまだ見ぬ世界に思いを馳せた。そして、この世界のどこかにいるのであろう、村のみんなの仇のことを……。

 2人は商人の厚意に甘え、船を譲り受けることにし、大海原へと出航していったのだった。

   ◆◆◆


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2011年02月26日
   ◆◆◆

 コナンベリーで船を手に入れたユンケルとホフマンは大海原へと出航していった。
 山奥の小さな村で生まれ育ったユンケルにとって海は初めてだった。アネイルからコナンベリーへ向かう道中、右手に広がった海を初めて見たときはあまりの広さ、青さに驚いたものだ。見ただけでも驚きがいっぱいだった海の上に今、自分はいる。それは、にわかには信じられないような出来事だった。

「海に出たはいいけどさあ。考えたらオレたち、地図も何も持ってないよな。どこ行けばいいんだ?」
 操舵桿を握りつつ、ホフマンが呟いた。
「そういえばそうだね。どうすればいいんだろう」
「なあ、オレが適当に動かしちゃっていいかい? 気が向いたところに接岸するんだ。どうせ明確な行き先があるわけでもないし、面白そうじゃないか?」
「うん、お任せするよ」
 あの村しか知らなかったユンケルには地理の知識が全くない。ホフマンだったら自分よりは詳しいだろうから……ユンケルはそう思い、船の操舵はホフマンに任せることにした。

 最初のうちは珍しい海を興味をもって眺めていたユンケルだったが、甲板の上はぽかぽか陽気。魔物が出ることも殆どなく、いつの間にかうたた寝をしてしまっていた。
「おーい、ユンケル。接岸させてみたよ」
 ホフマンの声でユンケルは目を覚ました。太陽が西の空に沈みかかっていて、若干肌寒く感じる。
 接岸したとのことで岸の方へと目をやると、その海岸は随分と複雑な地形をしていた。出航していったコナンベリーとはかなり違う地形だ。陸地の先の方へと目をやると、城のような建物が見える。
「操舵してたらさ、海岸は複雑な形してるし、城も見えたから接岸してみた。あの城が何城なのかはオレも分からない。だから行ってみようぜ」
「そうだね」

   ◆◆◆

 海岸が複雑なところにあるお城。はい、3人目を狙いにかかりました。
 でも実際はその前にリバーサイドに行って今回のプレー記のタイトルにもなっている「まどろみの剣」を購入。ついでにドラゴンメイルも購入。破邪貯金万歳。ホフマンが成長しないから勇者には早く良い装備をさせたいところ。

   ◆◆◆

「ふぅん、王様を笑わせることが出来れば褒美ねぇ……」
 向かった先のお城で人々の話を聞きまわったホフマンが腕を組み、そう呟いた。
「ユンケル、なんかいいダジャレないかな?」
「ダジャレって何?」
 そもそもダジャレの意味も分からないんじゃ話にならないよな……
 ユンケルの返答にホフマンはただ苦笑いするしかなかった。

「さっき城の中のおじさんが言っていたパノンって人を探してくればいいんじゃないかな?」
「そうだよな。それがいいよな。でもどこにいるんだろうな」
 そんなことを話しつつ、2人は途方に暮れた。でも、ここにずっといても仕方がない。
 2人は再び船に乗り込み、海路を進み始めた。
 適当に一方向、真っ直ぐに進んでいくと程なくして、陸地が見えてきた。なんとなく町のような光景も見えてきたので船を接岸し、その町へと向かった。

   ◆◆◆

 スタンシアラは北国、モンバーバラは南国ですが、スタンシアラから北上すると簡単にモンバーバラ到着です。先にスタンシアラに行ってしまったのでパノンの渾身のギャグ「おはなしっ!」を聞くことが出来ませんでした。ききたかったなあーざんねん(棒読み)

 それはともかく、これで3人目の仲間・パノンがパーティーの一員に加わりました。パノンとは世界樹までの長いお付き合いになる予定です。まどろみの剣装備なのはステキですが、HP80台というのが甚だ不安。今はまだ良いけど、このステータスでエスタークと戦うのか……。

   ◆◆◆

「おいおい、まさかこうも運良くパノンを見つけられるとは思わなかったな! よしよし、早速さっきの城へ戻ろうぜ」
 偶然立ち寄ったモンバーバラの町にて、一発でパノンを探し当て、ホフマンは興奮気味だった。
「さっきのお城、どうやって行くんだったっけ?」
 パノンを仲間に出来たことはユンケルも嬉しかったが、肝心の戻るべき城の位置がユンケルには分からない。操舵してきたホフマンなら覚えていると思っていたのだが……。
「えっと、どっちかの方向へ真っ直ぐ進んでいったはずだぞ。でもどっちの方向だったかは忘れた!」
 ホフマンもあまり地理には詳しくないらしい。
 なんだ、覚えてないのか……
 ユンケルは若干不満だったが、地理のまったく分からない自分のことを棚にあげて不満を漏らすこともはばかられ、ただ黙っているしかなかった。
「おやおや、早速迷子ですかね? 迷子になっちゃってオーマイゴッド!」
 仲間になりたてのパノンが早速微妙なギャグを披露したが、ユンケルもホフマンも今のギャグには気付いていない模様だ。パノンはそれを若干不満に思ったが、それは自分の修行が足らないからであり、不満を漏らすのは筋違い。とにかく今は目的地の手がかりを掴もうと思った。
「……コホン。ところで、お城の名前は分かるんですか? 分かれば何とかなるかもしれませんが」
「城の名前……確か聞いたけど、上の空だったからよく覚えてないな。ユンケル覚えてるか?」
「うーん……。なんて名前だったっけ? た……『タ』が付いていたような気がする」
 ユンケルは記憶の糸を手繰り寄せ、そう答えた。
「そういえばそうかもしれない。タが付いてた」
「タの付くお城ですか。タ……タ……ソレッタ?」
 パノンも必死に考えつつ、候補を挙げた。
「えー? そんな名前だったかな? でもソレッタだったら確かにタが付いてるな」
「ソレッタでしたら、ここからほぼ西へ一直線で着きますよ。あなたがたはお城から真っ直ぐここへ来られたのでしょう?」
「じゃあソレッタだったのかもしれない。西というと、日が沈む方か。こっちかな」
 ユンケルはそう言い、ある一方を指差した。
「なんでやねん! そっちは東です。東にはひがしずみませんよ!」
「はっはっは! ユンケル、今のボケはなかなかだったよ。素で言ったんだろうケド。ついでにパノンの東には日が沈まないは微妙だったよ」
「がくっ」
 ――ウケは悪かったが、気付いてもらえただけ儲けものだ。
 ――ボケってなんだろう?
 パノンとユンケルがそれぞれそんな思いを抱く中、船は西へと進んで行ったのだった。

   ◆◆◆

なまえLvHPMPそうび
ゆんける1384381008423まどろみの剣 ドラゴンメイル 鉄の盾 鉄兜
ホフマン960584726鉄の槍 青銅の鎧 うろこの盾 皮の帽子
パノン8524885338まどろみの剣 身かわしの服 木の帽子

<携帯閲覧用>
ゆんける LV13 H84 M38 攻100 守84 早23
まどろみの剣 ドラゴンメイル 鉄の盾 鉄兜
ホフマン LV? H96 M0 攻58 守47 早26
鉄の槍 青銅の鎧 うろこの盾 皮の帽子
パノン LV? H85 M24 攻88 守53 早38
まどろみの剣 身かわしの服 木の帽子

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