DQ4プレー記・ただ今のお題
<掃き溜めに鶴>

ルール
・4章はミネア(とオーリン)だけで進める
・5章、船取得までは勇者、ミネアのみで進める
・5章、船取得以降、トルネコ、ライアン、ブライ、ミネアで進める
・キングレオ戦、天空への塔のみ勇者使用可
・勇者は馬車内での生存状態可。アリーナ、クリフト、マーニャは棺桶
・ガーデンブルグでの棺桶人質可
・838861、8逃げ、透明気球等の裏ワザ禁止
・種や木の実類は使い切る


過去のプレー記(プレー記案内はこちら
[記念の二部作]
[01]20周年記念 [10]25周年記念
[女性勇者二部作]
[02]装備品 買わない盗まない [09]いろいろやりすぎ
[三人旅三部作]
[03]水戸黄門 [04]腹でん!(パラディン)と美人姉妹 [05]まどろみ無双
[柔剛柔の三部作]
[06]クレバーカルテット [07]益荒男四人衆 [08]クレバーカルテットDS
[勇者役トルネコの二部作](の予定)
[11]百花繚乱 [12]進行中


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2015年07月25日
あれからもう1度デスピサロと戦いました。「いろいろやりすぎ」の名に恥じぬよう8回逃走し、会心の一撃三昧です。なんという爽快感!(その代わり緊張感はゼロ)
ピンチらしいピンチも殆どないのでマスラオの皆さんで攻めるか、装備品の関係でトルネコより攻撃力が高く、回復も出来るミネアを入れるか。
ちなみに8回逃げるのは第二形態がベターだと思います。1回攻撃だし、全体攻撃も全くないので。

8逃げ×8回

会心乱舞

会心乱舞

あっという間に終了

   ◆◆◆

 デスピサロを倒し天空城へと戻った勇者かおす一行は竜の神・マスタードラゴンとの謁見を終え、仔竜の飼育部屋へとやって来た。するとそこには、旅芸人パノンから天女の姿へと戻ったルーシアの姿があった。

天女のルーシア

「うおお! ルーシアさん! やっっと元の姿に戻ったのですねーーー!」
 馬車にいたはずのトルネコが涙ながらにルーシアのもとへ駆け寄っていく。
「いやはや、トルネコ殿は余程嬉しかったようだな」
「わたしもやっぱり天女姿のルーシアの方がいいなぁ」
「実を言うと私もですぞ、かおす殿」
 ライアンとかおすはトルネコの行動を微笑ましく眺めていたが、他の面々はすっかり呆れ返り、シラけている。
「いい加減パノンさんの姿には飽きてきましたし、元の姿に戻りましたの。そうしたらドランも大喜びでしたわ。まだ小さいとはいえ、さすがは男の子ですわね」
 ルーシアは優しい笑顔で仔竜・ドランの頭を撫でていた。ドランは喉をグルグルと鳴らしながらルーシアに頬ずりし、甘えきっているようである。
「そういえばわたし、ルーシアの本当の姿を見たのはこれが初めてね」
 そう、アリーナが仲間に加わった頃には既にルーシアはパノンの姿をしており、今まで本当の姿を見たことはなかったのだ。
「わたくしも初めて拝見いたしました。ルーシアさん、まるで天女のような美しさです」
「いやですわクリフトさん。わたしは天女そのものですわよ」
 ツッコミを入れつつ、満更でもないような表情を見せるルーシアであった。

 しかし、そんな和やかな雰囲気にルーシア自身が終止符を打つ。
「――ところでミネアさん」
 鋭さを含んだ声音にミネアは唾を飲み込み、思わず身構えた。同時に胃がキリキリとしだす。
「あなたは結局、HP133で終えたのですわね」
「ルーシアちゃんや、わしも133なんじゃがの」(※初回クリア時の数値です)
「それは良かったですわね」
 横槍も華麗にスルーされ、ブライはとぼとぼと最後尾へ戻っていった。
「ですが、133であろうと何であろうと、わたしにとってはもはや何の問題もありませんわ」
 一体何を言われるのかと戦々恐々であったミネアは、予想外のセリフに少し拍子抜けした。
「な・ぜ・な・ら、もはや何人もわたしの『つよさ』をコマンドで見ることが出来ないからですわ! もう誰もわたしの最大HPなんて覚えていませんわよ! ほっほっほ」
 ルーシアはまるで勝ち誇ったかのような高笑いを見せた。確かにパーティーから外れている今、そのステータスを確認することは出来ないが……
「156では?」
 ミネアは間髪入れずに正確な数値を答えてみせた。
「お黙りなさい!! わたしのHPは約130程度だったのですわ!」
「……あぁ、そうでしたっけ。では私の勘違いですね」
 ところがその一言がルーシアの逆鱗に触れる。その迫力に押され、ミネアはただ話を合わせるしかなかった。
「分かればよろしいですわ。……それはともかく」
「え……まだ何か?」
 防戦一方の妹に姉のマーニャは同情していたが、逆にこの展開を最後まで見てみたいという好奇心もわいていた。
「あなた、世界樹で初めてお会いした頃より、少し痩せられたんじゃありませんこと?」
「えっ、私が? 確かに最近胃痛はしていたけど……」
 思いもよらぬ指摘にミネアは驚きを隠せなかった。痩せたという自覚は特になかったが、すぐに手鏡を取り出して顔を映し出してみる。しかしながら、やはり特段細くなったようにも感じない。
「あなたはただでさえ細身ですし、わたし、ずっと気になっていましたのよ。そうですわね、例えばこの辺……」
 ルーシアはミネアに近づき、左手を伸ばして露わになっている右肩を掴んだ。
「ほら、以前より骨ばっていますもの。実際に触れてみて、自信が確信に変わりましたわ。ほかの人の目は誤魔化せても、この天空人・ルーシアの目は誤魔化せませんわよ!」
 ――あんなことを言っているけど、今まで彼女に肩を触られたことなど無かったはずよ。……まさか、人の寝込みに勝手に触ったとかじゃないわよね??
 過剰な想像をして更に胃をキリキリさせつつ、ミネアも自分の右肩に触れてみる。見た目はさほど変わらないものの、念入りに触ってみると確かに、以前よりわずかに骨ばっているような気がしてきた。恐らく痩せたといっても、僅かなのであろう。しかし、その僅かな差を第三者であるルーシアはいとも簡単に見抜いてしまった。寝込みに触られたのかどうかはともかく、天空人には人を見る、何か特別な能力があるのだろうかと、ミネアは思わずルーシアを凝視した。
「どうです、以前と違いますでしょう? あなたは虚弱なわりに腕力があることがウリなのでしょうに、それ以上痩せてしまったら形無しになってしまいますわよ」
 痛い部分を指摘され、ミネアは思わず顔をしかめる。
「よろしいですこと? 女性というものは、ただ単に痩せれば良いというわけではありませんのよ。メリハリのあるプロポーションを維持しながらシェイプアップすることで初めて、『虚弱体質』というステータスがまばゆい輝きを放つのですから!!」
「確かにそうかもしれないけど、でも、私は別に、プロポーションに強いこだわりがあるわけではないし、ましてや虚弱であることが特別なステータスだとも思っていないわ」
 ルーシアの虚弱を美とする主張は、虚弱であることにコンプレックスを抱いているミネアには理解しがたいものであった。反論の語気も自然と鋭くなる。
「ああもう! 相変わらず煮え切らない方ですわね。あなたはわたしの永遠のライバルなんですから、常にわたしと張り合える程度のか弱さと美貌を兼ね備えてなければならないのですわ! か弱くとも強く、紙一重で華麗に勝利を掴み取る。それこそが美学! それを体現しうるあなたは、まさにわたしのライバルなのですわ!」
「か弱くとも強い美学……。私が永遠のライバル?」
 彼女の発想にはミネアも唖然とするしかない。他のメンツもただただあっ気にとられていた。
「そうですわ! ライバルというものはいつでも互いに切磋琢磨して、己を磨き、高め合う間柄。ライバル=強敵。強敵と書いて『とも』と呼ぶと、よく言うではありませんか」
 どこかで聞いたことがあるかもしれない用語を持ち出し、ルーシアは尚も持論を展開する。もはや独演会である。
「すなわち、ライバルとは友なのですわ! それなのに、あなたにそんな姿をされては、わたし、心配で仕方ありません」
「友……?! 私を心配して……くれていたのですか?」
 想定外の言動の連続に、ミネアは呆然とした。
「そうですわ。お友達が不調であるのなら、心配するのは当然じゃありませんこと?」
 一見心配しているようには思えない居丈高な態度ではあったが、ルーシアの言葉にミネアは激しく心を打たれた。もはや寝込みに触られたかどうかなど、どうでもよいことであった。
「……そうだったのですか。心配させてしまってごめんなさい。でも、私はもう大丈夫です。大きな戦いを終え、本懐を全て遂げることもできました。身体の方もじきに元に戻ると思います。私も、ルーシアさんに負けないように、あなたの思い描く『美学』を体現できるように、自分を磨いていかなければなりませんね」
 そう言うミネアの顔に、自然と笑みが浮かぶ。それを見たルーシアもまた、嬉しそうな表情を見せたのであった。

   ◇◇◇

「私、てっきりルーシアさんに嫌われているのかと思っていたけど、そうではなかったのね」
 ルーシアと別れ城の外へ向かう途中、ミネアは隣りを歩くマーニャに話しかけた。
「ホントだね。あの子きっと、気に入った相手ほどイジりたくなるタイプなのかもよ。天衣無縫でさ、あんたもまぁ、振り回されて大変だったかもしれないけど、なかなかいい子じゃない。あんたが前より痩せたなんて、あたし全然気づかなかったもん」
「そうね……。あとちょっとの辛抱だとずっと思ってきたけど、彼女の本心を知って、しかももう二度と会えないかもしれないと思うと途端に寂しくなる。本当、身勝手よね。
 それに私、人を見る職業でありながら、肝心の人を見る目が足りてなかったのかなって……自己嫌悪だわ」
 ミネアは瞳を閉じ、1つ大きくため息をついた。
「彼女の方が余程、私のことをよく見ていたのだと思う。ルーシアさんのライバルだなんて、私はそんな器ではないわね」
「天空人はきっと、あたしらの常識が通用しないぐらい型破りなんだよ。あんまり気にすんな! 気にするとまた胃が痛くなるよ。ルーシアが認めてるんだから、あんたはあの子のライバルでいいんだよ。ライバル=友なんだろう? 友達に器も何もあるもんかい」
 暗い表情をするミネアの肩を、マーニャは笑顔でぽんぽんと叩いた。
「ルーシアも心配してたし、身体はしっかり治してちょうだいよ。あたしを執事喫茶に連れてってくれるんだろう?」
 ミネアは思わず苦笑いを浮かべる。

 ――いつかまた、ルーシアと会える日はくるのかしら。

 そんなことを考えながら。

   ◆◆◆

最後にルーシアさんをちょっと良い人にして締めてみました(笑)

もう一つ裏技。ここまで来たらコレをやるしかないだろうということで、扉増殖によるエンディング世界の冒険です。ひたすら真上に増殖させる方法と、闇の洞窟へ通じる穴の方へ増殖させる方法があるようですが、前者は危険な香りがするので、後者の方法を採ります。実は扉の位置をうまくコントロールするのが苦手なのでいつも無駄に扉を増やしてしまいます。今回も20分かかってしまいました(´・ω・`)

扉増殖

増殖する扉を何とか目的の場所に誘導して穴を落下。闇の洞窟から希望の祠まで進めます。敵は出ませんが長いのでちょっと面倒。
希望の祠に着いたら冒険の書に書き込んで一旦リセット。再開すると、希望の祠の直前でセーブをした場所(今回はエンドール)から始まります……が、あれ? 神父さんがいません。

神父さんいない

教会を出ると、勇者とネネ&息子(ポポロ)がスタンバイしていますが何故か勇者が男性です。
ここでブライ1人にすると、非常にシュールな光景が展開されます。
知らぬ間に老けすぎたパパ?は「たかいたかい」も出来ません。なんか時々人物がおかしくなってちょっと怖いです。

え、パパってこんなだったっけ??
(パパずいぶんおじいさんになっちゃったね)

ネネ、トルネコ化する
(代わりにネネがトルネコがわり。右上の武器屋のオヤジも跳ねてます)

酒場のお姉さんもトルネコ化
(右下の酒場のお姉さんもトルネコ化。武器屋のオヤジはポポロ化)

ブライ崩壊
(しまいにはブライ崩壊(((゚Д゚))))

見てはいけないものを見てしまった感じなので、さっさとエンドールを出ましょう(エンドールでフリーズすることはない模様)
エンディング世界ではルーラ移動はできません。地道に乗り物で移動します。
(ちなみに天空への塔へ行くと最上階で画面がバグり、雲も来ないので天空城へは行けません)

サントハイムに行くとエンディングと同じ場面に遭遇。勇者はやっぱり男性です。おかしい、かおすは女性勇者なのに。
ここでは1階と3階でボケっとしてるとフリーズします。迅速な行動が肝心。

光速のじいさん
(1階。アリーナたちより早く上に行かないとフリーズします)

男女勇者そろい踏み
正面向き
(せっかくなので男女勇者そろい踏み)

このご婦人もフリーズ要因
(3階。このご婦人、放っておくと消滅し、その後フリーズします。それまでに下へ戻りましょう)


バトランドは何故か通常営業で特に変化はありませんでした。

通常営業バトランド
(ある意味ホッとする光景)

コーミズ村でもエンディングと同じような場面が展開されますが(墓のそばにいるのは何故かミネアだけ。勇者とマーニャはエドガン邸にいる)ミネアが村の外に出ようとするところでフリーズします。村に入ってからフリーズまでの時間がかなり短いのでこの村を訪れるのはかなり危険です。今回はパス。

モンバーバラもエンディングと同じ。バグりはしませんが、下手するとハマります。3人以下だと脱出不可能です。4章でリンダがいた場所(宿屋の隅)に何故か勇者(男)がかくれんぼしていました。

光速の住民
(なんという素早さ(((゚Д゚))))

オヤジ包囲網
(3人以下で行くと危険)

かくれんぼ
(人見知りな勇者)


5章最初の山奥の村でもまた、エンディングと同じ場面が展開されます。こちらも男性勇者。

スタンバイ中の皆さん
(村に入った時点で皆さんすでにスタンバイ中)

シンシアもスタンバイ中
(シンシアもまさかのスタンバイ中。なんだかお芝居でも見ているかのよう(笑))

ここでもブライあたりを連れて行くとシュール。

これはひどい
(勇者「こ れ は ひ ど い」)

じいさんをよけた
(じいさんをスルー)

ブライのグラフィックも壊れ気味に。

1人2役ブライ
(勇者とシンシア、感動の再会がセピア色で蘇りますぞ・ブライ談)

そして更に恐ろしいのはトルネコ、マーニャ、ミネアの3人がどこかへ行ってしまうことです。これも放っておくとフリーズします。3人がはるか彼方に消える前にとっとと脱出しましょう。

大団円、大脱走
(まさかの逃走)

さて、それではこの先は大団円をすっぽかし、どこかへ行ってしまったトルネコ、マーニャ、ミネアの3人で他の場所へ行ってもらいましょう。これでまた3、4章のNPCも登場させられますよ! なんて都合の良い展開!

   ◆◆◆

 感動の全員集合の最中に堂々と抜け出してしまったトルネコ、マーニャ、ミネアの3人は今、ミントスの町へと来ていた。世界でも有数の立派な宿屋へ足を踏み入れると、なんと! フロントには何故かホフマンの姿があった。

ホテルマン・ホフマン

「トルネコさん、マーニャさん、ミネアさん。私です、ホフマンです」
「あっれー? ボウヤ、なんでこんなトコにいるわけ? さっきまで芸人の姿で一緒にいたじゃん」
 そう、変化の杖でパノンの姿にはなっていたものの、ホフマンは確かに天空城まで一緒であった。しかし、天空城を後にして気球に乗り込む頃にはホフマンの姿は見当たらなかった。一応城内に戻って探してみたもののその姿はなく、仕方なく一行はそのまま気球へと乗り、天空の世界を去ったのであった。
「皆さんに挨拶も出来ずに消えてしまい、申し訳ないです。実はですね、あの後急にトイレに行きたくなりまして。天空城にはトイレがなかったものですから、マスタードラゴンに早急になんとかして欲しいと頼んだのです。そうしたら大変渋い顔をされていましたが、私を魔法か何かで地上に下ろしてくれました。着いた先が、このミントスの町だったというわけです。
 この町に着いて、宿屋でトイレを借り、そのままヒルタン師匠に弟子入りしたというわけですよ。私はいずれ親父の跡を継ぐつもりでしたし」
 ホフマンは丁寧な言葉で、丁寧に経緯を説明した。
「なんだか凄まじい展開ね。御手洗いが絡むところはホフマンさんらしいけど。ところでホフマンさん、随分と言葉遣いが丁寧になりましたね。今までの『〇〇っす』の印象が強かったから……」
「師匠の弟子入りの条件が『まずその言葉遣いを徹底的に直せ』ということでしたので、頑張って速やかに直したのですよ」
 ホフマンは笑って答えた。
「速やかってレベルじゃないよソレ。あたしたちと別れてから今まで、1日と経ってないでしょ? そういうのってそこまで短期間に直せるモンなの?? しかもいきなりフロントなんか任されてるし!」
 3人ともさすがに驚きを隠すことはできなかったようだ。
「いやはや、凄いことですな! お父上の跡を継ぎたいというその心が、不可能と思えることを可能にしてしまった。ホフマンさん、あなたはきっと良い商売人になれると思いますよ」
「商売人の大先輩であるトルネコさんにそう言われると自信になります。私はいつか実家をここの宿屋に負けないくらい立派な宿屋にしたいと考えています」
「なんかさ、あんたなら出来るんじゃないかって思えてくるよ」
「頑張ってくださいね」
 3人から応援の言葉をかけられるとホフマンは照れながら、最後にこう加えた。
「あの、皆さん。もしかおすに会う機会があったら、いつか、おれが実家に戻ったら、泊まりに来て欲しいと伝えていただけませんか? とびっきりの料理とサービスでおもてなしするっす! と」
「ああ、分かったよ。あんたの気持ちは、確かにかおすに伝えておく」
 夢に燃えるホフマンからかおすへの伝言を預かった3人は、ミントスの町を後にした。

   ◇◇◇

「あのボウヤ、もしかして大化けするタイプだったのかしら。ただの空気だと思ってたのに。こんなことなら最初にツバ付けとくんだったわ」
「姉さんにはピッタリのビジネスパートナーがいるじゃない。でも、かおすと彼、結構仲良さそうだったわよね。かおすには先見の明があったということなのかしらね」
「ホントよねぇ。ビジネスパートナーもいいけどさぁ、欲を言うと、あたしが働かなくても勝手に大金を稼いできてくれる男の方がいいのよねぇ。あるいはもともと大金持ちの男とかね」
「姉さんったら……」
 玉の輿願望を垂れ流すマーニャに、ミネアはすっかり呆れ顔である。
「ほぅ、マーニャさんにはビジネスパートナーがいらっしゃったのですか。それは初耳でしたな。どんな方なんです?」
 実業家としての血が騒いだのであろうか。トルネコはビジネスパートナーという言葉に興味をかき立てられたようであった。
「オジサンはエンドールの住民だから知ってるかもね。ロレンスっていう、用心棒もやってる詩人。あいつ、楽器の演奏が天才的でさ、あいつの音楽に合わせるととっても気持ちよく踊れるんだよ」
 懐かしい名前を聞き、トルネコは目を丸くした。
「ロレンスさんですか!? 知っているもなにも、以前ワタシの用心棒になってくれた方です。彼があなたのビジネスパートナーに……いやはや、縁というものは不思議なものですなぁ」
「トルネコさんはロレンスさんをご存じなのですね。でしたら、同じ用心棒のスコットさんのことは?」
 トルネコの言葉に、今度はミネアが興味を示した。
「おお! スコットさんも存じてますよ。ロレンスさんと一緒に用心棒になってもらいましたからな」
「そうですか。スコットさんにはエンドールで占いの露店を出していたときに、用心棒になって頂いたんですよ」
「用心棒っていうか、彼氏でしょ? デートに誘われたとか言ってたじゃん」
 マーニャはニヤッと笑って得意の横やりを入れた。
「ほほう。それもまた初耳ですなぁ」
 思いがけない展開にトルネコはますます興味を惹かれた。
「ち、違います。姉さんはそうやってすぐ話に尾ひれを付けるんだから! デートじゃなくて、仕事の息抜きに散歩に行かないかと誘われただけよ。しかも、結局は行けなかったのよ!」
 ミネアは顔を赤くしながら必死に反論した。こうなるとますますマーニャの思う壷である。
「そんなにムキになっちゃって、耳まで真っ赤っかだよ。分かりやすい子だねぇ。デートも散歩も一緒じゃん。『行けなかった』ってことは、ホントは行きたかったんでしょ? ねぇオジサン、そう思うわよね」
 面白がりながら、なおもミネアを弄るマーニャ。そもそも、2人を出掛けさせる方向に仕向けたのは、マーニャ本人である。
「うるさいわねぇ。姉さんなんて、あの時ずっとロレンスさんと同じ宿屋に泊ってたんでしょう? 姉さん達の方がよっぽど進んでるじゃない!」
「はぁ? 同じ宿屋だったけど、同じ部屋だとは言ってないだろう!(まあ、別の部屋だとも言ってないけど) 進んでるって、あんた一体何を想像してんのさ。マジメぶっておきながらイヤだねぇ、この子は」
「黙って! 別に、何も想像なんかしてないわよ!」
 じゃれ合う(というか、姉妹喧嘩寸前の)2人をトルネコは微笑ましく見守った。
「はっはっは。あなた方が彼らと面識があるのでしたら、後ほど一緒にエンドールに行ってみますか? あなた方に会えれば、あの2人も大喜びしますよ」
「そだね。久々に会いたいね。ミネアもでしょ?」
 マーニャが肘でつつくと、ミネアも面映がりながら頷いた。
「それでは決まりですね。……あぁ、ですがその前に1ヶ所寄ってみたいところがあるのですが、よろしいですかな?」
 突然切り出したトルネコに、マーニャとミネアはきょとんとした。
「実はワタシ、出身はレイクナバという小さな町なのですが、その町から海を挟んだ向かいにフレノールという町があるのですよ。地図上ではまさに目と鼻の先という位置にね。ですがワタシ、生まれてこの方フレノールの町へは行ったことがないのです。今回の旅で行けるかと思ったのですが、結局行けずじまい。ですから家に帰る前に一度立ち寄ってみたいと思いましてね。まあ、行って何かするわけでもないのですが。そういうわけで、よろしければご一緒して欲しいのですが、いかがですかな?」
「へぇ、フレノールねぇ。あたしも行ったことないわ。別に急いでないし、いいわよ。あぁ、でもミネアは用心棒に会うのが先かしらね。1人で先にエンドール行っとく?」
 マーニャはニヤニヤしつつ、尚もミネアをからかった。
「そんなことしないわよ! トルネコさん、姉さんのことは放っておいて、早速フレノールの町に行きましょう!」
 ミネアはマーニャにそっぽを向きつつ、トルネコの腕を引っ張って一緒に気球へと乗り込んだ。
「はっはっは! それではフレノールの町へ出発!」
「ちょっ……あたしを置いてくなー」

 −つづく−


本当は今回で終わらせる予定でしたが、長くなったのでもう1回だけ続けます。
3章、4章、4.5章の回収になるのでトルネコ、マーニャ、ミネア、3・4章NPCの皆さんしか出ない予定です。
いわゆる「蛇足」であることを予めお伝えしておきます(^^;)

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この記事へのコメント
「蛇足」の部分のほうがオリジナリティ溢れてていいですよね(笑)
フレノールに行くということは、あの人と会うことになるんでしょうか。
(そういえば、5章では行ってないんですね)

しかし、今回のエンディングはおもしろいことばかりです。
エンディング中にセーブできたり、ゆっくりしてるとフリーズしたり、ホフマンがお手洗いに行ったついでに就職したり(笑)、バグがバグを呼び、ひたすら笑い続けてしまいました。
特に、大団円の前からスタンバイする劇場(←?)の導かれし役者さんたちの姿に笑ってしまいます。
仲間たちが来るなんて思っていないでいたところに、みんながやってくる、というサプライズ要素がまるでなくなり、世紀のネタバレですよね(笑)

さすが、エンディングになって最大の混沌状態がやってきて、勇者の名前が今まさに完璧に伏線回収(←?)できているというのがいいですね。

最終話、楽しみにしてます!
Posted by かえさる at 2015年07月25日 15:04
大団円で腹姉妹の皆さんだけどこかへ行ってしまうなんて、
私的にあまりにも都合がよくて思わず笑っちゃいました。
はい、フレノールではあの人に会える予定です(笑)

透明気球とエンディング世界の旅は「二大バグ」という気がします。
エンディング中のセーブはある意味、もう取り返しが尽きませんよね。
導かれし者たち&シンシアのスタンバイはまさに「舞台裏」状態でした(^^;)
絶対初回では試せませんね(いきなり試す人はいないと思いますが)

ホフマンの変な口調も都合よく直せたので良かったです(笑)

勇者を女性にしたことで、男性勇者と共演できたのも印象的でした。
普通なら絶対あり得ませんし。
でもなんでED世界旅では男性勇者固定なんだろうと思ったり。

最終回では出来るだけ多くの伏線(?)を回収していきたいと思います!
Posted by タギー at 2015年07月25日 20:10
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