DQ4プレー記・ただ今のお題
<掃き溜めに鶴>

ルール
・4章はミネア(とオーリン)だけで進める
・5章、船取得までは勇者、ミネアのみで進める
・5章、船取得以降、トルネコ、ライアン、ブライ、ミネアで進める
・キングレオ戦、天空への塔のみ勇者使用可
・勇者は馬車内での生存状態可。アリーナ、クリフト、マーニャは棺桶
・ガーデンブルグでの棺桶人質可
・838861、8逃げ、透明気球等の裏ワザ禁止
・種や木の実類は使い切る


過去のプレー記(プレー記案内はこちら
[記念の二部作]
[01]20周年記念 [10]25周年記念
[女性勇者二部作]
[02]装備品 買わない盗まない [09]いろいろやりすぎ
[三人旅三部作]
[03]水戸黄門 [04]腹でん!(パラディン)と美人姉妹 [05]まどろみ無双
[柔剛柔の三部作]
[06]クレバーカルテット [07]益荒男四人衆 [08]クレバーカルテットDS
[勇者役トルネコの二部作](の予定)
[11]百花繚乱 [12]進行中


※当ブログで使用しているゲーム画像の著作権は株式会社スクウェア・エニックスが所有しています。当該画像の転載はご遠慮ください。

2014年10月05日
 銀の女神像を手に入れた僕たちは地上へと戻った。戻った途端、魔物の気配はぱったりと消えた。
「ほほう、まだ聖水の効き目が続いているようですな。効果抜群です」
 トルネコさんが感心するほどに僕の心は削られる。僕たちの出番ナシ効果がこんなにも威力を発揮しているなんて。
 エンドールへと向かって悠々と歩くトルネコさんとスコット。きっとそんな2人の後ろで僕は、傍から見たら肩を落としているように映ることだろう。だって今まさに僕は、むごい事実を前に肩を落としているのだから。
「ん? 旦那、あっちの方に洞穴のようなものが見えないか?」
「洞穴? どれどれ……ああ、本当ですな」
 傷心の僕のことなど構いもせず、2人でそんなやりとりをしている。
「見えてしまったからには気になりますな。行ってみますか」
「うむ」

 その洞穴は川沿いにあった。この川はかなり幅が広く、エンドール側と大陸の東側を隔てている。流れが速いためか、橋も掛けられていない。エンドールも東側も同じ大陸ではあるが、この川と北側にそびえる山脈のため、東側とは船でもない限り行き来はできない。だからエンドールに住んでいてもなかなか行く機会はないのである。
 洞穴はかなり大きい。どうも人工的に掘られたもののように見える。中に入ると少しだけ先へ進むことが出来たが、すぐに行き止まりになってしまった。行き止まりの通路から少し逸れた場所に年老いた男性が1人いる。どうもこの洞穴を住まいとしているらしい。
「わしは東の港町に行くため、この洞窟を掘り始めたのじゃ。船を手に入れて世界中の宝を集めるのがわしの夢じゃった」
 老人は先のない通路をため息混じりに眺めがら語りだした。
「しかし、お金も底をつき、わしも年をとってしもうた。あと60,000ゴールドもあれば工事を再開できるのじゃが……」
 60,000という金額を聞いた途端、トルネコさんの表情が変わるのが分かった。
「あなたの夢、ワタシが継ぎましょう!」
「なんと! 本当か?」
 トルネコさんはドンと自分の胸を叩き、老人もパッと顔を輝かせる。
「といっても、今すぐはムリでして。あぁでも、お金を工面するアテはありますからな。近いうち必ず、お金を持って伺います」
「そうかそうか、それではその日が来るのを待っておるぞ!」

 トルネコさんは鼻息荒く洞窟を飛び出した。僕らも慌てて後を追う。
「東へ渡り港町へ辿り着けたなら、そこから世界中を巡ることができる。そうなったら凄いことです! 今まで目にしたことのないような、とんでもない武器を手にすることができるかもしれないのだから! うまくいけば、噂に聞いたことがある天空の剣なるものをこの目で拝むことができるかもしれない……夢のような話だ」
 トルネコさんはすっかり興奮気味だ。
 60,000ゴールドといえば、エンドール王の注文の報酬と同じ。おそらくトルネコさんはそのお金でトンネルを掘るつもりなのだろう。
「この女神像を店に置いて、ネネに高く売ってもらおう!」
「ほう。ちなみに、幾らぐらいで売れそうなのだ?」
「そうですな、ワタシの見立てでは少なくとも20,000ゴールドの価値はあるはず。ネネだったらうまくすると50,000ゴールドぐらいで売りさばくかもしれません」
 2万のものを5万で売るなんて、一体どんな方法を取るのだろうか。売買の現場にぜひ立ち会ってみたいものだと思った。ところが……

「あら、素敵な女神像ね! これを売ってしまうには惜しいと思うわ。だからあなたが持っていてね」

 ――そうきたか!
 しかし、溢れんばかりの笑顔でそういわれてしまうと、さすがのトルネコさんも
「そ、そうだな。ではこれはワタシが持っていることにするよ」
 としか言えないようだ。ネネさんの恐ろしい、いや、素晴らしい笑顔の魔力……なるほど、彼女の立ち居振る舞いがきっと商品をぼった……高値で売りさばく秘訣なのかもしれない。とにかく、ネネさんに5万で売りさばいてもらう作戦は失敗に終わったようだ。

「仕方ないな。こうなったら素直に城下町の骨董マニアに売りつけるか……」
 城下町には一軒、金持ちの邸宅があり、そこの主人は大の骨董マニアだった。銀の女神像を手に入れたがっているという噂は幾度か耳にしたことがある。恐らくトルネコさんはネネさん経由で彼に高値で売りさばこうと思っていたのだろう。しかしその計画は失敗に終わり、トルネコさんは直接骨董マニアと交渉をすることにしたのだった。

「売った!」
「買った!」
 交渉の末、銀の女神像は25,000ゴールドで売り渡すこととなった。50,000ゴールドには遠く及ばなかったが、トルネコさんの見立て額である20,000ゴールドよりは高く売ることができたようだ。
「まあ、これだけあれば鋼鉄の剣7本と鉄の鎧7着を買ってもお釣りがきますからな。良しとしましょう」
 手にしたお金で早速鋼鉄の剣と鉄の鎧を購入し、エンドール城に納品したトルネコさんはついに60,000ゴールドを手に入れ、トンネル工事も見事再開となった。そしてなんと、僕たちの5日間の契約が切れるよりも早く、トンネルが完成してしまったのだ!
「思ったより早く完成したもんだ。……さて、ネネにはちゃんと説明しないといけませんな」

「一家の大黒柱として、本来なら60,000ゴールドを元手に店を大きくしていかなければならなかったのだが……ワタシは武器商人として、世界中の様々な武器を集めてみたい! その想いには勝てなかった。ネネ、すまない」
 自分の店に戻るなりそう言って頭を下げたトルネコさんに、ネネさんは優しく語りかけた。
「いいえ。あなたはいつも夢を持っていないと生きられない人。そんなあなただから、私も好きになったのね。だから大丈夫、お店のことは私に任せておいて」
「ネネ……」
「実はね、あなたがあちこち奔走している間に、私もこのお店で密かにお弁当販売をしていたの。ありがたいことに売れ行きも良くて結構お金も貯まったから、それを元手に貸金業も始めてみようかと思っていたところなのよ。お金が必要な人に貸して、返してもらうときに手数料を徴収するの。なかなか良いアイデアでしょう?」
 僕たち一同、目を丸くした。どうもこの奥さんはお弁当で既に財を築いてしまったようだ。しかもそのお金をさらに殖やそうという目論見らしい。確かにトルネコさんの上を行く才能かもしれない。

「だからあなた、私たちのことは気にしないで、でも体にだけは気をつけて……」
「ネネ……」
 僕とスコットは示し合わせたわけでもなく、少しその場から離れた。

 ◇◇◇

「旦那、あなたとの契約は今日いっぱいで満了だ。どうする? もしお望みであるのなら、俺はどこまでもついていくぞ」
 完成したトンネルへと向かう道中、スコットはそう尋ねた。僕もスコットと気持ちは同じだった。しかし、トルネコさんはゆっくりと首を横に振った。
「そう言ってくださるのはありがたいことですが、この先はどうなるか全く分からない旅になります。5日1,000ゴールドという値段であなた方の命を預かるわけにはいきません。この先は1人で行きます」
「そうか……」

 完成したトンネルには既に多くの通行人がいた。仕事を求めエンドールへ向かう者、未知の場所へ心を躍らせる冒険者。5日とかからずに完成したトンネルは多くの人の夢を運ぶ場所となっていた。自身の夢を継いだトルネコさんの姿を見るなり、老人は笑顔で歩み寄ってきた。
 トンネルの中には夢と希望が溢れていた。トルネコさんはとてつもないことをやってのけたのだと、僕は改めて気づいたのだ!

 そろそろトンネルも出口に差し掛かった頃、トルネコさんは背中の荷台から何かを取り出した。
「スコットさん、これを」
 スコットに差し出したそれは、一振りの鋼鉄の剣だった。さすがのスコットも驚きの表情を隠せなかった。
「これはワタシから、というより、ネネからなんです。あなた方のことを話したら、お世話になったのだからお礼をというわけで」
「世話になったも何も、俺は雇われた身。当然のことをしたまでだ……」
「まあそう言わずに、受け取ってくださいよ」
「……そうか。分かった。では有り難く使わせていただこう」
 スコットは力強く頷き、鋼鉄の剣を受け取った。
「それからロレンスさんには、お仕事を斡旋させてもらいました。お城では近いうちにリック王子とモニカ王女の結婚式が執り行われるでしょう。そのときには詩吟の仕事を優先的にロレンスさんに回すようにとお願いしておきました」
「本当ですかっ?!」
 予想だにしなかった言葉に、思わず声が裏返ってしまった。そんな僕を見てトルネコさんはニッコリと頷いた。
「お2人には色々と世話になりました。どうもありがとう。この先はもう東のブランカ領になります。ここまでで結構です。お2人の今後の活躍を願っています」
「こちらこそ世話になった。あなたの旅の成功を祈っている」
「体に気をつけて、絶対無事に戻ってきてくださいね。そのときはまたお会いしましょう」
 僕たちは最後に握手を交わし、そして、旅立っていくトルネコさんの背中をただただ黙って見送ったのだった。

 −第3章・おわり−


 ◆◆◆

というわけで、ようやく3章終了です。
今回は「自分の店(ぼったくり営業)を活用せずにクリアする場合、どの程度時間がかかるのか」を調べるためのプレーでした。お店を持ったあとに女神像を取りに行ったのはそのためです。
結果、2時間10分でクリアしました。
ちなみに、ごくごく普通にプレーした際の時間の記録が1回目のプレー記の最終回に残っていました。こちらは2時間13分でした。いずれも破邪の剣ナシです。
どのみち大差はないという結果でした。少し意外です。

本当はこのプレーの経過を単に記すだけの簡潔なプレー記にしようかと思ったのですが、それだとスコットとロレンスを全く目立たせることが出来ないので、ロレンス視点の小説形式に改めました。3回ぐらいで終わらせたいところでしたが、行き当たりばったりで書いたためちょっと間延びしてしまいました(´・ω・`)
でもようやく2人の見せ場を作ることができたので概ね満足しています。多分もう1回見せ場がくるかも?

にほんブログ村 ゲームブログ ドラクエシリーズへ
にほんブログ村
ランキング参加中。ぜひクリックお願いします!

このページのトップへ

この記事へのコメント
ついに終わってしまいました。
ロレンスとスコットの雇用期間が。

別れ際に鋼の剣を渡すなんて、トルネコもずいぶん気の利いたことを!
いい別れで、ジーンときました。

あ、結局ネネの商売抜きでのクリアだったのですね。
実はボンモールの防具屋も、
ネネと同じぐらいの額を稼がせてくれるということですね。

金貸しで儲かったら、
勇者の貯金に利子つけてくれないかなぁと、
密かに思いました。

でも、
トンネルが掘られるほうが、
用心棒の契約より早いというのがおもしろいです。
長らくエンドールとボンモールを行き来し、
洞窟を探索し、
トンネルを掘り終わるまで護衛が続くなんて、
5日とはなんて長いんだ!(笑)
Posted by かえさる at 2014年10月06日 13:33
預けた道具を返してもらうときに10ゴールドの手数料がかかって、貸したお金を返してもらうときに手数料がないことを考えると、恐らく利子は手数料と相殺されてますね。ネネさん恐るべし!

トンネルはたった2人で掘っていたのに5日とかからず完成したんですから凄い突貫……じゃなかった、凄い力と技です!決して手抜き工事ではない……はず。

普段雇わない人たちを雇ったことで色々なツッコミどころが見つかって楽しかったです(笑)
Posted by タギー at 2014年10月06日 22:44
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。