DQ4プレー記・ただ今のお題
<掃き溜めに鶴>

ルール
・4章はミネア(とオーリン)だけで進める
・5章、船取得までは勇者、ミネアのみで進める
・5章、船取得以降、トルネコ、ライアン、ブライ、ミネアで進める
・キングレオ戦、天空への塔のみ勇者使用可
・勇者は馬車内での生存状態可。アリーナ、クリフト、マーニャは棺桶
・ガーデンブルグでの棺桶人質可
・838861、8逃げ、透明気球等の裏ワザ禁止
・種や木の実類は使い切る


過去のプレー記(プレー記案内はこちら
[記念の二部作]
[01]20周年記念 [10]25周年記念
[女性勇者二部作]
[02]装備品 買わない盗まない [09]いろいろやりすぎ
[三人旅三部作]
[03]水戸黄門 [04]腹でん!(パラディン)と美人姉妹 [05]まどろみ無双
[柔剛柔の三部作]
[06]クレバーカルテット [07]益荒男四人衆 [08]クレバーカルテットDS
[勇者役トルネコの二部作](の予定)
[11]百花繚乱 [12]進行中


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2010年06月05日
 わしはミントスの町の宿屋で病気のクリフトを看病しておったが、ひょんなことから1人でアリーナ姫様を探すことになってしもうた。
 この心もとない装備品とわしの体力で、無事姫様を探すことができるのじゃろうか? 生命線はわしの魔力と薬草じゃのう。
 わしは自分で持てる限り、道具入れに詰められる限りの薬草を道具屋で購入した。馬車の中には「破邪の剣」と呼ばれる割と高価な剣が何本も放置されておったし、当面金に困ることはなさそうじゃ。

 そういえば、今までにわしらがどういう経緯でどんな旅をしてきたのか、まだ話してなかったのう。
 しばらくこのじじいめの話に付き合っていただくとするかな……。

   ◇◇◇

 わしらの主人であるアリーナ様は、それはそれはおてんばで無鉄砲、天真爛漫な姫でのう。幼きころから運動神経が抜群で、まともに姫様の相手をできる同年代のおなごなどはおらんかった。姫様はこっそりと城を抜け出しては木登りをしたり、サランの町のおのこごに勝負を挑んでは派手に投げ飛ばしたり……こっそり山登りなどをしたときには遭遇した熊を仕留めたとおっしゃって、その熊を背負って帰ってきたこともあってな。これには陛下もわしも青ざめたものじゃ。一体どうやって熊なんぞを仕留めたのかと尋ねると、
「右手をぎゅっとにぎって『えい!』ってついただけだよ」
という答えが返ってきてな。
 だが10歳になるかならないかの少女の突きで熊が死ぬなど、そのようなこと信じられぬわな。その熊は背骨が何ヶ所も折れておったからのう、姫様の突きに驚いて崖かどこかから落ちたのじゃろうと、陛下もわしもそう思うたのじゃ。

 それから数年たち、10代も半ばを迎えた姫様じゃったが、そのおてんば具合はいっこうに直らなくてのう。城の兵士にまで勝負を挑む有様。その兵士に勝ってしまうものじゃからまた始末に負えないというか。
 本当は聡明でいらっしゃるのに、勉強の時間はいつも上の空。頭の中は力試しやいくさのことばかりじゃ。それでは困ると、わしは事あるごとにもっと次期の国王としての自覚を持つよう諭すのじゃが、
「もう、またその話? わたしがお父様の跡を継ぐのはもっとずっと先の話でしょう? 時期が来たらちゃんとやるわよ」
返ってくる言葉はこればかりじゃ。わしも頭を抱える日々を送っておったよ。
 そんなわし以上に頭を抱えていらしたのはもちろん陛下じゃ。陛下はついに姫様に外出禁止を言い渡されてのう。姫様も最初のうちは大人しくというか渋々というか、陛下の言うことをきいておったのじゃが、だんだん暇を持て余すようになったのじゃろうな。なんと、鍛錬と称して自室の壁を破壊されてしもうたのじゃ。壁と言うても、板切れ一枚で出来ているようなものではないのじゃぞ! 外部からの攻撃にも耐え得る石積みの立派な壁じゃ。
 後に、旅に出てからじゃが、あの時一体どうやって石の壁を壊したのか姫様に聞いてみた。すると姫様は右拳を鋭く突き出して、
「とっておきの突き技を放ったのよ!」
とおっしゃったのじゃ。でも、いくらなんでもそれは無理じゃろうと思うたわしは、
「姫様……いくらなんでも腕一本であの壁が壊れるわけなかろう。嘘をつくのは感心できませんな」
 そう申し上げたのじゃが。
「嘘? ブライはわたしが嘘をついていると思っているの? 確かめもしていないくせに随分な言い様ね! わたしは嘘なんかついていないわ。腕一本で破ったかを信じる信じないはあなたの自由だけど、人のことを勝手に嘘つき呼ばわりしないでよね。心外だわ!」
 普段滅多に怒らない姫様がこの時だけは激昂されてな。確かに確認もせずに勝手にそう決め付けたわしが悪かったで、その場で丁重にお詫び申し上げたが、それでもやはり信じられなかった。きっと石壁が風化してもろくなったのじゃろう……と、わしはそう思うことにしたのじゃ。

 姫様は外見はいたって普通の小柄な少女でな。色白で顔立ちも端正、普段の立ち居振る舞いには気品すら感じさせる。いくさなどせず、普通にさえしていれば気品ある美しい姫君……なのじゃがのう。
 だから力こそ強いものの、決してがたいが良いわけではないのじゃよ。まあ普通のおなごに比べれば若干筋肉質なのかもしれないがの。もちろんムキムキというわけではなく、しなやかで引き締まった感じじゃな。胸だって……って、おいおい、わしゃあ何を言うとるのじゃ。あまり女性の体のことばかり言うとただの助平じじいだと思われるといかんな。この程度にしておくかの。まあ、だから余計、そんな簡単に壁など破れまいと思ってしまうのじゃ。

 話を戻して、壁を突き破った姫様はその穴から外へと出て行かれてしまった。これにはもう陛下も諦めの境地に達してしまわれてのう。わしと、回復の術に長けている教会勤めの若き神官クリフトに姫様のことを委ねられた、というわけじゃ。
 そういう経緯で姫様の供として旅をすることになったのじゃが、
「わたしは1人で旅をしたかったのに、なんであなたたちがついて来るのよ……」
 暫くはこんな具合で不機嫌じゃった。鬱憤晴らしのためか、クリフトが旅のためにと持ち出した棍棒を取り上げて片っ端からモンスターを殴ったりしておったのじゃが、
「姫様、襲い掛かる魔物を倒すのは良いとしても、逃げ惑う魔物まで襲うのは感心できません。それでは弱い者いじめと同じです。どうかおやめください」
 見かねたクリフトがそう諌めたりしておったものじゃ。
「あーもう、旅に出てまでお説教されるなんて……だからわたしは1人で行きたかったのよ!」
 ますますふて腐れる姫様だったが、ご自分非があったことは分かったようで、
「でも弱い者いじめは趣味じゃないし……分かったわ。こちらから追い回すのはやめる。その代わりむこうから襲い掛かってきたら全力で叩くから」
 まあ、そんな感じで襲い掛かる魔物は容赦なく叩きつつ、わしらは城を出てから平坦な道沿いに北へと向かったのじゃ。

   ◆◆◆

第2章ダイジェスト

 3人合流後、まずはこん棒をアリーナに、ひのきの棒をクリフトに装備させてひたすら戦闘。所持金が200ゴールドになったところでいばらの鞭を買ってアリーナに装備、こん棒、ひのきの棒をそれぞれ元の所有者に返却。
 この時点で全員LV3だったのでテンペへ行ってカメレオンマン&狛犬2匹と戦闘。いつもたいていLV4かLV5で挑むので、どうかな? とも思ったけれど、誰も死ぬことなく勝利。戦闘後全員がLV3からLV5へアップ。ここをLV3で乗り切ったのは初めて。
 装備品の新調はせず、そのままLV5でフレノールへ。

   ◆◆◆

 このフレノールという町に着いたときに、ちょっとした騒動があってな、我らがサントハイムの姫の名を騙る不届きな輩が宿に泊まっていて、しかもその偽の姫が突如現れた男数名にさらわれてしまったのじゃ。
 誘拐犯たちは身代金として「黄金の腕輪」なるものを要求してきた。この腕輪は昔から、手にしたものに恐ろしい災いをもたらすと恐れられていて、町の南にある洞窟の奥深くに封印された物らしいのじゃ。腕輪が再び日の目を見ることの無いようにのう。
 犯人はそのような恐ろしい物を要求してきたわけじゃ。わしもクリフトも、犯人の言うとおりにすべきかどうか迷った。いや、むしろ言うとおりにすべきでないと考えた。しかし、
「黄金の腕輪は南の洞窟にあるのね。だったら早くそこへ行って腕輪を取って来なくちゃ!」
 案の定、姫様は洞窟へ行く気満々じゃった。
「ですが姫様。持つ者に恐ろしい災いをもたらすと言われている腕輪を、そう簡単に持ち出すべきではないと思うのですが」
「でもそれを取らないと、あの子殺されてしまうかもしれないのよ? ……このわたしの身代わりになって。なのに、むざむざと見殺しになんか出来ないわよ」
「み、身代わりというか、そもそも、王家の者の名を騙るなど大罪じゃ。さらわれるのは自業自得じゃろう」
「確かにそうだけど、だからって死んでしまっても良いと言うの? ほら見てよ、あの子と一緒にいた、あのお爺さんの悲しそうな顔を! きっとあの子は、あの人の孫娘なのよ。あの顔を見ても、あなたたちはまだ放っておくというつもりなの? あなたたちはそんなに薄情だったの? だったらあなたたちは行かなければいいわ。わたしはたとえ1人でも行くから」
 至極冷静に、切々と姫様は語られた。経験上、こういう冷静な対応をするときの姫様を説得するのは絶望的に難しい。感情的にまくし立てでもしてくれた方がまだ説き伏せられる見込みもあるのじゃが。それこそ強引に押さえつけて柱か何かに括りつけでもしない限りは、今の姫様を止めることはできぬじゃろう。しかしそんなことを試みたところで返り討ちにあうのが関の山じゃ。貧弱なわしら2人、束になっても姫様を押さえつけることなど不可能じゃろう。
 むむむ、こういうときのためにラリホーの呪文でも習得しておくべきだったかのう……。

 結局、何を言うても姫様は聞く耳を持たず、実力行使できる程の実力もわしらは持ち合わせてはおらず、姫様への説得は失敗に終わり、わしらの方が折れた。南の洞窟へ黄金の腕輪を取りに行き、偽姫を救おうということになった。
 わしらのこの決断が正しかったのか間違いであったのか、その答えは未だに分かってはおらぬのじゃがな……。

   ◆◆◆

 フレノール到着後は敵と戦いつつ、テンペやサランに行ったり来たりで装備品を少しずつ購入。暴れ牛鳥の体当たりを食らってHP1になった後、2回連続で相手の攻撃を避けたアリーナは凄かった! でも心臓には悪かった。
 全員LV6になり、銅の剣、皮の鎧2着、皮の盾を調達したところで洞窟へ。鬼小僧、とさか蛇あたりとの戦闘は回避し、順調に黄金の腕輪を取る。さて魔法の聖水を拾いながら帰るか、と思っていたら、テベロの大群に焼かれて全滅。
 せっかく腕輪を取ったので洞窟再チャレンジの前に偽姫を救出することに。夜になるまでに一体どれくらいエンカウントしたのだか……。
 偽姫救出後、再び洞窟へ行ってキメラの翼、魔法の聖水、360ゴールドをゲット。確かもう一つの宝箱は種系だと思ったので後回し。洞窟脱出後、貯まったお金でくさり鎌(アリーナ)、くさりかたびら2着(アリーナ、クリフト)、木の帽子(クリフト)購入。この時点で全員LV8。

 さばくのバザー到着後、うろこの盾を2つ購入し、兵士と話すことなくさえずりの塔へ直行してみた。塔内で1200ゴールドの宝箱だけを開けて一旦脱出し、モーニングスター購入。その後再び塔に入るも、途中でブライが死んだので飛び降り脱出。フレノールでブライを蘇生後、徒歩でバザーに行く間にお金が貯まったので青銅の鎧を購入し、三度さえずりの塔へ。この時点で全員LV9。
 塔内ではあまり戦わずに進む。逃走成功率はわりと高かった。特に被害もなく、無事さえずりの蜜をゲット。サントハイムに戻る前にさえずりの蜜を取ったのはこれが初めて。
 レベルはアリーナ10、クリフト&ブライは9。
 さばくのバザーに戻って兵士と話してからサントハイムへ行き、王様に蜜を飲ませてから、恐る恐るエンドールへ。逃げまくって無事城に到着。

 その後バザーへ戻って周辺で経験値&お金稼ぎ。鉄の爪を買えるとこまでお金を貯めた。全員LV10、という時点で武術大会参加。案の定、サイモンで負ける。LV11でもサイモンに負ける。LV12の時、一度ベロリンマンまで行けたが読みがハズれまくって負け。その後もサイモンで何度か足止め。多分、何度も挑戦していればLV12でも優勝できたかもしれないけれど、面倒なので素直にレベルを上げることにした。テンペの祭壇の命の木の実とフレノール南の洞窟の素早さの種を拾い、アリーナに使った。
 LV13でようやく武術大会優勝。ここまでレベルが上がると会心の一撃が出なくても勝ち抜けるらしい。余ったお金でカジノの魔法の聖水を二つ入手。LV13、13、12で二章をクリアした。

なまえLvHPMPそうび
アリーナ13920784334鉄の爪 くさりかたびら 羽根帽子
クリフト135456565719モーニングスター 鉄の鎧 鉄の盾 木の帽子
ブライ124565303324毒蛾のナイフ 皮の鎧 うろこの盾 皮の帽子

<携帯閲覧用>
アリーナ LV13 H92 M0 攻78 守43 早34
鉄の爪 くさりかたびら 羽根帽子
クリフト LV13 H54 M56 攻56 守57 早19
モーニングスター 鉄の鎧 鉄の盾 木の帽子
ブライ LV12 H45 M65 攻30 守33 早24
毒蛾のナイフ 皮の鎧 うろこの盾 皮の帽子

   ◆◆◆

 サントハイム領内限定で、という条件で外出を許可された姫様じゃったが、ついに陛下から領外へ出る許しを勝ち取ってエンドール武術大会に出場し、優勝された。
 決勝こそ不戦勝という結果ではあったが、華奢な少女、しかも一国の王女が歴戦のつわものどもを立て続けに5人も倒したのじゃ。観客の拍手喝采ぶりはそれはそれは大したものじゃった。
 大会終了後わしらはエンドール国王、モニカ王女との面会を終え、王の間を後にした。

「しかし、あのサイモンという男はかなりの強敵だったようですな」
 そう、4人目、全身を重厚な鎧で覆った戦士・サイモンにはさすがの姫様も苦戦されたのじゃ。最後は半ば強引に兜を跳ね上げての頸部への強烈な蹴りで仕留められたが、とにかくそこまでもっていくのに随分と時間のかかった試合じゃった。
「『とっておきの突き技』とやらは放たなかったのですかな?」
 いくら鎧に覆われた相手でも、城の壁をぶち破った技が本当にあるとするのなら、そいつを使えば本当はすぐにでも倒せたのではないかのう。そう思いわしは尋ねたのじゃが
「えー? あれ? あれを使ったら相手が死んでしまうかもしれないわ。それではデスピサロとやっていることが変わらなくなってしまうでしょう?」
 なるほどのう。しかし一体どんな技なのじゃろうな……。旅の間もその技を使った気配がないのじゃよ。
「あの技は、とっておきの突き技は、いつかデスピサロに真剣勝負を挑むときまで温存しておくのよ!」
 姫様はウインクしながらそうおっしゃった。まさに「とっておき」なのじゃな。
「ところで姫様。国に戻って陛下に報告された後はどうなさるおつもりなのですか?」
 クリフトが尋ねた。わしとしては大人しく城にとどまって勉学にも励んで頂きたいところなのじゃが。
「お声が出るようになったとき、お父様はわたしに世界を見て来いとおっしゃったわ。だから世界をまわる。まずは東に行く。ここのお城のそばに壊れた橋がかかっているでしょう? あそこをなんとかして、東に行くの。お城の神父様も東の空が怪しいっておっしゃっていたし」
 ……こういうときだけは陛下のおっしゃることを素直に聞かれるのじゃな。
「もしあなたたちは行きたくないというのなら、行かなくてもいいわよ。わたしは1人でも行くから」
「それはとんでものうございますな。あなた様を1人行かせて城で姫様の安否に神経をすり減らすくらいじゃったら同行した方が余程マシですじゃ。のう、クリフト」
「はい、わたくしはどこまでも姫様について参ります」
「あ、そう。まあいいわ。好きにしてちょうだい」
 そんな会話をしつつ、エンドール城から外に出たその時、見慣れた男が傷だらけでこちらに近づいてきよったのじゃ。その男はわが国の兵士、コニーだった。
「コ、コニー殿ではないですか! どうしたのですか、その傷は一体」
 クリフトは慌ててコニーに駆け寄り治療を施そうとしたが、コニーはそれを制止し、
「ア……アリーナひめ……さま。し、城が……。はや……く、おしろへ……お戻りくだ……さい……うっ……ごふっ」
 そう言うと、コニーは大量の血を吐き、その場に崩れ落ちた。
「コニー……コニィィーーー」
 姫様が必死にコニーに呼びかけたが、コニーはもう動くことはなかった。なんということじゃ……一体城に何が起こったのじゃ?

 わしらはコニーの亡骸とともにサントハイム城へと戻った。城門の前にいつも立っている番兵2人の姿がない。いや、番兵だけではない、城の中にも誰もいない。台所にも、教会にも、誰もいない。ここは、本当にわしらがいつも生活しておった城なのか? と思うくらいの静寂。恐る恐る王の間のある2階へ上がる。やはり2階にも誰もいない……国王陛下も大臣も。いたのは猫のミーだけじゃった。
「これは一体どういうことなのでしょうか……誰か! 誰かいらっしゃいませんか?」
 クリフトが大声で問いかけるも、返事は何もない。
 そんななか、姫様は無言で暫く王の間の中央に立ち、王座の方をじっとご覧になっていた。
「姫様……」
 わしがそう呼びかけると、姫様はこちらを振り返った。
「行こう。きっとわたしたち3人だけでここに留まっていてもどうにもならない。だから行こう。お父様や、お城のみんなを探しに!」
 その瞳に涙はなかった。強い決意に満ち溢れた瞳じゃった。

 こうして、わしらの旅は意外な形で続くことになってしまったのじゃ。

 城を出たわしらはサランの教会に立ち寄り、亡くなったコニーを弔ってから、再びエンドール地方へと向かうことにした。
 道中、わしらは今後のことについて話し合った。デスピサロのことが話題にのぼった。圧倒的な強さと冷酷さをもって武術大会を勝ち上がった彼奴は何故か決勝を前に忽然と姿を消した。それ以降、町の外でぱったりと魔物が出なくなった。そしてサントハイムでの神隠し。わしらはこの件にデスピサロが関わっておるのではないかと踏んだ。だから世界を巡りつつ、デスピサロの行方を探ろう……そういう結論に達したのじゃ。
 エンドールへ着くと、以前は壊れていて渡れなかった橋が修理されていた。そして橋の先には、つい最近完成したばかりという、東の地方へと通じる隧道があった。隧道を渡り、ブランカ城を訪ね、南に広がっていた砂漠は偶然近くに居合わせた隊商に同行させてもらい、どうにか縦断した。その後、アネイル、コナンベリーと2つの町に立ち寄ったが、デスピサロに関する情報は特に得られなかった。
 港町であるコナンベリーからはいくつもの定期船が出ていた。南のミントス行、西のハバリア行、北のエンドール行などがあったが、一番早くに出航するミントス行きの船に乗り込んだ。
 今思えば、乗ったのがその船で正解だったのかもしれぬ。というのも、わしらが乗ったミントス行きの船を最後に何故か海が大荒れするようになり、コナンベリーからの出航を見合わせるようになってしまったからじゃ。わしらが乗った船ですら、ミントスに着く手前あたりから荒れ狂う波に揉まれあわや沈没の大惨事となるところじゃった。実際わしらは海に投げ出され、浮かんでおった板切れにしがみついてようやくミントス側の大陸に渡れたのじゃ。死ぬかと思ったぞ。
 この時に長時間海水に濡れたこと、そして今までの心労もあったのじゃろう。ミントスの町に着いた途端、クリフトが高熱を出して倒れてしもうたのじゃ。姫様がクリフトを背負って宿まで連れて行き、部屋に寝かし付けた。教会の神父殿に診てもらったのじゃが、原因不明の病でどうすべきかすぐには分からないと言われた。
 寝台に横たわるクリフトを看病しながら2人、途方に暮れた。そんな折、同じ宿の滞在者からパデキアの話を聞いたのじゃ。わしは姫様と話し合い、わしが引き続きクリフトの看病をし、姫様がそのパデキアを取りに行くことになった。
 そして、そんなわしの前に、勇者殿が現れたと……まあ、そういうことだったのじゃよ。

   ◇◇◇

 はあ、三人で旅をしていたころが懐かしいのう……。しかし、昔を懐かしんでばかりもいられん。一刻も早く姫様をお探ししなければのう。

 わしは、意を決して1人馬車を引いてミントスを後にするのじゃった。
「わしゃ、ブライじゃ。よろしくな、相棒よ」
「ヒヒーン!」

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