DQ4プレー記・ただ今のお題
<掃き溜めに鶴>

ルール
・4章はミネア(とオーリン)だけで進める
・5章、船取得までは勇者、ミネアのみで進める
・5章、船取得以降、トルネコ、ライアン、ブライ、ミネアで進める
・キングレオ戦、天空への塔のみ勇者使用可
・勇者は馬車内での生存状態可。アリーナ、クリフト、マーニャは棺桶
・ガーデンブルグでの棺桶人質可
・838861、8逃げ、透明気球等の裏ワザ禁止
・種や木の実類は使い切る


過去のプレー記(プレー記案内はこちら
[記念の二部作]
[01]20周年記念 [10]25周年記念
[女性勇者二部作]
[02]装備品 買わない盗まない [09]いろいろやりすぎ
[三人旅三部作]
[03]水戸黄門 [04]腹でん!(パラディン)と美人姉妹 [05]まどろみ無双
[柔剛柔の三部作]
[06]クレバーカルテット [07]益荒男四人衆 [08]クレバーカルテットDS
[勇者役トルネコの二部作](の予定)
[11]百花繚乱 [12]進行中


※当ブログで使用しているゲーム画像の著作権は株式会社スクウェア・エニックスが所有しています。当該画像の転載はご遠慮ください。

2010年10月19日
「姉さんっ! トルネコさんっ!」
 姉やトルネコさんに繰り出されたデスピサロの激しい攻撃を、私はただ見ていることしかできませんでした。
 姉は激しい炎に巻かれ、トルネコさんはその鋭い爪で腹部に深い傷を負ってしまいました。姉は全身に火傷を負って倒れたまま全く動きませんでした。トルネコさんも顔色は悪く、おびただしい出血量……私の治療呪文では、もはや手を施すことはできないかもしれません。きっとこのままでは……。
 私たち3人、やっとの思いでここまで来たのに、最後の最後で何故こんなことに……。
 私はその場に立ち尽くし、激しい絶望感に襲われました。

 でも……悲しんでいるだけではどうにもなりません。そんなことをしている間にも、デスピサロは攻撃の手を休めることなく、まだかろうじて戦える私に襲い掛かってくるでしょう。
 体力に不安のある私は、今まで幾度となく2人に守られてきました。私がもっと逞しかったら、2人はもっと自分のことに専念出来たのかもしれない……。

 だから、そんな2人のためにも、この先は私がなんとかしなくてはならないのです。

 今、私が取り得る行動は3つ。
 1つは、このまま私1人でデスピサロと戦い続けること。
 でも、この体力、残り少ない魔力ではデスピサロと対等に渡り合えないことは目に見えています。
 1つは、私1人、逃げ延びること。あの激しい炎や猛吹雪にさえ気をつければ恐らくは逃げられるはずです。逃げ延びて力を蓄え、次のチャンスを窺えば。

 ……次の、チャンス?

 私1人になってしまって、そんなものがいつ来るの? いつまで待つつもりなの? その間に、デスピサロが地上に出てきて破壊の限りを尽くすかもしれないのに。
 それに私は、傷つき倒れた姉さん、トルネコさんを置いて逃げるなんて出来ない。そんなことをしたら、私は一生後悔する。そんなの……生きながらにして死んでいるのと同じだわ!

 ――ならば、残された1つ……

「残された、1つ」
 私はそう復唱しつつ、腰に下げた袋に手を入れました。
 そのとき私は、顔だけを起こしてこちらを見つめるトルネコさんの視線に気付きました。トルネコさんは私に何かを言いたいようでしたが、深い傷のせいでそれもままならない様子でした。
「トルネコさん! あなたと姉さんは、私が……救ってみせます!」
 そうトルネコさんに伝えましたが、言い終わるか終わらないかのうちに、トルネコさんは意識を失ってしまいました。

 トルネコさん……貴方にはかばってもらってばかりで、迷惑ばかりかけてしまってごめんなさい。必ず救ってみせます。絶対、貴方の家族に悲しい思いはさせません。
 私は袋から水晶を取り出し、両手で包み込むようにしっかりと持って前に掲げ、呪文の詠唱を始めました。
「…………」

 詠唱のさなか、私の中でふと昔の記憶が蘇りました。

   ◇◇◇

「ミネア、私が教えるべきことは全て教えた。お前はもう一人前の占い師として十分にやっていけるだろう」
 私は以前3年間ほど、ある高名な占い師に師事していました。3年の修行を間もなく終えようとしたある日、お師匠様から1つの水晶玉を授かりました。
「お前も先日の儀式に立ち会ったから分かるだろうが、これは特別な魔法がかかった、ミネアだけが扱いうる水晶だ、これは私すら扱うことは出来ぬ。すなわちこの水晶はお前の体の一部のようなものだ」
「私の一部……」
「お前に生ある限り、この水晶もその輝きを失うことはないであろう。だが、お前の命が尽きるとき、水晶に1本のヒビが入り、その役目を終える」
 つまり、この水晶は私が生きている限りは、欠けたり割れたりすることはありません。私が死ぬとき、水晶に亀裂が入り、その役目を終えるのです。

 私が……死ぬときに。
 このとき私は、とある呪文のことを思い出しました。

 実は以前、お師匠様の書斎に並べられていたある古文書を読んでいたときに、その呪文について書かれていることに気が付きました。それは占い師が唱えうるという、人の生と死に関わる呪文のようでした。しかし古代文字で書かれていたので、私にはその全てを読解することは出来ませんでした。
 この呪文についてお師匠様に尋ねてみようと思いながらもついつい聞きそびれ、この日まで来てしまったのですが、私はこのときようやく、その呪文について尋ねたのです。
「お師匠様、占い師のみが唱えうるという呪文があると、本で見たのですが」
 私がそう言うと、お師匠様の表情が一瞬険しくなりました。しかしすぐに穏やかな表情に戻り、こう仰いました。
「さすがはミネア、勉強熱心だね。それは……『メガザル』のことだね?」
「はい」
「メガザルとは、まさにその水晶を用いて唱える呪文だ。だから占い師のみが唱えうるとされているわけなのだがね」
 お師匠様はご自分の椅子に腰を掛け、さらに話を続けられました。
「メガザルは自分の命と引き換えに他の誰かを救う呪文だ。深く傷ついた者でもたちまちその傷が完全に癒え、ときには死んでしまった者すら蘇らせることが出来る。術者の力量にもよるが、一度に複数の者を救うことさえも出来る。かなり昔には、比較的この呪文を唱える占い師も多かったようだ。大抵は自分の身近な、大切な人に対して唱えていたみたいだけどね。……だが」
 ……自分の命と引き換えに、多くの人を救う呪文。そんな凄い呪文が、神様に仕える方たちではなく、占い師が唱えうる呪文であることに、驚きました。
「今から数十年ほど前、私がまだ駆け出しだった頃、占い師同士で集まって話し合いがなされてね。メガザルについての是非が問われた。結果、メガザルは唱えるべき呪文ではないと結論付けられたんだ。ミネア、それは何故だか、分かるかい?」
「……いいえ、分かりません」
「自分の命と引き換えに他の誰かを救う。まあ、聞こえは良いかもしれない。周りから見れば、美談とすら言われるだろうね。だがねミネア、待ち受ける現実はそんなものではない。当事者たちのことを考えて御覧なさい。この呪文の恩恵を受けた側は、確かに完全に蘇る。でもそれは術者の犠牲の上に成り立ったものだ。自分のせいで術者は死んでしまったという罪悪感に苛まれる。心に傷を負い、一生十字架を背負って生きていかねばならなくなる。まして自分の身近な者に対して唱えればそれだけ、相手が負う傷の深さも計り知れないだろう。そのせいで結局その後、自ら命を断ってしまう者も少なからずいたようだ。それが問題になって、メガザルは唱えてはいけない呪文、すなわち、禁忌呪文とされてしまったのさ」
 確かにそのとおりかもしれません。自分のせいで他の誰かの命、しかも身近な人の命が失われてしまったら……心に受ける傷は甚だ大きなものとなるでしょう。
「私たち占い師がすべきは、自分の命を捨てることで誰かを助けるのではなく……」
「生きて、悩める人たちと接し、良き方向へと導くアドバイスをすること……ですね?」
「そう、そのとおりだね。だから、メガザルという呪文があるということを知識として知っておくことは構わないが、会得していざというときに……などという考えは持たないことだ。絶対誰かを悲しませることになる。メガザルに関してはそのことだけ、しっかりと覚えておきなさい」
「はい、分かりました。どうもありがとうございます」
 私は頭を下げ、お師匠様の部屋を後にしました。

 ――確かに、お師匠様の仰るのはもっともなことです。
 メガザルなんて呪文は唱えるべきではない。

 でも、頭では理解しているはずなのに、何かが私に訴えかけるのです。この呪文を会得しなくてはいけないと、そういう思いが、芽生えてくるのです。
 これは一体どういうことなの? 何かの予感?
 いつか、絶対にこの呪文を使わなければいけないときが来るというの?
 でも、メガザルを会得して唱えれば、私は……命を失う。
 命を失った先に、明るい未来は約束されているの? 誰かを悲しませ、辛い思いをさせるだけではないの?
 それでも、唱えなければいけないときが、来るというの?
 ……私には、その答えはすぐには出せませんでした。

 私はどうすべきなのか迷いました。何日も何日も考えて、
「ねえミネア。あんた最近元気ないけど、大丈夫? なんか顔色もあまり良くないしさ……」
 姉にもそうやって心配される始末。でも、その時心配してくれた姉の顔をふと見上げた瞬間に、きっといつか、姉に対して、もしくは姉と他の誰かに対してメガザルの呪文を使わないといけないような事態がくるのかもしれない……そう感じたのです。
 しかし、もしそうなったとして、私がメガザルを使ったとしたら……姉さんはどう思うのだろう。自分のせいで私が死んだという思いをさせてしまうかもしれない。そうしたら、姉さんはどうなってしまうのだろう……。
「ねえちょっと、ホント、大丈夫なの? 熱でもあるんじゃないの?」
 ついつい考え込んでしまっていた私に姉はそう言って、自分の額を私の額に押し当てました。
「うーん、熱はないみたいね。でも、気分悪いならしっかり休んどきなさいよ」
「……うん、ありがとう。でも、大丈夫」

 いつも陽気ではつらつとしているマーニャ姉さんに、いつかメガザルを唱えなくてはいけないような事態がやってくるというの?
 そんなこと、今まで想像もしたことなかった。姉さんも私も、普通に、平凡に人生を送って、年老いて寿命を迎えるものだと思っていました。それよりもずっと前に、姉さんと離れ離れになるなんてことは考えてもみなかった。考えたくもなかった。
 もし、この直感が当たるとするならば……メガザルを覚えなければ私が残り、覚えて使えば姉さんが残る。私が残れば、メガザルの存在を知ってしまった以上あの時何故覚えなかったのかと、一生後悔するかもしれない。でも私がメガザルを使って姉さんが残ったら、姉さんの心を深く傷つけるかもしれない。

 どちらを取れば良いのかなんて……そんなの私、選べるわけない。

 結局、明確な答えを出せませんでした。
 答えを出せないまま私はついに、
『メガザルという呪文があるということを知識として知っておくことは構わないが、会得していざというときに……などという考えは持たないことだ』
 というお師匠様の教えに背き、自分自身の直感を受け入れ、まさに「いざというとき」に取れる手段を得るために、メガザルの会得を決意したのです。

 こうして私は、メガザルを会得するための修練を積むことになりました。
 会得するための方法は、あの古文書に書かれていました。こっそりとメガザルについて書かれた頁を自分の帳面に書き写し、コツコツと解読を進めていきました。
 古文書によれば、メガザルという呪文はまじない言葉を詠唱しつつ、自分の全ての力、すなわち生命力を水晶に込め、水晶に映った者にその力を与えるものであるとのことでした。詠唱が終わり対象者が蘇ると、水晶球に複数の亀裂が入り砕け散る。そして詠唱者もそこで力尽きる。そういう呪文なのだそうです。
 本来だったら1本の亀裂が入って役目を終わるはずの水晶球が砕け散るわけですから、メガザルを唱えたかどうかは、水晶球を見ればすぐ分かる……というわけです。

 古文書を解読し、いよいよ修練に入ったものの、自分の命を捧げるメガザルの呪文は、会得に要する労力も並大抵のものではありませんでした。自分の全ての力を水晶に集めるのには計り知れないほどのエネルギーが必要だったのです。
 勿論修練は人知れず行わなければなりません。「ミネアは何か怪しいことをしている」と、悟られるわけにはいきません。特に姉には絶対に。だからどんなに疲労困憊しても、そんなことはおくびにも出すわけにはいきません。あまりに顔色の悪かったときは、慣れない厚化粧でなんとか誤魔化してきました。
「あらら? ミネアがそんなに熱心に化粧するなんて珍しいわね〜 さ・て・は、オトコでも出来たのかなぁ?」
「そんなんじゃないわよ。私だってたまにはバッチリとお化粧したいと思うときがあるの。……ちょっと、恥ずかしいからあんまりジロジロ見ないでよ」
「へいへい。『そんなんじゃない』ことにしといてあげるわ♪」
「……もう」
 そんな感じで姉にからかわれたりもしたものです。

 普通なら絶対にやらないような力のコントロールをし続けたのが祟ってきたのか、この頃から徐々に体力が落ちたと感じるようにもなりました。ちょっと長い時間行動しただけで疲労を感じるようになりました。
 ただ、絶えず腕に力を込めて水晶球を掴んでいたせいなのか、体力、持久力の低下とは裏腹に、筋力、瞬発力自体は衰えることはないようでした。ちょっとした武器だったら特に苦にせず扱うことも出来ました。姉に「あんたスタミナはからっきしなのに何故か腕っ節はいいわよね」と不思議がられたりしましたが、幸い私が呪文の修練をしていることには気付いていないようでした。

 当然のことながら、この呪文は「試しうち」は出来ません。修練の段階で出来るのは水晶に力を集めるところまでです。
 こんなつらい思いをして、体力を落としてまでこの呪文を覚えるべきなのかと挫折しそうになったこともありましたが、なんとか投げ出さず、長期間に渡る修練の末、ようやくその段階まで辿り着きました。その先は一発勝負、以後はイメージトレーニングを重ねてゆき、ほぼ「会得した」といえる域まで達することが出来たのです。

 会得したことが正しかったのか、否か、その答えを出せぬままに……。

   ◇◇◇

 そして今まさに、あの時直感した事態に直面してしまいました。
 直面して、結局、メガザルを唱える道を選んだのです。
 私はこの呪文を覚えるために、普通だったら備わっていたであろう体力、さらに魔力をも失いました。修練を終えてからはまた徐々に戻ってはきたけれど、それでも、まだまだ不安は拭えない、そんな状態でした。
 体力を失ったばかりに、姉さんやトルネコさんに要らぬ負担をかけてしまったのです。それならば、やはり今ここでこの呪文を唱えなければ、覚えた意味がない!
 私が1人残っても到底デスピサロは倒せない。
 私は、マーニャ姉さんとトルネコさんに全てを賭ける!

 確かに私がメガザルを唱えたことが分かってしまったら、2人を深く傷つけることになるかもしれない。
 でも、姉さんは呪文は使えるけれど、攻撃に関する呪文のことしかよく分からないみたいだし、トルネコさんに至っては呪文を扱えません。第一、大昔に禁止された占い師の呪文のことなんて2人ともきっと知らないはずです。占い師である私でさえ、あの古文書を見なければその存在を知ることはなかったのだから。
 私がメガザルを唱えても、2人にそれを悟られなければ何も問題はないはず。そう考えました。以前姉にこの水晶はまず割れることはないと話してしまったことは少し気がかりですが、でもきっと、そんな話のことは忘れているはずと、信じるしかない。
 今はただ、2人ともメガザルを知らないと信じるしかない……。

 姉さんとトルネコさんはデスピサロの攻撃を受けたけど何とか生き残った。でも私は体力がないからデスピサロの攻撃に耐えられなかった。私が弱かったから死んでしまった。それだけの話。……それで良いのです。2人は何も責任を感じることはない。
 きっと元気になった2人ならデスピサロにだって勝てるはずです。
 私はそう、信じてる!

 きっと、大丈夫……。

 ようやく私の全てのちからが、水晶に満ちました。ここまでは今まで何度も試してきたことです。ここから先が未知の領域。この水晶が手からこぼれ落ちないことだけを気をつけて、あとは水晶に姉さんとトルネコさんを映し出して、最後の詠唱をするだけ……。
自分の中の全てのエネルギーを操るこの呪文のパワーに、さすがのデスピサロも怯んでいるのか、詠唱中に襲われることはありませんでした。
 あと、あと一息です。荒くなる呼吸をなんとか鎮めて、水晶に意識を集中させました。水晶にだんだん2人の姿が映し出されてきました。最初はぼやけていましたが、みるみるうちに鮮明に映し出されます。
 私は……最後の詠唱を始めました。これが済めば、きっと2人は蘇る。そして……。
 だめ、その先を考えては。心に迷いが生じたら、呪文が失敗してしまうかもしれない。

 とにかく私は、マーニャ姉さんとトルネコさんを救ってみせる!

「…………メガザル!」

 最後の詠唱を終えた瞬間、水晶が激しく光り輝きました。そしてまた、姉さんもトルネコさんも柔らかい光に包まれました。
 全身を火傷に覆われた姉さんの体が、みるみるうちに癒えて、元の血色の良い素肌へと戻っていきました。焦げてちりぢりになってしまった髪も元通りになりました。
 トルネコさんも、流血の跡がすっかり消え去り、恐らく腹部の傷も塞がったはずです。顔色も赤みがさしてきました。

 成功だわ! 良かった……これなら多分、大丈夫。2人とも、蘇る!

 そう思ったとき、手元から鈍い音が響きました。それは、水晶に亀裂が入る音。
 水晶に入った亀裂は瞬く間に全体に広がり、水晶は弾けるように砕け、いくつもの破片が辺りに散らばったのです。
「痛っ……」
 弾けた瞬間、左右の掌に痛みが走りました。多分、水晶の破片で傷つけてしまったのかもしれない。
 その傷の具合を見ようと掌を返した、その瞬間……全身から、フッと力が抜けました。
 力の入らない足は体を支えることが出来ず、たちまち膝が折れ、顔から地面に倒れてしまったようでした。右のこめかみのあたりが特に痛みましたが、その痛いという感覚もすぐに薄れていきました。本当に顔から落ちたのか、痛かったのか、痛くなかったのか、それすら、よく分からない。もはや顔も、手も、足も、動かすことも出来ない。目の焦点もよく定まらず、出来ることといえば、かろうじて弱々しく息をすることと、混濁する意識の中、かろうじて物を考えることぐらい……。

 どうやらついに、最期のときが……きたようです。

 姉さん、トルネコさん、私はもう……一緒には戦えないけれど、
 どうか2人でデスピサロを倒して、無事、地上に戻って……。

 私は、自分の意志でこの呪文を覚え……唱えた。
 だから今でも、後悔はしてないわ。
 それに……たとえこの肉体、精神が、ここで朽ちたとしても、
 きっと、私の中の何かが、2人の中で……生き続けるんじゃ……ないかって、
 そう……思っ……て、いるの。
 だからどうか……悲しまないで。

 マーニャ……姉さん……今まで、本当に……ありがとう。
 私……口うるさい妹で……ごめん。
 もっとずっと、一緒にいたかったけど……ごめん……ね。
 どうか……幸せに……なっ……て……、
 私はどこかで……きっと……姉さんのこと、ずっと見守って……いるから。

 ……ああ……ねえさん……わたしね、一度、ゆっくり……
 この……闇の……せかいを……おさんぽして……みたかった……な。

 …………

「ね……え……さん……」

 さよう……な……ら…………


   ◆◆◆

 DRAGON WARRIOR 4(北米版FC(NES)のDQ4)でメガザルにあたる呪文は「Farewell」というそうです(DS版の方は不明)。日本語で「さようなら」

 この呪文は切なすぎです……。



にほんブログ村 ゲームブログ ドラクエシリーズへ
にほんブログ村
ランキング参加中。ぜひクリックお願いします!

このページのトップへ

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。