DQ4プレー記・ただ今のお題
<掃き溜めに鶴>

ルール
・4章はミネア(とオーリン)だけで進める
・5章、船取得までは勇者、ミネアのみで進める
・5章、船取得以降、トルネコ、ライアン、ブライ、ミネアで進める
・キングレオ戦、天空への塔のみ勇者使用可
・勇者は馬車内での生存状態可。アリーナ、クリフト、マーニャは棺桶
・ガーデンブルグでの棺桶人質可
・838861、8逃げ、透明気球等の裏ワザ禁止
・種や木の実類は使い切る


過去のプレー記(プレー記案内はこちら
[記念の二部作]
[01]20周年記念 [10]25周年記念
[女性勇者二部作]
[02]装備品 買わない盗まない [09]いろいろやりすぎ
[三人旅三部作]
[03]水戸黄門 [04]腹でん!(パラディン)と美人姉妹 [05]まどろみ無双
[柔剛柔の三部作]
[06]クレバーカルテット [07]益荒男四人衆 [08]クレバーカルテットDS
[勇者役トルネコの二部作](の予定)
[11]百花繚乱 [12]進行中


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2011年06月04日
 ユンケルたちは今、天空城にいた。
 闇の世界を脱出しようとした彼らの前に突如マスタードラゴンが現れ、天空へと連れ出したのだった。
 城に着くなりドランはグゴグゴ言いながら飼育係のルーシアのもとへと行ってしまった。ユンケルとライアンの2人だけが、マスタードラゴンと向かい合うように立っていた。
「天空と人間の血を引きし勇者ユンケル、そしてバトランド王国の王宮戦士ライアンよ、そなたらのはたらきで進化の秘法はデスピサロ共々、地の底深くに沈んでいった。よくぞやってくれた。心から礼を言おう」
 一段高い玉座の上から、マスタードラゴンは神でありながらも恭しく、礼を述べた。
「どうだ、ユンケルよ。ここに残らぬか? もはや地上にいることもあるまい。天空城に残り、我々とともに暮らすが良かろう」

 何故今更そんなことを言うのか。僕が望まれない存在だったから、母親から引き離し、地上に残したのではないのか? それが急に、まるで世界の救世主のような扱いを受け、今度は一緒に暮らさないかだって? そんなの、随分勝手じゃないか!

 ユンケルは腹が立った。この竜の神に、なんて言ってやろうかと考えた。でも、もしここで神の逆鱗に触れることになったら、何も関係ないライアンまで巻き込んでしまうのではないかとも考えた。
 どうせもう、ここからはすぐ去るつもりでいた。地上に戻れば、もう二度とこの地を訪れることもないだろう。竜の神とも、もう未来永劫、会うことはないだろう。

 ならば静かに、ここを去ろう。

 だからユンケルは1つ大きく深呼吸し、穏やかな口調で告げた。
「僕は地上で生まれ育ちました。これからもずっと地上で暮らし、地上に骨をうずめます。
 ……ここにはきっと、僕の居場所はないから」
 最後に呟いた一言だけがユンケルにとってささやかなる、神への抗いだった。
「……そうか、分かった。止めはせぬ。ならば地上へ戻るが良い」
 ユンケルの思いを汲み取ったのか、マスタードラゴンもまた、静かに答えた。
「元気で暮らせよ」
 ユンケルもライアンも、マスタードラゴンに頭を下げ、謁見の間を後にした。


「ユンケルさん! ライアンさん! おめでとうございます」
 竜の飼育場へ着くなり、ルーシアが満面の笑顔で迎えてくれた。
「ドランはお役に立ちましたか?」
「うん、とても頼りになったよ。さすがはルーシアが育てている子だね」
「それは良かったですわ!」
「グゴッ!(こいつらもおいらの子分として頑張ってたぜ!)」
「ルーシア殿にも色々と世話になりましたな」
「わたしも、短い間でしたがあなた方と旅を出来たことを誇りに思いますわ」
「元気でね。また良かったら地上に遊びに来てよ。怪我はしないようにね」
 ルーシアはにっこりと頷いた。
「お2人も、お元気で」
「グゴゴン。ゴゴン!(おいらも地上に行きたいな。って、別におまえたちに会いたいから行くんじゃないんだからね!)」


「ライアンさん、そろそろ地上へ戻りましょうか?」
 竜の飼育場を後にし、ユンケルは外へ向かい歩き出そうとしたが、
「あのご婦人には……お母上には、お会いしなくてよろしいのですか?」
 ライアンが進言すると、ユンケルはわずかに顔をこわばらせた。
「……あの人が本当に僕の母さんなのか、分からないじゃないですか。それに、僕にとっては村で僕を守ってくれたあの人が、本当の母さんなんです」
「あなたがそう思う気持ちは分からなくはない。私も元々は孤児で、拾ってくれた養父母に育てられた身ですからな。
 ですが、あのご婦人が腹を痛めてあなたを産んでくれたからこそ、あなたは今、生きてこの世界にいることができるのですぞ。それだけは忘れてはなりません。今会わなければ、もう二度と会えぬかもしれないのですぞ」
 ユンケルは黙って下を向いていたが、暫くして方向を変え歩き始めた。あの女性のいる部屋の方へ向かって。

 ユンケルがドアをノックし中へ入ると、女性は驚いたように、でも嬉しそうに、ユンケルを見た。
「あの……僕は、その、これからも地上で頑張って生きていきます。だから……ええと……か、母さんも、お元気で」
 顔を赤くしながらもごもごと話したユンケルを、女性は涙を流し抱きしめた。ユンケルも目を赤くし、女性に身を委ねた。
 後ろから2人を見ていたライアンもまた唇を噛みながら鼻をすすったのだった。

   ◇◇◇

 こうして天空城を後にした2人はまず、ミントスの町を訪ねた。
「こんにちは、旅人の宿へようこそ! ……って、おお! ユンケルじゃないか! 来てくれたのか? 久しぶりだなぁ」
 宿屋のカウンターで受付業務をしていたホフマンは懐かしい顔を見るなり言葉遣いを崩した。
「もうすっかり仕事も板についたみたいだね」
「実はオレ、今日でここを卒業するんだよ。ヒルタン先生にようやく認められて、やっと胸を張って親父のもとへ帰れるよ」
 ユンケルはライアンにホフマンを、ホフマンにライアンを紹介した。
「ユンケル、きみはついに地獄の帝王を倒したんだよな? オレ、すぐ分かったよ。あるときを境に、世界がパアッと明るくなった気がしたんだ。ああ、きっとユンケルたちがこの世界を救ったんだってさ。
 本当、きみと短い間でも一緒に戦えたのはオレの誇りだ。オレ、親父と一緒に働くからさ、ときどきは遊びに来てくれよな!」
「うん、必ず泊まりに行くよ」
 2人は固い握手を交わし、次の再会を約束した。


「パノンは今、どこにいるんでしょうね?」
「パノン殿は、笑いが必要な場所にいるのではないですかな」
「ということは、あの町かな……行ってみましょうか」
「ええ」

   ◇◇◇

「ちょっとちょっと、そちらのお美しいお嬢さん!」
「え? あたしかい?!」
「勿論ですとも! 実はお嬢さんにお話があるのですヨ。ワタシのここの裾のところを、ちょっと掴んでもらえませんか?」
「えっと、掴むのね」
「そうです。ではいきますヨ。……お離しっ!」

 いまだガスが立ち込め、多くの墓石が建ち並ぶ町の一角に、笑い声が響いていた。
「パノン!」
「ん? どこかでワタシを呼ぶ声が……って、ああ! ユンケルさんにライアンさん!」
 2人が見立てたとおり、パノンはアッテムトの町にいた。何かが入っていたのであろう木の箱を台にして、その上に立っていた。
「よくワタシの居場所が分かりましたね! この箱の上が、今のワタシのステージなんですヨ!」
「いやあ、オレたち、ずっとずっと沈みっぱなしだったけどさ、パノンが来てくれてから、ようやく笑えるようになったんだ」
「不思議なもんでねぇ、笑っていると心が軽くなるような気がするんだよ」
 以前訪れたときには住民の笑顔など見ることはなかったが、今は笑顔で口々にパノンを称えている。「笑いは良質な薬と同じ」かつて別れ際にパノンから聞いた言葉が思い出された。
「ユンケルさん、ライアンさん、デスピサロと決着をつけたんですね。オメデトウございます。ワタシ、すぐに分かりましたよ。分厚い雲がこう、一瞬にして晴れてしまったような感覚がしたものですから。
 ワタシもこの町を覆う分厚い雲を少しでも晴らせるように、暫くはこの町でガンバってみようと思ってるんですヨ。良かったら時々ツッコミを入れに来てくださいネ」
「うん、落ち着いたら、必ず来るよ」
「そのときは切れ味鋭いぎゃぐを期待してますぞ!」

   ◇◇◇

 アッテムトを後にした2人は、ライアンの故郷、バトランドへと向かった。
 城下町へ入るなり、大勢の民衆がライアンを囲んだ。
「戦士様! 伝説の勇者様との地獄の帝王討伐、本当にお疲れ様でした!」
「戦士様は私たちの誇りです!」
「ライアン様、万歳!」
 たくさんの賞賛の言葉に、普段はどっしりと構えるライアンもさすがにたじろいだ。
「ライアンさんはもうすっかり国の英雄ですね」
「ちゃ、茶化さないでくだされ」
「茶化してなんかないですよ」

 住民たちはライアンの旅の内容を随分と詳しく知っていた。キングレオやサントハイムでの戦い、数々の洞窟巡りなど、エスタークを倒すくだりまで、本当に事細かに状況を知っていた。そのことを不思議に思ったライアンは、理由を尋ねてみた。
「ちょっと前にここへやって来た詩人さんが、戦士様と勇者様の旅の様子を弾き語りしてくれたんですよ。名前は確か、ホイミンって言ったかな」
「……ホイミンだって?」
 ライアンは驚いた。かつて共に旅をしたホイミスライムと同じ名前だったからだ。その詩人は、あのホイミンなのか、同名の別人なのか……。
「あ、詩人さんがいましたよ。おーい、ホイミンさん!」
 男が遠くにいたホイミンを呼ぶと、彼は早足で近づいてきた。そしてライアンの姿を目にし、驚いたような表情を見せる。
「……ライアン様」
「ホイミン……おぬしは、あのホイミンなのか?」
 ホイミンは無言で頷いた。そして、ホイミスライムとしての自分が死んで、その魂が人間の遺体に入り込んだことによって人間になれたという顛末を話した。
「ボクは、死んでしまった人の身体を貰うという形で人間になることが出来ました。でもそれで、本当に人間になれたと言えるのか分からなかった。そんな状態でライアン様とお会いしても良いのかと思いました。だからせめてこの身体の元の持ち主に許しを得られるよう、詩人として頑張って生きてみようと思ったのです。色んな国を巡って、ライアン様や勇者様の話を聞いてまわりました。アッテムトの町を訪れたとき、ライアン様たちと一緒に旅をされていたという芸人の方に会い、その方に詳しいお話を聞けたのです。
 ようやく地獄の帝王を倒されたところまで話は繋がり、自分なりに歌としてまとめました。そんな折、夢にこの身体の持ち主が現れたのです。その方は、自分の身体を使われたにも関わらず、快く許してくれました。吟遊詩人として頑張って欲しいと言ってくれたのです。これでようやく、ライアン様に胸を張って会うことが出来ると思いました」
「そうか、そうだったのか。良かった、本当に良かったよ。夢は信じれば、叶うものなのだな」
 ライアンは目にうっすらと涙を浮かべ、両手をホイミンの肩に置いた。
「ホイミンよ、その話にはもう少し続きがある。地獄の帝王を倒してから、天に上り、闇へ下り、第二の地獄の帝王を倒すまでの話がな。だから続きは、俺が力になろう」
「ありがとうございます!」
 ホイミンは笑った。それはホイミスライム時代に見せた無邪気な笑顔と同じだと、ライアンには思えた。

 城内へと入ると、大広間には国王をはじめとして、大臣、同僚が一堂に集まり、ライアンを出迎えた。ライアンは国王に帰還の挨拶、報告をし、ユンケルもまた、国王に挨拶をした。そして最後に、ユンケルとライアンはガッチリと握手を交わす。
「ライアンさんには本当にたくさん力になってもらいました。色々と大切なことも教わりました。もしライアンさんがいなかったら、僕は最後の最後までデスピサロや魔物たちを憎しみ続けていたかもしれません。本当に、ありがとう」
「私は助言をしただけで、最後に判断を下したのはあなたの意志です。あなたのその心が、こういう結果へと導いたのです。あなたはまさしく勇者だ。あなたと共に旅をしたことを、私は生涯誇りに思います」
 そして、ユンケルが握手を解こうとしたとき、ライアンは付け加えた。
「もし良かったら、バトランドへ越してきませんか」
「え?」
「あなたなら、きっと立派な戦士になれる。この地で、新しいスタートを切ってみませんか?」
 ライアンはユンケルのこれからが心配だった。故郷の村に戻っても、もう誰もいない。村の南に実の祖父が住んでいることは聞いていたが、一度会ったきりとのことだった。だったらバトランドに来て、職に就き、新しい人生をスタートさせることが良いのではないかと、そう思ったのだ。
 ユンケルは暫く考えた後、
「ありがとうございます。でもまずは村に戻って、みんなの魂を弔って、それが済んでから、今後のことをじっくり考えてみようかと思います」
 承諾も拒否もせず、そう答えた。
「それもそうですな。ではもし決心がついたら、いつでもお訪ねください」

   ◇◇◇

 ユンケルは1人バトランドを発ち、故郷の村へと向かっていった。
 たった1人になってしまったユンケルの頭の中に、あれこれと思いが巡った。
 この先どうすべきか。村に戻ってももう誰もいないし、何もない。この先は1人で生きていかなくてはならない。ライアンの言ったとおりバトランドへ行き、戦士として生計を立てるか、村の南に住んでいる祖父の下で木こりとして修行を積むか、それとも、世界を巡って1から何をすべきかを見つけるか。

『ククク、ユンケルよ、女のもとへ連れて行ってやろうか? そのくらいの力なら、まだ残っている。全ては終わった。だが、おまえのもとには何も戻っては来ない。ならばもう、生きていても仕方ないだろう?』

『どうだ、ユンケルよ。ここに残らぬか? もはや地上にいることもあるまい。天空城に残り、我々とともに暮らすが良かろう』

 デスピサロとマスタードラゴンの言葉が頭をよぎる。
 生きていても仕方がない? 地上にいても仕方がない? それではまるで、僕は地獄の帝王やデスピサロを倒すためだけに生まれてきた人間みたいじゃないか。違う、それが僕の全てじゃない! それは僕の人生の一部にすぎないんだ。これで終わりじゃない、ここからまた、新しいスタートなんだ!
 でも、じゃあ僕は、これからどうすればいいんだろう。
 勇者だった僕が突然王宮の戦士になったら、僕はみんなに受け入れてもらえるのだろうか? 疎まれたりしないだろうか?
 僕の中には木こりだった父親の血と、そんな父を死に追いやった天空人の一族の血が流れている。そんな僕を、祖父は受け入れてくれるのだろうか?

 ああ……なんで1人になった途端、こんなに急に不安になるんだ。

 激しい不安に襲われたまま、ユンケルは村へと入った。村は相変わらずの廃墟、当然ながら人の気配もまったくない。でもきっと、空の上からみんな僕のことを見ているだろうからと、ユンケルは不安を押し殺して、笑顔を作って、雲のかかる空を見上げた。
「父さん、母さん、シンシア、みんな! 僕は、やったよ! みんなの遺志を継いで、地獄の帝王と、この村を襲ったデスピサロを倒したんだ! 僕はこれからも強く生きていくから……だからどうか、安心して、安らかに眠ってください」

 そうなんだ。僕は、自分自身の為にも強く生きていかなくてはならないんだ……。

 そう思った瞬間、周辺の木々がざわめいた。

   ◆◆◆

天空城にて
 まずは恒例の記念撮影。どこからともなく背後に現れた謎の美女2人にちょっと興奮の勇者と戦士の図?(笑)

 というわけで、3人旅3部作3作目、無事にクリア出来ました。まどろみの剣の効果を考えると、パーティーのバランスが悪くてもなんとかなるだろうと思っていましたが、まさかここまで順調に行くとは思ってませんでした。クリアレベル、勇者35、ライアン34。普通にプレーするのと大して変わらない……。まさに「まどろみ無双」でした。
 思い起こせば、苦戦したと言えるのは寝ながら攻撃をしてくるエスターク戦ぐらいだったかも(エスタークとだけ4回戦い、それ以外は全て3回以下)。
 勇者もライアンもHPの伸びが良くて打撃力もあり、最後に仲間になるドランも最終戦仕様のキャラなのでデスピサロ戦は割りと楽でした。前回(腹姉妹)27回も戦ったのが嘘のよう。
 楽だったのとAIキャラが呪文を使わないライアンだけということで、作戦をこまめに変更する楽しみは殆どなかったです。ほぼずっと「ガンガンいこうぜ」でした。やはりこの辺は魔法職がいた方が楽しめますね。
 NPCについては、ホフマンは馬車取得〜パデキアとHPが高かったので終始役に立ってくれたと思います。少し力をためすぎだろうとも思いますが。
 パノンは彼自身よりまどろみの剣が役立ちました(ひどっ)。今回世界樹まで同行してもらったのですが、途中からはほぼ戦力外。HP80台だし、普通は世界樹まで同行することもないだろうし仕方ないのですが。でも読み物的には大いに役に立ってくれた気がします(笑)
 ルーシアは仲間になる期間が非常に短いですが、ベホマ持ちで呪文を唱えるタイミングもなかなか良いので十分戦力になってくれました。今回の紅一点だったわけですし、もう少し一緒に旅をしたかったですね。
 ドランは吹雪好きだと分かりました。攻撃頻度 吹雪>甘い息=打撃 みたいな感じ。今回たまたまだったのかな? 痛恨の一撃率が結構高いように思えるのでもう少し打撃を優先して欲しいのに。能力値は高いので戦力的には申し分なかったです。変なキャラ付けにしてしまってスミマセンって感じですね。

 読み物部分では今回初めて「三人称視点」で書いたのですが、一人称に慣れていたので難しかったです。ライアンがイマイチ活躍しきれてなかったのもちょっと反省。もう少しキャラを立たせたかったな……。
 勇者もライアンもあまり喋らないキャラ、というのも結構難儀した点でした。その分一番長く一緒にいたNPCのパノンが出張ったような気がします。これまで全然興味なかったパノンでしたが、書いているうちに好きキャラになったり(笑)
 勇者の心情の変化をスムーズに出来ただろうか? とか、もっとピサロの出番を増やす余地はあったかなとか、相変わらず反省点は多いですが、今はとりあえず無事書き終えることが出来て満足です。

 3人旅3部作ももう終わりなのか……と思うと寂しいですね。
 1つ目の「水戸黄門」が去年の6月4日スタートだったので、ちょうど1年で終わりました。腹姉妹をレベル99までやらなかったら、もっと早く終わったと思いますが。

   ◆◆◆

 ユンケルと別れてから、ライアンはどうにも落ち着かなかった。
「誰か、キメラの翼を持っていたら貸してもらえないか?」
「俺持ってるぞ、ほれっ」
「かたじけない。後で必ずや買って返す」
「別にいいよ、やるよ」
「そういうわけにはいかぬ」
「ははは、ライアンは相変わらずカタブツだな」
 ライアンはそう言う同僚の肩を、軽く叩いた。
「堅物が、肩、ぶつ」
 まったく予想もしていなかったライアンの言葉に、同僚は唖然とした。
「おぬし、知っているか? こういうのを、『ぎゃぐ』と言うのだそうだ。名うての旅芸人が言っていた」
「そ……そうかい」
「とにかく後で返すから、借りていくぞ」
 ライアンは足早に城の外へと出て行った。
「まさかあいつが、ギャグを言うとはな……嵐が来なきゃいいが」

 ライアンが向かった先は勿論、ユンケルの故郷の村だった。着地するなり、後ろから聞きなれた声が聞こえてくる。
「ライアンさんじゃないですか!」
 ホフマンとパノンの姿が、そこにあった。
「ちょっとユンケルさんのことが心配で、来てしまったのですヨ」
「へへへ、みんな考えてることは一緒なんだな」
「とにかく、村に入ってみましょうぞ!」

 3人は緊張しながら、村に足を踏み入れた。村の中はやはり廃墟だったが、真ん中にだけは目を疑うほどに鮮やかで見事な花々が咲き乱れていた。
 そして、その咲き乱れる花の中にユンケルは立っていた。見慣れない、羽根帽子を被った少女と2人で。
「みんな! 来てくれたの?!」
 3人に気付いたユンケルは、瞳を輝かせ、溢れんばかりの笑顔を見せた。それは今までに全く見せたことがなかった、あどけない少年の笑顔だった。ユンケルの隣りで少女もまた、にこにこと笑顔を見せた。
 同時に、雲の切れ間からふたつの柔らかな光が差した。
 あの光はきっと天空からの、ルーシアとドランの祝福の光だと、ライアンは直感した。

 ユンケルは少女と共に、みんなのもとへ駆け出した。
 ライアンたちもユンケルの方へと駆け出す。

「みんな! 僕は決めたんだ!」


 この先、どんな困難があっても、彼女と……シンシアと一緒に力を合わせて新しい未来を創っていくって。

 そう、決めたんだ!


 −おわり−



なまえLVHPMPEx
ゆんける35252180146801194568206195392,462
まどろみの剣 天空の鎧 天空の盾 天空の兜
ライアン3436101660(26)1831934226173312,311
まどろみの剣 魔神の鎧 風神の盾 はぐれメタルヘルム

<携帯閲覧用>
ゆんける LV35 H252 M180 力146 速80 体119 賢45 運68 攻206 守195 Ex392,462
まどろみの剣 天空の鎧 天空の盾 天空の兜
ライアン LV34 H361 M0 力166 速0(26) 体183 賢19 運34 攻226 守173 Ex312,311
まどろみの剣 魔神の鎧 風神の盾 はぐれメタルヘルム

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この記事へのコメント
感動しました!!すごくおもしろかったです。最高でした!(^o^)p

ラストがライアン視点なのもおもしろかったです。まさかのぎゃぐに吹き出してしまいました。カタブツのライアン!
ホイミンとの再会は感動的ですね。いい話です(T-T)

まどろみの剣ありきの企画がビッタシはまりましたね!
長旅、お疲れさまでした!!
Posted by かえさる at 2011年06月04日 20:48
どうもありがとうございます(T▽T)
なんとか無事にゴールしました。

ライアンのぎゃぐは最後に絶対書こうと前から思っていたんです(笑)
ホイミンも話がうまくまとまるようなら出そうと思っていました。どうにか出せました。
NPCでありながら全く出番がなかったスコット、ロレンス、オーリンには少し申し訳なかったです(^^;)

NPCという、普段あまり使わないキャラたちをメインで使えてとても新鮮でした。
ついでに言うとライアンも普段それほど使わないのですが、打たれ強さを再認識しました。
アリーナの会心連発のようなインパクトはないですが、地味ながら活躍してくれる人です。

そして、まどろみの剣は本当に最強でした(笑)

最後までお付き合いくださり、どうもありがとうございました!!
Posted by タギー at 2011年06月04日 22:38
また読みに来ました。
何度読んでもイイですね。感動のエンディングです!

ライアンとホイミンの再会、やっぱりいいですね(涙)。次にリメイク作るときは、こんな風にしてほしいです(^^)
Posted by かえさる at 2011年06月10日 20:32
何度も読んで頂けるなんて、本当に書いた甲斐がありました!
凄く嬉しいです。どうもありがとうございます!!

5章でのライアンとホイミンはリメイク版でも補完されませんでしたよね。せめてライアンで話したらホイミンのセリフを変えて欲しかったと思っていました。
ゲーム内では語られませんでしたが、きっと2人は再会できたと信じたいです。
この2人は本当、名コンビだと思います。
Posted by タギー at 2011年06月10日 20:59
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