DQ4プレー記・ただ今のお題
<掃き溜めに鶴>

ルール
・4章はミネア(とオーリン)だけで進める
・5章、船取得までは勇者、ミネアのみで進める
・5章、船取得以降、トルネコ、ライアン、ブライ、ミネアで進める
・キングレオ戦、天空への塔のみ勇者使用可
・勇者は馬車内での生存状態可。アリーナ、クリフト、マーニャは棺桶
・ガーデンブルグでの棺桶人質可
・838861、8逃げ、透明気球等の裏ワザ禁止
・種や木の実類は使い切る


過去のプレー記(プレー記案内はこちら
[記念の二部作]
[01]20周年記念 [10]25周年記念
[女性勇者二部作]
[02]装備品 買わない盗まない [09]いろいろやりすぎ
[三人旅三部作]
[03]水戸黄門 [04]腹でん!(パラディン)と美人姉妹 [05]まどろみ無双
[柔剛柔の三部作]
[06]クレバーカルテット [07]益荒男四人衆 [08]クレバーカルテットDS
[勇者役トルネコの二部作](の予定)
[11]百花繚乱 [12]進行中


※当ブログで使用しているゲーム画像の著作権は株式会社スクウェア・エニックスが所有しています。当該画像の転載はご遠慮ください。

2010年09月29日
 結界を守る四天王戦。まずは南東のアンドレアルから。
 希望の祠から結界の祠に到着するまでも結構エンカウントがあってドキドキする。ガーディアン2匹は脅威。逆にキラーアーマーだとホッとする。キラーアーマーってなんでこの辺でも出没するのだろう?


アンドレアル戦 1回目
 アンドレアルはメラゾーマ2発で倒れる程度のHPだが、一気に全部倒す勢いで行かないと仲間を呼ばれる。今回もアンドレアルEまで呼ばれた。幸いラリホーマも効くので相手が眠っている間に最後は一気に倒した。被害なしの一発勝利。
 戦闘後トルネコのレベルが38に上がり、最大HP二桁上昇。成長期に突入したっぽい。これは助かる。

 続いては南西のギガデーモン戦。


ギガデーモン戦 1回目
 1ターンで2回攻撃のギガデーモン。1ターン目、不幸にも攻撃が連続でマーニャを直撃して死亡。ミネアがザオラルを試みるも、成功したのは3回目。さらに入れ替わるようにトルネコ死亡。こちらはザオラル2回目成功。暫くは回復重視でどうにか持ちこたえる。ギガデーモンの防御、攻撃のコンボは与えられるダメージが減って、そのくせこちらは攻撃を受けてしまう。なんという反則技。
 マーニャに当たれば死ぬ、というところでトルネコがマーニャをかばった。パラディン・トルネコかっこ良すぎ! しかしかばったときのダメージが大きかったのか、トルネコが死んでしまい、最後はマーニャ、ミネアの順でやられて全滅。ルカナンと強烈打撃が痛い。


ギガデーモン戦 2回目
 最初のターンでミネアが死んでしまった。「いろいろやろうぜ」で世界樹の葉の使用を試みている間にマーニャも死亡。トルネコ、ようやくマーニャに葉っぱ使用。どうせならザオラル持ちのミネアに使って欲しかった。今回もピンチでマーニャをかばうトルネコ。やはり普段ジャレ合っているから(?)仲が良いのか?
 でも最後は結局全滅。

 姉妹のレベルが上昇間近なのでレベルを上げることにする。マーニャ、待望のイオナズン習得。ミネアの最大HP、1上昇……。


ギガデーモン戦 3回目
 今回も完敗。ルカナン後の打撃は脅威。スクルトがあればなあ……。

 ギガデーモンは保留にして、気分転換に北西のヘルバトラーに挑戦。


ヘルバトラー戦 1回目
 ミネアに水の羽衣を装備させる。呪文&ブレス対策。
 そんなミネアはお約束のラリホー連発。効きませんよ、フバーハ唱えてくださいよ。ラリホー連発の間に相手の激しい炎連発でミネア死亡。激しい炎の連発はひどい……。その後も続くブレス攻撃とイオナズンにマーニャ、トルネコもやられて全滅。気分転換にならなかった。


ヘルバトラー戦 2回目
 北西の祠到着前、ガーディアン戦でまたもマーニャをかばうトルネコ。ちょっとオジサンさっきからかっこ良すぎですってば!

 今回はトルネコに静寂の玉を持たせたが、狙い通りヘルバトラーの呪文を封じてくれた。ミネアは相変わらずラリホー魔。せっかく呪文を封じたのでフバーハでブレス軽減を図って欲しいのに。ラリホーに興じている間にマーニャがブレスで死亡。幸いザオラルで一発蘇生。入れ替わるかのようにトルネコ死亡もまたもや一発蘇生。生き返ったトルネコ、今度はミネアをかばう。トルネコ男前すぎ。
そんなパラディン・トルネコを見て目が覚めたのか、ミネアがようやくフバーハを唱える。ブレス軽減効果は抜群! しかしヘルバトラーはなかなか倒れない。ザオラルや回復呪文(あとラリホー)フル回転だったミネアのMPが尽きてきたところでマーニャが死んでしまう。作戦を「いろいろやろうぜ」にして葉っぱでマーニャ蘇生。
 マーニャ蘇生後はメラゾーマを連発するも、効きがイマイチでなかなかダメージを与えられずにやきもきする。
 それでも最後は時々効くメラゾーマとそこそこの打撃攻撃でなんとか倒した。

 よしよし、ヘルバトラー戦を2回で突破出来たのはなかなかだ。この調子でギガデーモンも!


ギガデーモン戦 4回目
 トルネコ、姉妹をかばいまくり。どうやら「この一撃をくらうと死ぬ&トルネコがくらってもまだHPに余裕がある」というときにかなりの確率で「かばう」が発動するっぽい。トルネコはこれまでのプレーでも殆ど馬車の中だったので、これほどまでに「かばう」を発動するとは思わなかった。オジサン見直したよ!
 しかし、いくらかばいまくってもダメなときはダメで、マーニャが2度も死んでしまう。ザオラルで蘇生は出来たものの、ギガデーモンの容赦ない攻撃にこちらは回復で手一杯。ダメージをなかなか与えられず、結局は全滅。
 ぬぬぬ……いつもはそれほど苦戦しないギガデーモンがこんなに強かったとは。

 呪文さえ対処できればそれほど怖くないエビルプリーストの方が倒しやすいかも……というわけで、再びの気分転換にエビルプリーストのところへ。


エビルプリースト戦 1回目
 お供のスモールグールを倒すのに手間取って呪文を対処するどころではない。珍しくトルネコが真っ先に死んでしまったりして全然態勢を整えられず。
 ようやくスモールグールを片付けるも、エビルプリーストの容赦ない呪文連発の前になす術なく全滅。
 またも気分転換にはほど遠い結果に……。

 ここは水の羽衣によるダメージ軽減よりも光のドレスによるダメージ(時々)無効に賭けてみた方が良いかも。闇の洞窟で光のドレスを取り、前に角笛の祠で取った分と併せてマーニャ、ミネアに装備させる。


エビルプリースト戦 2回目
 トルネコに天空の剣、盾を持たせる。今回はわりと早くスモールグールを倒せた。「いろいろやろうぜ」にして天空の剣か盾の使用を試みるが、この作戦にするとマホカンタをしている相手にも普通に呪文を唱えるのが痛い。ミネア、バギマが跳ね返って自滅。その後ようやくトルネコが天空の盾を使う。以後トルネコにかかる呪文は全て無効。バギクロスが来た場合のみ跳ね返しでのダメージも狙える(その他の呪文は無効)。奇跡の剣装備&力の盾持ちなので回復面でも問題なし。マーニャは途中で死んでしまったものの、トルネコ1人、粘りに粘って最後はコケと通常の2ターン連続会心でエビルプリースト粉砕。途中で宝箱を盗んだので安らぎのローブもゲット。もはや必要のないアイテムだけど……。

 まさかギガデーモンが最後に残るとは思わなかった。今のところ勝てる気配ナシという状況だが、果たしてどうなるのか。


ギガデーモン戦 5回目
 相手の強烈攻撃でマーニャ死亡。ザオラルの成功率が低く、せっかく成功してもそのターンのうちにまた死亡といった具合。次第に追い込まれ今回も全滅。


ギガデーモン戦 6回目
 星降る腕輪、マーニャ装備だと彼女が回復係状態になってしまって攻撃できないのでミネアに装備させる。
 序盤は良かったが、元々HPの低いミネアは残りが50程度に減っても「HP危険水域」と認識されないようで、「いのちだいじに」にしても誰も回復してくれない。トルネコが2回ほどかばってくれたが、最後には攻撃を食らって死亡。トルネコ、マーニャもやられてまたもや全滅。


ギガデーモン戦 7回目
 トルネコにはぐれメタルヘルムを被せてみるが、どのみちルカナンをくらうので防具のやりくりは意味なしだった。今回も負け。

 なんという手詰まり感……。気分転換にレベル上げ。トルネコ39、マーニャ38、ミネア35。相変わらずHPが1しか伸びないミネア。今まで4章、5章で拾った全ての命の木の実をミネアに食べさせてきたのにレベル35でHP139。ちなみに棺桶のライアンはレベル12でHP91。


ギガデーモン戦 8回目
 パラディン・トルネコ、今回は疲れがたまっていたのか、ボーッとしていることが多かった。あとは指回し。ボーッとしている間にミネアが真っ先にやられ、あっけなく全滅。蘇生係が一番ひ弱でどうすればいいんだ!

 またも息抜きにレベル上げ。メタル系出没スポットをウロウロ。一時期苦戦していたレッドドラゴンもイオナズンを覚えてからはほぼ雑魚。メタル系はキングこそ倒せないものの、はぐれメタルはドラゴラムを駆使してそこそこ倒す感じ。ミネアの会心の一撃が一番右にいたスライムに炸裂したときは泣きたかったけど。
 ミネア、レベル36になったときHPが5も上がった!(最大HP144) 成長期再来? 5上がっただけでこんなに喜べるなんて、これはミネアの特権だ! 微妙な特権だな……。ついでにメガザルも覚えた。使う機会はあるのだろうか?
 これでレベルはトルネコ41、マーニャ39、ミネア36。ミネアのHPが5上がった勢いでギガデーモンに挑戦だ!


ギガデーモン戦 9回目
 HP140越えは地味に大きかったようだ。トルネコとマーニャは何度か死んだものの、最後列のミネアに致命的被害はなく、2人はザオラルで無事蘇生。みんなで回復にまわることも多々あったものの、合間合間でメラゾーマや打撃攻撃を決める。緑ウィンドウになることもしばしばだったが、何とか凌いで最後はメラゾーマ、コケ会心、ミネアの会心などでようやくギガデーモンを撃破。9戦目での薄氷の勝利でついに結界を全て破る。

 これでついに、残るはデスピサロのみ!

   ◆◆◆

 激しい戦いの末、私たちはようやく全ての結界を解くことに成功しました。結界を守る四天王のうちの1人、エビルプリーストがロザリーさんを人間にさらわせた張本人でした。自分の主君であるデスピサロを究極の魔族の王として目覚めさせるために、彼が一番大切にしていた人を奪ったのです。
「あのエビルプリーストとかいうヤツ、ホントに許せないわ。あいつのせいでロザリーは死んじゃったんだよ。マホカンタなんて使ってセコいしさ! あんな呪文さえかかっていなけりゃ、メラゾーマ、イオナズン、ベギラゴン、全部食らわせて、最後にドラゴラムでフィニッシュ! だったのにさ」
 エビルプリーストとの一戦後ずっと、姉は不機嫌です。怒りたくなる気持ちは私にもよく分かります。私だって相手にマホカンタがかかっていたのに、衝動的にバギマを唱えてしまったし……自分に跳ね返ってひどい目に遭いましたが。
「ちょっとオジサン!」
「は……はいっ?」
 姉は突然、口を尖らせトルネコさんを呼びつけました。怒りの矛先がトルネコさんに向いてしまったのかしら? トルネコさんは少しうろたえているみたいです。姉さん、機嫌が悪いのは分かるけれど、何でもかんでもトルネコさんに八つ当たりするのは良くないわよ。
「あんたねえ、あたしやミネアのことを攻撃からかばってくれるのは、そりゃあ有り難いと思ってる。感謝してるよ。でもさ、自分の命ももっと大切にしなさいよね! オジサンにはきれいな奥さんにかわいい息子がいるんだし。もしあんたに万一のことがあったら、大切なお父さんを失ったら、残された家族が悲しむんだからさ……」
「マーニャさん……」
「……な、何よ、そんな物珍しそうな目で見ないでちょうだい」
 半ばあっけにとられたように姉の名を口にしたトルネコさんに、顔を赤らめつつ、姉はそう答えました。
 大切な家族を失った経験のある私たち、そして大切な人を失ったデスピサロ……色々な思いがあって、姉なりにトルネコさんのことを気遣ったのかもしれません。
 トルネコさんはすぐにいつもの表情に戻り、こう話しました。
「はっはっは、マーニャさん、お気遣いどうもありがとう。そうですな、大切な家族のためにもワタシは死ねませんですな。しかしマーニャさん。ワタシは家族がいるからこそ、こうやって戦えるのかもしれません。戦いの修行も積んでおらず、呪文も使えないワタシがここまで戦えるのは、家族を養い、守らなければと思うからこそ。だからワタシはこんなところでは死にません。何があっても。そして、今となっては家族同様の大切な仲間である貴方達も絶対に死なせませんよ! ネネもポポロも、マーニャさんもミネアさんも、みんなワタシが守ってみせます」
「トルネコさん……」
 トルネコさんは普段あまりに飄々とした態度をとっているので、どういうことを考えて行動しているのか、実は今までずっと、分かりかねていました。だからまさか、トルネコさんが私たちのことをそんな風に思ってくれていたなんて、思いも及びませんでした。
 私は呆然として、思わず手にしていたはぐれメタルの剣を地面に落としてしまいました。そのことに気づいたトルネコさんは剣を拾い上げ、笑顔で差し出してくれました。この剣だって本当はトルネコさんも扱えるものなのに、快く譲ってくれた……そんなことをふと思い出しました。
「オジサン、かっこつけすぎ! ……って言いたいトコだけど、今のオジサン、お世辞抜きでカッコイイよ。まるで聖騎士……パラディンだね」
「パラディンとはまた、出血大サービスですなぁ。おだてても何も出ませんよ? 出ているのはこのお腹だけですからな」
 トルネコさんは自分のお腹をさすりながら、そうおどけました。
「ま、それもそうよねえ、やっぱオジサンはパラディンってより、腹でん! だもんね、あははっ」
「はっはっは!」

 いつの間にか、また2人の掛け合いが始まっていました。私も思わず笑ってしまいましたが、次の瞬間ふと遠方に魔物の気配を感じました。
「姉さん、トルネコさん、魔物よ!」
 私の言葉と同時に、2人とも真剣な表情で魔物の方へ視線を注ぎました……が、
「なあんだ、ミネア〜 魔物って言ってもキラーアーマーじゃない。驚いた〜」
 姉が安堵の表情を浮かべつつ、魔物にも聞こえるであろう大きな声で言いました。確かに、あの魔物はキラーアーマーのようです。キラーアーマーはこの地域に出現する魔物の中ではあまり強くはありません。だから私もホッとしました。ところが……、
「お前たち、人間だな。何故人間が私の名前を知っているのだ」
 突然のキラーアーマーの声、セリフに私たちは驚きました。どうやら女性のようなのです。そして私は、背筋が凍りつくような感覚に陥りました。ま、まさか、このキラーアーマーは……。
「はあ? 何言ってんの? あたしたちがアンタの名前なんて知ってるわけないでしょ! ねえ、ミネア」
「……」
 姉の言葉に反応するかのようにキラーアーマーは兜の奥から鋭い眼光を覗かせます。多分、間違いありません。
「まさか、このキラーアーマーは……」
 トルネコさんも気が付いたようです。
「デスパレス第二遊撃部隊隊長……キラーアーマーのミネア」
 私は恐る恐る、そう口に出しました。
「これは驚いた、私の肩書きまで知っているのか。お前たち一体何者だ!」
「えー? あー! うっそーー!」
 姉さん、今頃思い出したのね……。
「……私の名前も、ミネアなの。前に一度、ひょんなことから魔物に貴方のことを聞かされたことがあったから、それで貴方のことを知っていたの」
「なるほど。お前もミネアという名なのか。名前だけならいざ知らず、どうやら姿まで似ているようだな」
 私が意を決して理由を話すと、キラーアーマーはそう言葉にし、自分の兜に手をかけました。え? ちょっと待って。姿まで……似ているって……。
 その言葉に少し戸惑いましたが、しかしそんな思いも、兜を外した彼女の姿を見て吹き飛んでしまいました。
「ちょっ……、顔、ミネアそっくりじゃない」
 そう、キラーアーマーのミネアと私。顔立ちが似ていたのです。紫のロングヘア、肌の色や目鼻立ちも。
 私と似ているってことは、姉さんとも似ているわけなのですが……。
 違うところと言えば、あちらは瞳の色が真っ赤であるのと、エルフのように耳が尖っていること、あとは薄っすらと開いた口から鋭い牙を覗かせているところ……。元が似ているから余計に、違う部分が際立っていて恐ろしさを感じさせます。
「落ち着いた雰囲気もどことなく似てますなあ。この点だけはマーニャさんとは似ても似つかないですからな」
「オジサンうるさいよ」
「しかし、これならミネアさんは、あの時変化の杖を使う必要なかったですなあ」
 ちょっと……それはさすがに無理です。
「もう〜、なんであたしはミステリードールでミネアはちゃっかりうら若き乙女戦士役なのよ〜。ずるいわよ」
 姉さん、何を今更そんなことを……。
「大嫌いな人間と同じ名前で顔まで似ているなんて、気に入らないね……。ミネアは私1人で十分だ! 勝負しろ!」
 彼女はそう言い放つと兜を投げ捨て、右手に持っている剣を素早く頭上に掲げ、私に向けて振り下ろしてきました。私は咄嗟に左手ではぐれメタルの剣のポンメル(柄の先端)の方を、右手でリカッソ(刀身の根元の刃のない部分)を握り締め頭上に掲げ、広く開いたグリップで相手の攻撃を受け止めました。彼女は振り下ろした右腕にさらに力を込めてきます。人間である私と同じ名前であることが余程気に入らないのでしょうか。意地でもそのまま剣を振り下ろして、私のことを真っ二つにしてしまおうかという勢いです。それにしても、こちらは両手で、あちらは片手なのになんという力なの。キラーアーマーではあるけれど、部隊長を務めるだけあって並のパワーではありません。私は多少は剣を扱うことはできますが、本格的に剣術を学んだわけではありません。呪文の方が得意です。でも、両手が塞がった状態ではその呪文も唱えられません。剣を握り締め力を込める両手がだんだん震えてきました。このままでは彼女の攻撃を受け止めきれない……どうしよう。


 そのとき、突然背後から耳をつんざくような轟音が聞こえてきました。
「うぐわああああ!」
 それはトルネコさんの叫び声。これまでも戦闘中ときどき見せていた、魔物をも怯ます叫び声でした。私も初めてトルネコさんの叫び声を耳にしたときは心臓が止まるのではないかと思うほど驚いたものです。もう最近では慣れてしまいましたが。
 しかし、この叫び声を初めて聞いたであろうミネア隊長は、その声の大きさに怯み、剣に込める力を一瞬だけ緩めました。

 ――この局面を打開するのは、今しかない!

 そう考え、力いっぱい肘を伸ばし、はぐれメタルの剣で相手の剣を跳ね上げました。剣を跳ね上げられて我に返ったのか、ミネア隊長はキッと私の方を睨みつけ、再び剣を手にする右手に力を込めたようでしたが、私は怯まず、剣のグリップを両手で握り締め、勇気を出して彼女の方へ一歩踏み込み、ポンメルを彼女の左のこめかみに打ち付けました。
「ぐっ……あぁっ……ば……か……な」
 ミネア隊長はそんな呻き声をあげて、地面へと崩れ落ちました。

「ミネア! やったぁ! ……にしても、オジサン、今回は何があったのさ。いつも以上に大声張り上げて。この前はヒゲの中に虫が飛び込んできたとか言ってたわよね」
「じ、実はですな、パンツのゴムがプッチリと切れてしまったようなのです……それでつい」
「ゲゲッ オジサン、また太ったんじゃないの? もう、あたしの見えないトコでさっさと直してきなさいよ! 戦闘中に脱げたら最悪」
「ははは、そうですな。でもズボンのゴムの方は無事ですから、戦闘中に脱げるということは……」
 そんな2人の会話が私の耳に届いてきました。多分……下着のゴムが切れたというのは嘘なのだと思います。きっとトルネコさんは、さり気なく私に手を貸してくれたのです。そう思いつつ、でも、私はそんな会話に加わることもなく、まだガタガタと震えている両手を見ていました。震える手から、またしてもはぐれメタルの剣が地面に滑り落ちてしまいました。今度はそれに気づいた姉が、剣を拾ってくれました。
「ちょっとミネア、大丈夫? って、この剣って軽いとか言ってるけどさ、それでも結構重いわよね。あんた、いつもこんなの振り回して戦ってるのよね……」
「……うん」
「でもさあ、どうせなら殴るんじゃなくて、刃の方で叩き斬っちゃえば良かったのに。きっとコイツ、このまま放っておいたら目を覚まして、またあんたのことを襲うかもしれないよ」
 確かに、姉の言うとおり、斬ってしまった方が良かったのかもしれない……でも、
「どうする? こいつ、倒しちゃう?」
 倒しちゃう? の言葉に、胸が痛みました。確かに、このままではまた彼女に襲われるかもしれない……でも、それでも私は、名前が一緒、顔立ちまで自分と似ているこのキラーアーマーを手にかけることは……。私は下を向いて黙っていることしか出来ませんでした。

「……分かった。じゃあ、こいつのことは放っておいて、さっさとデスピサロのトコに行こう。こいつが起きる前にデスピサロのところにいって、サクサクっとやっつけて、地上に戻ろう。そうすれば、もうこいつと会うこともないだろうさ」
 姉はそう言いながら剣をトルネコさんに預け、震える私の手をさすってくれました。
「姉さん……」
「ほらほら、そんな情けない顔しないで。せっかくの美貌が台無しだよ」
 私はただただ、黙ってうつむくだけでした。


「さあ! いよいよワタシたちの最終決戦ですよ! 行きましょう!」
 大きなお腹をポンと叩きながらトルネコさんが高らかに宣言しました。そして私の方へ近づき、笑顔で、強い決意に満ちた瞳で私を見ながら、はぐれメタルの剣を差し出してくれました。私はようやく震えの収まってきた両手で剣を受け取り、力を込めて頷きました。
「はい、行きましょう。デスピサロの元へ」

 さようなら。もう会うことはないであろう、もう1人の私……。

 私はいまだ倒れたままのミネアに心の中でそう呟き、2人の後を追って結界の消えたデスピサロの宮殿へと進んで行ったのでした。

   ◆◆◆


現在の所持武器
毒針、ひのきの棒、祝福の杖、キラーピアス、こん棒、銅の剣、いばらの鞭、ブーメラン、くさり鎌、銀のタロット、鉄の扇、毒蛾のナイフ、鉄の槍、モーニングスター、微笑みの杖、正義のそろばん、天罰の杖、鉄の爪、鋼鉄の剣、破邪の剣、魔封じの杖、バトルアックス、理力の杖、まどろみの剣、炎の爪、マグマの杖、天空の剣、魔神の金槌、氷の刃、ドラゴンキラー、諸刃の剣、奇跡の剣、皆殺しの剣、はぐれメタルの剣 (34種/全35種)


なまえLvHPMPそうび
トルネコ41252019918772奇跡の剣 はぐれメタル鎧 力の盾 鉄兜
マーニャ3919124088114234マグマの杖 水の羽衣 幸せの帽子 星降る腕輪
ミネア3614416321014176はぐれメタルの剣 水の羽衣 鉄の盾
はぐれメタルヘルム

<携帯閲覧用>
トルネコ LV41 H252 M0 攻199 守187 早72
奇跡の剣 はぐれメタル鎧 力の盾 鉄兜
マーニャ LV39 H191 M240 攻88 守114 早234
マグマの杖 水の羽衣 幸せの帽子 星降る腕輪
ミネア LV36 H144 M163 攻210 守141 早76
はぐれメタルの剣 水の羽衣 鉄の盾 はぐれメタルヘルム

にほんブログ村 ゲームブログ ドラクエシリーズへ
にほんブログ村
ランキング参加中。ぜひクリックお願いします!

このページのトップへ

この記事へのコメント
四天王戦、お疲れさまでした。長い闘いでしたね(感動)。

パラディントルネコがカッコいいのと、マーニャの心遣いが素敵です。
いいパーティーですね。

キラーアーマーのミネアの話をここで持ってくるとは!!驚きました。
アナザーストーリー、おもしろかったです。
Posted by かえさる at 2010年10月04日 08:36
まさかギガデーモンがこんなに強いとは思いませんでした(泣)

トルネコが味方をかばうことは知っていましたが、その頻度の高さには正直驚きました。
マーニャは悪態はつきながらも「トルネコは大切な仲間」だと認めているイメージでしょうか。

キラーアーマーは何故か闇の世界でも登場するので、ミネア隊長に登場していただきました。最初は外見までミネアに似せる予定はなかったのですが、勢いでいつの間に(^^;)
長くなりすぎたのでミネア隊長の話は削った方が良いかと悩んだのですが、楽しんでいただけて幸いです!
どうもありがとうございます!
Posted by タギー at 2010年10月04日 19:48
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。