DQ4プレー記・ただ今のお題
<掃き溜めに鶴>

ルール
・4章はミネア(とオーリン)だけで進める
・5章、船取得までは勇者、ミネアのみで進める
・5章、船取得以降、トルネコ、ライアン、ブライ、ミネアで進める
・キングレオ戦、天空への塔のみ勇者使用可
・勇者は馬車内での生存状態可。アリーナ、クリフト、マーニャは棺桶
・ガーデンブルグでの棺桶人質可
・838861、8逃げ、透明気球等の裏ワザ禁止
・種や木の実類は使い切る


過去のプレー記(プレー記案内はこちら
[記念の二部作]
[01]20周年記念 [10]25周年記念
[女性勇者二部作]
[02]装備品 買わない盗まない [09]いろいろやりすぎ
[三人旅三部作]
[03]水戸黄門 [04]腹でん!(パラディン)と美人姉妹 [05]まどろみ無双
[柔剛柔の三部作]
[06]クレバーカルテット [07]益荒男四人衆 [08]クレバーカルテットDS
[勇者役トルネコの二部作](の予定)
[11]百花繚乱 [12]進行中


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2014年10月13日
「死ね! エドガン」
「……バルザック?!」
「し……師匠ーー!」

 今日もまた同じ夢で目が覚めた。飛び起きるたびに、もうほとんど治っているはずの傷跡が疼いた。
 錬金術の研究中、私、オーリンの師匠・エドガンは恐るべきモノ、その名も「進化の秘法」を発見してしまった。それは生物の進化を操れるというものであり、使い手によって大いなる果実にも、脅威の毒にもなるものだった。しかし、人間とはほぼ例外なく欲の塊のような生き物である。この秘法の行く末は私でも容易に推測できた。だからエドガン様は秘法を再び封印しようとした。だがそれは、エドガン様の弟子であり、私の弟弟子であるバルザックによって持ち去られてしまった。非力に見えたバルザックは悪魔のような形相でエドガン様に襲い掛かり、不意を突かれた私も奴によって深い傷を負わされてしまったのである。
 私は錬金術師としてはまだまだ駆け出しであったが、腕力には多少自信があった。それなのにエドガン様をお守りすることが出来ず、バルザックの力に屈してしまうという結果になった。私は自分を恥じた。この有様ではエドガン様の住んでいたコーミズ村の人たちにも合わせる顔などない。エドガン様は村のみんなに慕われていた。そんな彼を見殺しにしたも同然である男が、どうしておめおめと村に戻ることができよう。

 私は1人、秘密の研究所があるこの洞窟の奥に身を潜めた。ここでただひたすら傷の回復を待ち、いずれ必ずバルザックを討ってみせる。それだけを胸に、この暗い洞窟で時を過ごしたのだ。
 この洞窟には特殊な仕掛けが施されている。階層を移動するための階段が存在しないのだ。ある特定の床のみが上下に移動し、階層間を移動できるようになっている。だからその仕組みが分からない者は大抵最初の階層で迷ってしまい、そのまま引き上げる。秘密の研究所を構えるにはうってつけの場所だった。

 しかし、人間がまず来ることはないであろうこの階層に人の気配を感じた。魔物との戦いには慣れていたが、人間となると話は別だ。敵か、味方か、ただの迷い人か……久々に緊張が走った。
 人の気配は徐々に大きくなってくる。でも、その気配はどこか懐かしさを感じるものであった。洞窟は薄暗く、先の方まではしっかりと見通すことはできなかったが、どうも2人いるようだ。

 ……まさか

「オーリンみっけ! こんなトコにいたのね。探しまくったわよ」
「オーリン、大怪我をしたと聞いたけど、もう大丈夫なの?」

 やはり、2人の人物はエドガン師匠のご令嬢、マーニャ様とミネア様であった。お会いするのは何年ぶりになろうか。暫く見ない間にお2人ともすっかり大人の女性になっておられた。姉のマーニャ様はモンバーバラ劇場の売れっ子ダンサー、妹のミネア様はよく当たると評判の占い師として生計を立てているということは、風の噂で聞いていた。マーニャ様はどうやら作業服(*注 踊り子の衣装)のままここまでいらっしゃったようだ。この洞窟は魔物も多いはずなのによく2人だけで、そんな格好でこんな奥まで……。
「ちょっとオーリン、なんで黙りこくってんの? まさかあたしたちのこと、忘れちゃったの? エドガンの娘、美人姉妹のマーニャちゃんとミネアちゃんじゃない! あ、そっか、あまりに美しくなりすぎちゃったからビックリして声も出ないのね!」
「姉さん、ちょっと黙ってて。オーリン、無事みたいで良かったわ……全然顔を見せてくれなかったから凄く心配していたのよ」
「……! マーニャ様、ミネア様……申し訳ございません! 私が不甲斐ないばかりに……師匠をお守りすることが出来ずに」
 ハッとわれに返った私はお2人を前に、ただただ頭を下げることしかできなかった。
「あんたが悪いわけじゃないよ。憎むべきはただ1人、バルザックだけだ。だからあたしたちは絶対奴を見つけ出して、父さんの仇を討つんだ」
 マーニャ様は先ほどまでの朗らかな表情から一転して真剣な声色になり、私の肩に手を置いてそうおっしゃった。ミネア様も黙って頷かれた。お嬢様方もバルザックへの仇討ちをなさるつもりのようだ。ならば私もお2人の力にならなければならない。たとえこの命果てようともお2人をお守りしバルザックを討たねばならないのだ!
 だから私はお2人と行動を共にする決意を固めた。進化の秘法はすでにバルザックの手に渡ってしまった。奴のことだ、自分自身に秘法を使う可能性がある。奴は元々魔法をかじっていた。腕力よりも魔力に頼るタイプだった。だとしたら魔法の力を増幅させるはず。だが、それはむしろ都合が良いともいえる。何故ならこの洞窟のさらに奥にはエドガン様がひそかに隠しておいた「静寂の玉」と呼ばれる魔封じの宝玉があるのだ。あの宝玉さえ使えばいかにバルザックといえども魔法を使うことはできないはずだ。
 私はそのことをお2人に進言した。ところが、
「いや、それは使わないでおくよ」
 マーニャ様の口から予想外の答えが返ってきたのだ。
「得意技をガンガン使ったのに負けた。その方が精神的ダメージもでかいでしょ? あいつにはありったけの屈辱を与えたうえで絶望のうちに葬り去りたいのさ。そうじゃないとこっちの気が済まない。ねえミネア」
「そうね。あの手の人はプライドをズタズタにしてあげないと、色々と勘違いしやすいタイプだから」
 ミネア様も表情1つ変えずにそう答えた。
「ですがお2人とも、進化の秘法を甘く見てはなりません! 進化の秘法は……」
「シンカーの秘法だかなんだか知らないけど、復讐に燃えるあたしたちの敵じゃない! 鮮やかに撃ち返す!」
「姉さん、変化球なボケね……」
 この絶妙な掛け合い。お2人は昔から全然変わっていないようだ。ならば一度決めたことは絶対曲げないということも、昔と変わってはいないということなのだろう。
 それならばお2人の願いが叶うよう、精一杯サポートをするまでだ。
「わかりました。それでは私もあなた方と共に戦います。復讐に燃えているのは私も同じ。この命、あなた方に捧げましょう!」
「一緒に来てくれるのは嬉しい。でも、命を捧げるのはダメだよ。もうこれ以上、誰も死んじゃダメなんだからね」
 私はただ黙って頷いた。そして、お2人と一緒に地上へ出た。久々に浴びる日の光は少し眩しかったが、そこには溢れる希望があるように感じられたのだった。

 −つづく−


*******

オーリンも今まであまり出番がなかったので(スコット&ロレンスよりはあったけど)、オーリン視点で進めることにしました。ただし4章は「『静寂の玉』なしでバルザックを倒す」ことを主眼におく予定なので読み物は短くなると思います。


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この記事へのコメント
オーリンの章もあるんですね!
オーリン視点なのもおもしろいです。
始まりがサスペンス風なのも(笑)。

シンカーの秘法!
打ち返すのが難しそうな変化球をむしろ積極的に狙い撃ちしようとするとは!
よく落ちる球だけに、オチも完璧で!

踊り子の服は作業着だったのか。。
確かに。
Posted by かえさる at 2014年10月14日 11:23
オーリンにもちょっとだけ活躍の場を作ってみました。
せっかくなのでNPCも導かれし者たちの大切な仲間として活躍させたいです。
他のNPCは「まどろみ無双」でそこそこ出番があったので、これでそろい踏みかなという感じです。

「落ちる球だけに、オチも完璧」こそ素晴らしいオチです!(笑)
ありがとうございます♪

オーリン視点だと踊り子の服は作業服みたいです。
もしプリンセスローブを王女様が装備したらやっぱり作業服??
Posted by タギー at 2014年10月14日 20:12
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