DQ4プレー記・ただ今のお題
<掃き溜めに鶴>

ルール
・4章はミネア(とオーリン)だけで進める
・5章、船取得までは勇者、ミネアのみで進める
・5章、船取得以降、トルネコ、ライアン、ブライ、ミネアで進める
・キングレオ戦、天空への塔のみ勇者使用可
・勇者は馬車内での生存状態可。アリーナ、クリフト、マーニャは棺桶
・ガーデンブルグでの棺桶人質可
・838861、8逃げ、透明気球等の裏ワザ禁止
・種や木の実類は使い切る


過去のプレー記(プレー記案内はこちら
[記念の二部作]
[01]20周年記念 [10]25周年記念
[女性勇者二部作]
[02]装備品 買わない盗まない [09]いろいろやりすぎ
[三人旅三部作]
[03]水戸黄門 [04]腹でん!(パラディン)と美人姉妹 [05]まどろみ無双
[柔剛柔の三部作]
[06]クレバーカルテット [07]益荒男四人衆 [08]クレバーカルテットDS
[勇者役トルネコの二部作](の予定)
[11]百花繚乱 [12]進行中


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2011年02月16日
プレー記第5弾。3人旅3部作3作目です。
勇者、ライアン、NPCでの3人旅になります。

今回は勇者が登場するので名前を紹介します。

勇者・ゆんける(おとこ)

元ネタは……そのまんまです。栄養ドリンク(笑)
なので多分苗字はサトー。ユンケル・サトー。いいのかそれで?

余談ですが、DQ1〜4「ゆんける」、DQ5・8「リゲイン」、DQ6「ゼナ」、DQ9「アリナミン」でした。DQ7のリメイクが出たら「チオビタ」にする気満々です。
ちなみにDQ4は女性勇者だと「ろうやる(ローヤル)」です。高いユンケルにはローヤルと付けられているので……という理由です。
1回目のプレー記が男勇者、2回目が女勇者、3〜4回目が棺桶勇者だったのでローテーションで今回は男勇者。ライアンと女勇者だとどうしてもカップリング(CP)がチラつくのですが、3部作過去2回、CP要素皆無なのでスパッと男勇者で、というのもあります。CP物を書くのはあまり得意じゃないし。

文中に名前ひらがな表記だと多分読みづらいと思うので、読み物部分では「ユンケル」とカタカナ表記、プレー記部分では単に「勇者」と表記しようと思います。

あと、山奥の村の皆さんに名前が付いていた方が話を書きやすいので名前を付けます。

勇者養父:リゲイン
勇者養母:ゼナ
剣の師匠:アリナミン

……元ネt(略)


   ◆◆◆

 少年は、自分のことをごく普通の少年だと思っていた。
 山奥にひっそりと佇む小さな村で、少しだけ年をとった夫婦の間に生を受けた。
 父母のみならず、村人全員の愛情をいっぱいに受けて成長した。
 村には自分と同年代の子が殆どいなかった。それは少し不思議だったけれど、でも1人もいないわけではない。シンシアという幼馴染の少女がいる。
 だから少年には、それほど問題はなかった。
 ある程度の年齢が来たらこの小さな村を出て広い広い世界を知るんだって、魔法の先生から聞いたことがあったから、きっとみんなそうやって旅立ったのかもしれない。
 僕ももう少し大人になったらシンシアと一緒に世界を巡るんだ!
 少年はそう、信じて疑わなかった。

 ――その日が来るまでは。

 『その日』は突然、前触れも無くやってきた。
 村人が息抜きに泊まるためだけに使われていた宿屋に見たこともない詩人が宿泊していたことは、もしかしたらある種の前触れだったのかもしれない。

 少年――ユンケルも、その詩人に会った。
 村人以外の人間に会うこと自体初めてで、心が躍った。
「私は旅の詩人ですが、まさかこんなところに村があるなんて思いませんでしたよ。この村には君のような少年もいるのですね……」
 詩人はユンケルをしげしげと見て、微笑みながらそう言った。
 でもその笑顔は上辺だけのもののようにユンケルは思った。
 顔は笑っているのに目は笑っていなかった。それどころか怖いとすら思った。
 躍った心が凍りつきそうなほどの冷たい瞳のように思えた。

 村の外、広い広い世界にはきっと色んな人がいて、色んなことがあるんだ。
 だからきっと、みんな成長してから村を出て行くんだ。
 これくらいのことで怖いと思ってしまうような僕は、やっぱりまだ子どもなのかな。
 だからみんな、僕のことを決して村の外へ出そうとは思わないのかな。
 早く大人になりたい。師匠のように剣の達人になって、先生みたいにいろいろな魔法を唱えて、父さんのように強く、母さんのように優しい、大人になりたいな。
 そうしたらシンシアと一緒に世界中を旅するんだ。僕は男だから、シンシアのことを護ってあげながら、旅をするんだ。

 そんなことを思いながら、ユンケルは宿を出た。
 宿を出て、家に戻ったところで「魔物襲来」の報を受けた。

  ◇◇◇

 ユンケルは今、村の倉庫のさらに奥の、狭い狭い隠し部屋の中に1人いた。
 魔物襲来の報を受けた途端、剣の師匠・アリナミンがユンケルを引っ張って、この部屋へと連れて来たのだ。
「良いかユンケル、よく聞け! 魔物たちが狙っているのはお前の命。奴らにはお前の存在が邪魔なのだ。お前は選ばれし勇者。お前はいつか、どんな邪悪なものも倒せるほどに強くなる。だが今のお前はまだ弱い。今はとにかく逃げて生き延びるんだ! 分かったな!」
 そのアリナミンも、ユンケルにそう告げて再び外へと出て行った。

 なんだよそれ! 僕が勇者って……勇者ってなんなんだ!
 みんなは外で魔物たちと戦っているのに、何故僕だけがここで隠れてないといけないんだ。
 シンシア……シンシアは? 僕が隠れて彼女が戦っているなんて、そんなのダメだ!
 シンシアは僕が守ってあげるって、ずっとずっと、そう思ってきたのだから……。

「ユンケル!」
 そんなユンケルの耳に、少女の声が飛び込んだ。
 シンシアがユンケルのいる隠し部屋へやって来たのだった。
「ユンケル、これを」
 彼女はユンケルに一通の手紙を差し出した。
「これは、リゲインおじさんから……ユンケルに渡して欲しいって、頼まれたの」
 父さんからの……手紙? 一体、何が書かれているんだ? ああ、でも、それよりも今は……、
「シンシア! 良かった、無事だったんだね? 君もここに隠れに来たんだね?」
 手紙を受け取りながらそう声をかけたユンケルに、しかし、彼女はこう告げた。
「ユンケル……今までずっとあなたと一緒に過ごすことが出来て、とても楽しかった。安心して! わたしは……あなたを殺させはしない!」
 そして彼女はユンケルが今までに聞いたこともないまじない言葉を呟いた。
「…………モシャス!」
 その途端シンシアの姿は、目の前の少年とまったく同じ姿になった。

 え!? ちょっと待てよ! シンシア……それはどういうことなんだ?

 目の前で起きた光景に、少年は声も出なかった。震えて震えて、体が動かなかった。
 自分の歯と歯がぶつかってカチカチ鳴る音だけが聞こえた気がした。

「さようなら……ユンケル」

 呆然と立ち尽くすユンケルをよそにシンシアは再び外へと向かうべく、隠し部屋を飛び出していく。
 ユンケルの手から手紙が滑り落ち、音も無く床に落ちた。

   ◇◇◇

「デスピサロさまぁ! ゆ、勇者を! 勇者を仕留めました!!」
「うむ、よくぞでかした! 貴様には褒美を取らそう。それでは皆のもの、引き上げじゃあ!」
 あれからどのくらい経ったのか、外からそんな声が聞こえてきた。

 勇者を仕留めたって……勇者って僕なんだろう? 僕はここにいるんだ。
 外に出た僕は、僕じゃないんだ……外に出た僕は……僕は、
「シンシアァァァァァ!」


 外は焼け野原だった。ついさっきまで父さんが釣りをしていて、母さんが食事の支度をしていて、先生は飯を食ったら呪文を教えてくれるって言ってて、師匠がいきなり襲い掛かってきて、花畑で寝そべっていたシンシアと挨拶を交わして、宿屋の詩人と話をして……そんなそんな、普通の村の光景が、一変して焼け野原となっていた。
 誰の亡骸も、そこにはなかった。ひどい……誰の骨も残らないほどに、奴らは破壊の限りを尽くしたというのか。
 ユンケルは泣いた。元は花畑だった、よくシンシアが寝そべっていた、今は土がむき出しの地面に突っ伏して号泣した。泣いて泣いて泣き濡れて、いつしか泣き疲れて、少しだけ顔を上げると、目の前の土がわずかに盛り上がっていることに気が付いた。
 土で出来た小さな山にそっと手を伸ばして崩してみると、何かが埋もれていた。土にまみれた、淡い桃色の帽子。横に淡い水色の羽をつけた帽子。いつも、シンシアが被っていた帽子だった。

 ――これは小さな奇跡。
 全てが焼き払われ、遺体すらも残されなかったこの場所に、まるで僕と同じようにそっと隠れていたシンシアの羽根帽子。ユンケルはその帽子を手にとって、大事に抱きしめた。大切な少女のことを思いながら。


 ようやくほんの少しだけ落ち着いたユンケルは、シンシアから渡された父の手紙を広げた。その紙は少しだけ黄ばんでいる。恐らく、この手紙は最近書かれたものではないのだろう。
 僕がどのくらいの時に書かれたものなのだろうか……
 そんなことを考えながら、手紙を読み始めた。

『親愛なる我が息子 ユンケルへ
 おまえが今この手紙を読んでいるということは、なんらかの理由でもはや私とゼナはお前のそばにはいないのだろう――』

 そういえば、前にシンシアから教えてもらった物語に出てきた父親から息子への手紙の書き出しもこんなだったな。あの物語では父親が魔物に心を通わす息子に勇者探しを託す内容の手紙だったけれど。
 まさか自分が、親からこういう手紙を託されるなんて……。

『――もう知っているかもしれないが、お前は私たち夫婦の本当の子どもではない。おまえは天と地の血を引くさだめの勇者。お前はきっと、いつの日かどんな巨大な悪をも倒せるくらいの強さを身につけるだろう。
 良いか、その力を世のため、人のために使うのだ。どんなに辛いことが起きようと、強く正しく生きるのだ!
 それが、私とゼナ、そして村人全員の願いだ。
 私もゼナも、お前と血は繋がっていないが、それでも永遠に、お前は私たちの大切な息子だ。誰よりも深く愛する息子だ。そのことを忘れないで欲しい――』

「父さん……母さん……」
 ユンケルの胸に再び熱いものがこみ上げてきた。

 ――デスピサロさまぁ! ゆ、勇者を! 勇者を仕留めました!!
 ――うむ、よくぞでかした! 貴様には褒美を取らそう。それでは皆のもの、引き上げじゃあ!

 デスピサロ……こいつが、僕から全てを奪ったんだ! 絶対に許さない!
 絶対にお前を見つけ出してやる! みんなの仇を討ってやる! 待っていろよ!

 そんな思いがユンケルの胸に沸々とわいた。
 思わず手紙を握りつぶしそうになってしまって、ユンケルは慌てて手紙のしわを伸ばす。そして、その手紙にまだ続きがあったことに、ユンケルは気付いた。

『追伸――
 息子よ、これが次のプレー記のお題だ。

*********************

・第5章、馬車取得以降、勇者、ライアン、ノンプレーヤーキャラ(NPC)のみで冒険
・戦闘時のパーティーは最高3人(勇者、ライアン、パノン、ルーシアの4人パーティー不可)
・ガーデンブルグでの人質はライアン
・ドランも仲間にすること(「最後までずっとルーシア」不可)
・他のキャラは棺桶
・透明気球、8逃げ、838861等の裏技使用不可

*********************


 健闘を祈る』

「……父さん、何これ??」

 ――これが、勇者ユンケルの長い旅の始まりであった。

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この記事へのコメント
新しいプレー記のスタートおめでとうございます。

父親の手紙に読み入って、ユンケルに感情移入していた矢先に、「追伸」があって、涙が引っ込んでしまいました(笑)。
今回も楽しい冒険記を期待しています。

シンシアが以前ユンケルにした話って、パパスの手紙ですか?(笑)
Posted by かえさる at 2011年02月16日 19:30
追伸でプレー記概要……というのは実はかなり前から狙っていました(笑)
初回からいきなり思い描いていた勇者像と違う勇者として動いてくれてます(^^;)
自分でもどんな展開になっていくのか想像が出来ませんが、楽しんで書いていければと思います。
どうぞよろしくお願いします!

シンシアの話はまさにパパスの手紙のパロディです(笑)
5ネタなので実際はずっと未来の話ですが、サントハイムのときの「神話に出てきた闘神・モョモト」のようなお遊び要素として入れてみました♪
Posted by タギー at 2011年02月16日 22:46
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