DQ4プレー記・ただ今のお題
<掃き溜めに鶴>

ルール
・4章はミネア(とオーリン)だけで進める
・5章、船取得までは勇者、ミネアのみで進める
・5章、船取得以降、トルネコ、ライアン、ブライ、ミネアで進める
・キングレオ戦、天空への塔のみ勇者使用可
・勇者は馬車内での生存状態可。アリーナ、クリフト、マーニャは棺桶
・ガーデンブルグでの棺桶人質可
・838861、8逃げ、透明気球等の裏ワザ禁止
・種や木の実類は使い切る


過去のプレー記(プレー記案内はこちら
[記念の二部作]
[01]20周年記念 [10]25周年記念
[女性勇者二部作]
[02]装備品 買わない盗まない [09]いろいろやりすぎ
[三人旅三部作]
[03]水戸黄門 [04]腹でん!(パラディン)と美人姉妹 [05]まどろみ無双
[柔剛柔の三部作]
[06]クレバーカルテット [07]益荒男四人衆 [08]クレバーカルテットDS
[勇者役トルネコの二部作](の予定)
[11]百花繚乱 [12]進行中


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2010年06月27日
プレー記的には、エスタークを倒してから鉱山を脱出し、リバーサイドで気球を手に入れるというところまで。
ダンジョン攻略もボス戦も何もない、ただの移動編。リレミト、ルーラを駆使すればほんの数分で終わるわけですが、小話を入れると途端に長くなる……というか、長くなりすぎて2話分割くこととなってしまいました。
まずは前編。今回はエスタークを倒してから鉱山を出るまで編。

   ◆◆◆

 わしらは地獄の帝王エスタークを倒した。
 寝起きを魔物(の姿をしたわしら)に襲われたのじゃ、地獄の帝王もさぞかし驚いたことじゃろうな。とはいえ、わしらもエスタークの抵抗にあってあちこち傷だらけじゃ。
 わしらがエスタークの屍の前で息を切らせながら突っ立っておると、なんと、部下を引き連れたデスピサロがこちらへやって来たではないか。
 エスタークの屍を目にしたデスピサロは驚きを隠せなかったようじゃ。
「な、なんということだ! エスターク帝王が倒されてしまうとは……」
 ぐぬぬ、エスタークの屍の前に傷だらけで立っているわしら。こ、この状況、ちとマズくはなかろうか。どうする……どうするか。
「デ、デスピサロ様」
 わしがあれこれと思案を巡らせていると、隣にいた死霊使い姿のクリフトが突然そう切り出した。
「わたくしたちがこちらに到着したときには、すでにエスターク様は……。ああ、もう少し早くこの場所に着いていればっ! 痛恨の極みでございます!」
 わしも姫様も、思わずクリフトの顔を見てしまった。顔を横に向け、唇を噛み締め、目をギュッと閉じる。あのとぼけた死霊使いの顔で、ここまで悔しさを表現するとは……まさに迫真の演技じゃった。
 これでエスタークはわしらではなく、他の誰かが倒してしまったと思うはずじゃ!
「予言では帝王を倒せる者は天空の血を引く勇者のみのはず。くっ、なぜだ、ヤツは確かにあの時、あの村で……」
 デスピサロはそう言い、歯軋りした。

 わしらがこうやって魔物の姿に化けているのは、デスピサロを説得するチャンスを伺うためじゃった。ずっとロザリー殿の傍にいてあげるべきじゃ……とな。戦わずに事が済むのなら、それに越したことはないからのう。
 そのデスピサロが今、目の前におる。話をするチャンスではある。じゃが、この状況でどう切り出すべきなのか。こんな下級魔族の姿をしたわしの言葉に耳など傾けるだろうか? しかし、試みないことには絶対に進展もせぬ。このチャンスを逃すと、次はいつどうなるか分からぬぞ。さあ、ブライ、やるなら今じゃ。ええい、なるようになれ! いざとなったら戦う準備だって出来ておる! ……特に姫様なら、間違いなく出来ておる!

 デスピサロ様!

と、覚悟を決めてそう呼びかけようとした、まさにそのとき。

「デスピサロ様!」

 わしではない誰かが、デスピサロの名を呼んだ。
 たった今、デスピサロを追ってこの場へと入って来たミニデーモンだった。
「大変ですデスピサロ様! エルフのロザリー様が、人間たちの手に!」
 な、なんじゃと?! ロザリー殿が……? わしら3人、顔を見合わせた。あまりに突然の知らせに、わしらは声も出なかった。一体どういうことなのじゃ?
「何っ?! ……うぬぬぬぬ と、とにかく、皆の者、引き上げじゃあ!」
 怒りなのか悔しさなのか悲しみなのか、デスピサロは顔を歪めつつ、部下たちとともに足早にこの場を去った。
 デスピサロを説得する機会を、予想もしなかった形で失ってしまった。下手をすると、もう二度と説得など出来ないかもしれぬ……。
 とにかく、エスタークを倒した今、わしらもここにはもう用はない。急ぎ、ここを脱出することにした。

 脱出の途中、わしらは古びた宝箱を見つけた。この宝箱は先ほどまで「エスタークの永遠のしもべ」を名乗る者が大事に守っていたものだ。エスタークが倒れ、そのしもべは消えていた。
 宝箱を開けると、中には壷が入っていた。恐る恐る壷のふたを開けると、中からガスが噴き出した。みんな一斉に鼻と口を押さえたが、どうやら毒ではないようじゃった。無色透明ではあったが、空気の揺れ具合で、ガスは上へ上へとのぼっていっているということは分かった。
「このガス、空気よりもかなり軽いのですね。そういえば、リバーサイドの町で空気より軽いガスを求めていた方がいませんでしたか? 空を飛ぶ乗り物を作ると言って」
 そう言えばそうじゃった。よし、ではこの壷は持ち帰ろう。壷からガスが漏れないように厳重にふたをして布でくるみ、道具袋へと入れる。わしは重いものは持ちたくないでな、クリフトに持たせることにしよう。
 そんな作業をしているうちに、わしらは魔物の姿から元の人間の姿に戻ってしまった。変化の杖の効果が切れたようじゃ。わしはドキっとして辺りを見回したが、幸い近くに魔物はおらんかった。
「もう魔物に変身する必要もないわ。このまま行きましょう」

 わしらは襲い掛かる魔物を蹴散らしつつ、神殿の外へ外へと急いだ。やっと神殿から抜け出し、鉱夫たちが掘り進めてきた鉱山へと戻ろうとしたその時、わしらは会いたくない者に会ってしまった。
 ライノソルジャーのスケサンじゃった。
「貴様ら……人間か? なぜ人間がこんなところに。……デスピサロ様の邪魔をしに来たのだな。そんなことはさせぬ!」
 スケサンは巨大な斧を持つ手に力を込めて叫んだ。
「この俺が、成敗してくれるわ!」
「ブライ! クリフト! さがって。こいつはわたしが相手をするから……手出しはしないで」
 そうおっしゃって、姫様はスケサンの前に立ち、ご自身の顔の前に両拳を据え、左足を前に出し、構えを取った。わしらは素直に後ろへ引いた。
「うおおお!」
 スケサンが頭上に上げた斧を振り下ろすが、姫様は軽快な足さばきでそれをかわした。
 今度は斧を横へ、右から左に薙ぐも、後ろへ宙返りしてまたもかわし、再び構えを取った。攻撃は完全に見切っているようじゃった……が、
「こいつ……モョモトみたいな動きをしやがって!」
「!」
 スケサンのその言葉に姫様はハッとして構えを一瞬緩めてしまった。
「……!? 隙ありィ!」
 斧が姫様めがけて、今度は左から右へと振るわれた。
「くっ……」
 姫様は思い切り上体を反って何とか攻撃をかわしたかに見えた……が、それまで姫様の顔があったあたりに、血飛沫が舞った。
「ぐわあああ」
 まるで自分が攻撃を受けたかのように、クリフトが悲鳴をあげた。ひ、姫様は、大丈夫なのか?
 姫様はよろめきながらも一歩二歩後ずさりしつつ上体を起こした。わしらは姫様の後ろに立っている形なので、怪我の程度が分からない。
「ひ、姫様っ」
 わしは思わず叫んだ。姫様はそんなわしの方へ振り向くことはしなかったが、前を、スケサンの方を向いたまま、右手を上げて軽く左右に振った。「大丈夫」の合図のようじゃ。
「死ねーー!」
 そう叫んだスケサンは素早く姫様の方へ詰め寄り、頭上で斧を素早く一回転させた。その反動を利用して斧を勢いよく振り下ろす。斧は激しい唸り声をあげて姫様に襲い掛かった。わしは思わず手で顔を覆った。
 その一瞬の後、恐る恐る顔から手を離すと、わしの視界には姫様はいなかった。目に入ったのは、深々と地面に刺さった斧と、それを持つスケサンだけじゃった。
「ああ、姫様!」
 クリフトがスケサンの頭上の方に視線をやりながらそう口にした。わしもクリフトが見ている方へ視線をやった。スケサンの頭の遥か上までジャンプしていた姫様は、空中でクルっと一回転し、そのままスケサン目指して急降下。左足の踵で、スケサンの頸部を強烈に蹴りつけたのじゃ!
「ぐ……おおおおおお」
 顔を歪めたスケサンが悲痛な呻き声をあげた。
「む……無念だ。デ、デスピサロ様……申し訳のう……ございます」
 そして、そのまま地面へ崩れ落ちた。

 姫様は勝ったのじゃ! が、着地した姫様も傷のせいなのか体のバランスを崩し、ガックリと地面に左膝をついてしもうた。
「ひ、姫様! 大丈夫ですか!?」
 クリフトが急いで姫様のもとへ駆けつける。わしもクリフトに続いた。
「だ、だいじょうぶ」
 姫様はようやくわしらの方へ顔を向けられた。額が横に二寸ほど切れているだろうか、傷からは血が流れ、その血液が右目を塞いでいた。
「かすっただけだから……傷はそれほど深くないと思う」
 クリフトが念のため注意深く傷口を調べる。
「確かに、見た感じでは表面の皮膚が切れているだけのようですね。でも、治療は速やかに行った方が良いです。今ここで……」
「ごめん、治療はここを出てからにして欲しいの……スケサンの意識が戻る前に、ここから脱出してしまいたいから」
 やはり、あの蹴りは若干手加減して放ったようじゃ。
「スケサンは、わたし……いえ、モョモトにとって素晴らしい隊長だったわ。だからわたしには、スケサンを手にかけることはできない」
 倒れておるスケサンに目をやりながら姫様はそう呟いた。
「分かりました。それでは速やかにここから出ましょう。出て、アッテムト……も空気が悪そうなので、船上で治療いたしましょう」

「隊長、ごめんよ。……達者でな」
 姫様は姫様の姿のまま、モョモトの口調でスケサンに別れを告げた。

 鉱山を脱出しアッテムトの町を出たわしらは船に乗り込んだ。クリフトは早速姫様の傷の治療を始めた。
「良かった。この程度なら、傷跡も残らずに治るでしょう」
 おお、それはまこと良かったわい。姫様のお顔に傷など残ったら、わしゃあ陛下に合わせる顔がないからのう。
「クリフト、いつもありがとう! あなたがいてくれるから、わたしはいつでも怪我の心配なく戦えるわ!」
「そ、それは、喜んで良いのか悪いのか……」
 クリフトは苦笑いしておった。もちろんわしも苦笑いしてしもうた。
「しかし、リバーサイドの道具屋さんにあのガスの壷を渡したら、一体どうなるのでしょうね」
 そうじゃなぁ、一体どんな「空飛ぶ乗り物」を作るのじゃろうな。興味深いわい。そんな乗り物が出来るならわしも是非乗ってみたいものじゃが、きっと値段が張るのじゃろうな。いざとなったらこの船を売り払うようかのう……。
「あ! ブライの後ろに棺桶の中の人が立ってる! 太っているおじさん。なんか機嫌悪そう」
 またかっ! わしらも、もはやこの程度では驚かないようになってしもうた。わかったわかった。船を売るのは許さないってことじゃろう? 冗談じゃ、売らん売らん。
「ニコッと笑いながら消えました」

 こうしてわしらは空飛ぶ乗り物を求め、再びリバーサイドの町へと向かうことになったのじゃった。

   ◆◆◆

後編へつづく。

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