DQ4プレー記・ただ今のお題
<掃き溜めに鶴>

ルール
・4章はミネア(とオーリン)だけで進める
・5章、船取得までは勇者、ミネアのみで進める
・5章、船取得以降、トルネコ、ライアン、ブライ、ミネアで進める
・キングレオ戦、天空への塔のみ勇者使用可
・勇者は馬車内での生存状態可。アリーナ、クリフト、マーニャは棺桶
・ガーデンブルグでの棺桶人質可
・838861、8逃げ、透明気球等の裏ワザ禁止
・種や木の実類は使い切る


過去のプレー記(プレー記案内はこちら
[記念の二部作]
[01]20周年記念 [10]25周年記念
[女性勇者二部作]
[02]装備品 買わない盗まない [09]いろいろやりすぎ
[三人旅三部作]
[03]水戸黄門 [04]腹でん!(パラディン)と美人姉妹 [05]まどろみ無双
[柔剛柔の三部作]
[06]クレバーカルテット [07]益荒男四人衆 [08]クレバーカルテットDS
[勇者役トルネコの二部作](の予定)
[11]百花繚乱 [12]進行中


※当ブログで使用しているゲーム画像の著作権は株式会社スクウェア・エニックスが所有しています。当該画像の転載はご遠慮ください。

2014年12月08日
 数日後、スコットは週に1度の礼拝のために教会へと向かっていた。早朝で人もまばらな城下町一番の大通りを歩いていると、前方から女性が一人近づいてくる。それはミネアの姉・マーニャであった。
「あら、あんたはミネアの用心棒」
「おはようございます。ミネアさんに顔を見せに行ったんですか?」
「そうよ。あの子心配性だから。そしたら、朝も早くからせっせと働いてたわ。ホント、馬鹿がつくほど真面目なんだから」
 苦笑いするスコットの顔を下から覗き上げるようにして、マーニャは話を続けた。
「用心棒、仕事は昼からだろ? こんな朝っぱらからミネアに会いに行くの?」
「今日は週に一度の礼拝の日でしてね」
 さらりとかわすスコットにマーニャはつまらなそうな顔を見せた。
「へえ、見かけによらず信心深いのね。ところで用心棒、ミネアってさぁ、いい女でしょ?」
「ええ。ミネアさんは大変魅力的な女性だと思いますよ」
 突然の質問にもスコットは笑顔で答える。
「まあ、あたしの妹だから当然なんだけどね。で、アンタ的にどうよ?」
「毎晩食事まで用意してくれる。彼女は素晴らしいクライアントです」
 あくまでサラッと、スコットは答える。
「ふぅん。あんた意外と食わせ者なんだね」
「伊達にロレンスの腐れ縁はやってませんよ」
 2人でケラケラ笑った。まだ静かな城下町に笑い声だけが響いた。

「ところで用心棒、あんたがミネアと組んでからさ、あの子、お店休んだことある?」
 スコットは静かに首を振った。
「やっぱりねぇ。あたしに似て働き者だから」
「働く理由は随分と違うようだが」
「働くことに貴賎なんかないでしょ?」
 おどけるスコットに、マーニャもしれっと返す。
「ごもっとも。それにしても、ミネアさんの働きぶりには頭が下がる思いだ。あなたもカジノで売れっ子になった今、あそこまで働く必要もないだろうに」
「は? それ、どういう意味?」
 ――しまった。このことはシスターから口止めされていたんだった!
 そう思ってももはや後の祭り。スコットは素直に答えることにした。
「あなたはミネアさんが稼いだお金を持ち出してカジノで散財していたのだろう? そのために彼女は早朝は教会、昼からは占いの店でずっと働いていた。でも今はもう、その必要も無いはずだ。……そういう意味です」
「えー? 何それー! ミネアがそう言ったの?」
「いや、ミネアさんは一言もそんなことは言っていません。言ったのは……」
 あっけらかんとした口調で答えるマーニャに、スコットは教会のシスターから聞いたことを告げた。
「あのシスターか。まったく、大人しそうな顔してあるコトないコトベラベラ喋って……。いい? 用心棒、それはちょっと違う! まったくとは言わないけど、ちょっと違うんだからね」
 次から次へと言葉を繰り出すマーニャは実に表情豊かで、滅多に表情を崩さないミネアとはまるで対照的だ。夜さえも四方八方ギラギラと照らす太陽と、進む道をほのかに照らす月、まさしく好対照な姉妹だと、眼前で手足をばたつかせながら主張するマーニャを見ながら、スコットは考えていた。
「なるほど、ちょっとどう違うのか、お聞かせ願いたいものだ」
 ニヤリと笑うスコットに下唇を突き出しつつ、マーニャは答えた。
「たしかにあたしはあの子のお金を持ち出したよ。だからその分のお金を稼ぐって意味も、少しはあったかもしれない。でも、本当の理由は人捜しさ」
 ――人捜し、そう言えばあのときもそんな話をしていたな。
 スコットは無言でマーニャの話に耳を傾けた。
「ワケあって、あたしたちはとある人物を探してる。ココにいればその人物に会えることは、ミネアの占いで出ているんだけど、だからってロレンスみたいに悠然と構えるだけじゃあ、見つかるモノだってなかなか見つからないだろう?」
 スコットは思わず笑みを漏らした。今頃ロレンスはくしゃみでもしていることだろう。
「でもって、こっちから探し回るのも骨が折れる。ならば、多くの人がコッチに集まるように仕組めば楽ってもんさ」
 姉妹がエンドールへやって来た当初、王女の結婚式はまだ始まってはいなかったため、何かの店を出す条件は厳しかった。だからミネアはまず教会での仕事に就いたのだった。教会には祈りを捧げる者、懺悔をする者、体調が思わしくない者、さまざまな人間が集まる。教会で神父の手伝いをしていれば、目的の人物を巡り合える可能性も高まると踏んでいた。
「でもさ、あたしはあの子みたいに治療術の心得もないし、教会は退屈でね」
「それでついついカジノに入り浸ったというわけか……」
 マーニャは唇を固く結びながら頷いた。
 しかし、結婚式の詳細が決まると、露店の出店条件は緩くなった。教会にも確かに人は集まるが、占いの店の方がもっと多種多様の人間が集まる。それでミネアは占いの店を出すことに決めたというのだ。
「なるべく多くの人間に集まって欲しい。なるほど、だから評判になるほどの腕前にも関わらず1回10Gという安価で占っていたわけか」と、スコットは納得したが、
「それは半分正解、半分ハズレ。あの子は人ごみが大嫌い。嫌いだけど、人がいないところでは占いは出来ない。占うこと自体は好きみたいだからね、働くことで気を紛らわすんだ。つまり、仕事時間中は絶えず占っていたいわけ。高いと客足が減って空き時間が増えるでしょ? あの子はそれがイヤなんだよ」
「……それはまた随分と凄い理由だ。でもそれでは体は休まらないだろうに」
 だが、たとえ休んでも、その場所が繁華街ならば真の休息は得られないであろう。たとえ教会の中で過ごしたとしても、教会はそれこそ年中無休で開いている。ミネアのことである、神父やシスターが働いている中、自分だけが休むという選択を取るとも思いにくい。
「そこでだ、用心棒、今あんたはミネアの用心棒なワケでしょ? ミネアを守るのが今のあんたの仕事ってワケよね?」
 スコットは勿論だとばかりに頷いた。
「だったらあの子を休ませて、身体のことも守ってあげてよ。あたしの言うことはきかなくても、あんたの言うことなら聞いてくれるかもしれないしね」
「……そうだろうか?」
「そうさせるのがあんたの仕事だろ。ひとつアドバイスしとくよ。あの子は人ごみは嫌い。逆に、人ごみの少ないひっそりとした場所は好き。自然に囲まれたトコとかね。でもあたしたち、ここらの地理には疎い。あんたはここで暮らしてるんだから、少しは詳しいだろう? だからそういうトコ案内して、休ませてあげてよ」
 ――この姉上殿、適当そうに見えて妹に対して並々ならぬ愛情を持っているようだ。そんな思いをマーニャに告げると、彼女は少し照れくさそうにした。
「当たり前だろう。あの子とあたしは世界で2人だけの肉親なんだから……」
「承知した。それではミネアさんに話してみよう」
「あたしはね、ミネアの用心棒があんただからこそこんなお願いをしたんだからね。あんたは食わせ者だけど、きっと誠実だ。あたしは男を見る目には自信がある。頼んだよ、スコット」
 初めてスコットの名を呼んだマーニャはニヤリと笑いながら肩でスコットを横から突付いた。
「お任せください。姉上殿」
「わお! あたしゃもう、あんたの姉さんかいっ!」
 またもや2人で大笑いしたのだった。

 −つづく−

にほんブログ村 ゲームブログ ドラクエシリーズへ
にほんブログ村
ランキング参加中。ぜひクリックお願いします!

このページのトップへ

この記事へのコメント
人ごみ嫌いのミネアは、大自然も好きだったんですね!
洞窟とか地底世界に行ってしまうのかと思いました(笑)。

ミネアが占いを続けるのは、勇者探しのためだったんですね!
カジノの散財用だけではなかったのですか。
マーニャの働きぶりといい、
勇者探しには真面目ですね!
(本当に出会ったときにはスロットの邪魔だと言ってしまうのは秘密ということで)
Posted by かえさる at 2014年12月09日 12:19
あのリメイク版の会話システムがなければ、洞窟好きよりもむしろ
静かな場所が好きというイメージじゃないかと思います。

確かにゲーム内だとあまり勇者を探し中という感じではないですよね。
特にマーニャ。養ってもらいましょとか言い出すし(笑)
Posted by タギー at 2014年12月11日 14:51
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。