DQ4プレー記・ただ今のお題
<掃き溜めに鶴>

ルール
・4章はミネア(とオーリン)だけで進める
・5章、船取得までは勇者、ミネアのみで進める
・5章、船取得以降、トルネコ、ライアン、ブライ、ミネアで進める
・キングレオ戦、天空への塔のみ勇者使用可
・勇者は馬車内での生存状態可。アリーナ、クリフト、マーニャは棺桶
・ガーデンブルグでの棺桶人質可
・838861、8逃げ、透明気球等の裏ワザ禁止
・種や木の実類は使い切る


過去のプレー記(プレー記案内はこちら
[記念の二部作]
[01]20周年記念 [10]25周年記念
[女性勇者二部作]
[02]装備品 買わない盗まない [09]いろいろやりすぎ
[三人旅三部作]
[03]水戸黄門 [04]腹でん!(パラディン)と美人姉妹 [05]まどろみ無双
[柔剛柔の三部作]
[06]クレバーカルテット [07]益荒男四人衆 [08]クレバーカルテットDS
[勇者役トルネコの二部作](の予定)
[11]百花繚乱 [12]進行中


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2014年09月19日
 こうして、トルネコさんはついにエンドール城下町に自分の店を持つこととなった。彼ははるか北のレイクナバから奥さんと息子さんを呼び寄せた。どうやって呼び寄せたのかは分からないけれど、すでにエンドールの店には奥さんと子どもがいた。ちなみに、まだ僕らが雇われてから1日と経過していない。この時間の感覚は本当に不思議だ。
 お店のカウンターには奥さんのネネさんが立っていた。金髪の美しい女性だ。トルネコさんよりは多少若そうに見えるが、そこまで歳が離れているようには見えない。決して30歳の年の差があるような感じではない。
「私はここで店番をするから、あなたは商品を仕入れてきてね!」
 ネネさんは手作り弁当をトルネコさんに渡した。
 さて、順調に店を持ったトルネコさん。これからどうするのだろうか。仕入れとやらをどうやって行うのだろうか。というか、僕たちはトルネコさんを護衛する意味があるのだろうか。もちろん契約は契約だから、5日間はお供をしなければならないけれど。
「旦那、この先どうされるつもりなのかな?」
「そうですな。まずは王様に開店の挨拶をしなければ」
 そう言って城へと歩き始めた。僕たちもトルネコさんに続く。エンドールの城はとても開放的で基本的に誰でも自由に出入りできるけれど、一般人がそうそう城に入る理由も無い。僕だって、個人事業の開業届を出したときに行ったぐらいだ。そのときチラッと王様を見かけた、王様を直接見たのはそのときぐらいだろうか。こうやって謁見の間でまじまじと王様を見るのはこれが初めてだ。まだ50歳にはなっていないぐらいの年齢だ。椅子にどっかと腰を下ろし、その表情は自信に満ち溢れているように見える。あまりに自信に満ちたその姿からは考えなしに事を進めてしまうという性格も浮かび上がる。
「おお! トルネコ! ついに店を出したそうじゃな。めでたいことだ」
 王様のありがたい言葉に、トルネコさんは深々と頭を下げた。
「ではわしからの祝いじゃ! 早速そなたに注文をだそう! 詳しくは1階の奥の部屋にいる担当者に話を聞いてくれ」
 その言葉にはさすがのトルネコさんもびっくりしたようで、ペコペコと何度も頭を下げていた。王様の隣りに座るモニカ姫もまた、溢れんばかりの笑顔でトルネコを見ていた。まあ、トルネコさんのおかげで結婚が決まったようなものだ、そうなるのも無理はないか。

 王様への挨拶を終え、1階の注文担当者の部屋へ立ち寄った。そこで依頼された注文は、驚くべきものであった。
「兵士用の武器・防具を納めて欲しい。注文は鋼鉄の剣7本、鉄の鎧7着だ。全ての納品が済んだら代金として60,000ゴールドを支払おう」
 トルネコさんは一瞬ポカーンとした表情を見せた後、すぐに笑顔になって、揉み手をしながらその注文を受けていた。60,000ゴールド……僕が500日働いて得る収入と同じだ。スコットだと750日。前にトルネコさんから聞いた「トムじいさんの背中押し」だと20,000日前後。ついさっきまで延々と買い続けていた鉄の前掛けは40着買える。
 ……ん? おかしくないか? 鉄の鎧7着と言っていたけれど、鉄の鎧は確か前掛けよりも安い値段で売っていたぞ。確か、1,200ゴールド。7着買っても8,400ゴールドだ。ということは、鋼鉄の剣が相当な高級品なのだろうか。

 僕は城を出てから、トルネコさんに剣の値段を聞いてみた。
「鋼鉄の剣は確かボンモールで販売してましたな。1本2,000ゴールド、7本で14,000ゴールド。鎧と合わせて22,400ゴールドあれば注文の品は揃います。それが60,000ゴールドに化けるのですから、いやはや、王様は太っ腹ですなぁ。このワタシ以上の腹の太さですよ。はっはっは!」
「笑い事ではない! その金は、つまり俺たちが納めている税金から出るのだろう? 無駄遣いもいいところだ。大体、武器や防具が必要なら城の奴らが直接店で購入すれば良いことだろう!」
 スコットは語気を荒げた。スコットの気持ちはよく分かる。ボンモールといい、エンドールといい、無駄遣いが多すぎる。もともとそこに住む人たちが納めたお金だというのに。
「まあ、あなたの考えも分かりますが、それを言ってはおしまいですよ。何もお城が出しているのは武器や防具代だけではありません。城内の設備の修理、生活必需品の購入を通じて、様々な商売人にお金を分配する。時に病気や怪我で働けない人の援助をする。集まった税金をそうやって一般庶民に分配する。良いことではないですか。出し惜しみして城勤めの人たちの間だけで分け合うよりよっぽど良いことです。ワタシたち一般人はいつでも色んな方向にアンテナを張って、自分にとってオイシイ制度があればとことん利用してやればいいんです。持ちつ持たれつというやつです」
 そう言われてみれば、傭兵業だって城に届出を行えば、まれに城から依頼がくることもある。届出の日から2年毎、命を落とすことなく傭兵業を続けている場合「生存祝い金」の給付も受けることができる。確かに僕もそうやって城の制度の恩恵を受けていることになる。
「……確かに、一理あるな」
 スコットも仏頂面ながらそう答えた。
「本当は分配のさじ加減が絶妙な人が政を行うのが一番なのでしょうが、あいにくそちら方面はワタシの能力を超えてますからな。ですから、その話題はひとまず置くとして……」
 トルネコさんはなめし革の財布から1,000ゴールド札を数枚取り出した。いよいよ商品の仕入れに行くのだろうか。
「このお金で正義のそろばんを買って、女神像の洞窟へ行きましょう!」
 トルネコさんの行動はいつも予想の斜め上を行く。まさかこの時点で洞窟に行くとは思わなかった。まあ、僕たちを雇った時点で、トルネコさんの中には洞窟に行くという構想があったのだろうけど。
「おお! ついに洞窟に行くのか。……それは大いに結構なのだが、旦那、店の方はどうするのだ? せっかく開店したばかりだというのに」
「店は妻に任せておけば大丈夫です」
 あっけらかんと答えるトルネコさんに、僕らはあっ気に取られてしまった。
「実は、お恥ずかしいですが、ネネはワタシよりよっぽど商才があるのですよ。もともと商家の娘ですからな。とにかく交渉が驚くほどに上手いのです。もしネネがボンモールに防具を持って行けば、ワタシの倍以上の早さで35,000ゴールドを稼ぎ出したかもしれません。それなのに決して出しゃばらず、ひたすらワタシのことを立ててくれるのです。こうやって毎日美味しい弁当も作ってくれますし、いやはや、本当にワタシには出来すぎた女房です。それにネネは……」
「そうか、素晴らしい奥方で羨ましい限りだ。ならば安心して洞窟へ行けるな」
 スコットは「のろ気の気配」でも嗅ぎ取ったのだろうか、トルネコさんの会話を遮るように武器屋へ向かって歩き出した。僕はもう少し聞いてみたかったんだけど……。
「トルネコさん、あとでその話の続き、僕に聞かせてください」
 そう耳打ちした途端、トルネコさんは目を輝かせて頷いた。

 トルネコさんは売らずに残しておいた鉄の前掛け1着を身につけ、武器屋で購入した正義のそろばんを手にした。
「本当は破邪の剣を装備したいところですが、レイクナバでのバイトをサボり気味だったせいでお目にかかる機会がなかったんですよ。まあ、あなた方と一緒ですし、このそろばんでも十分でしょう」
 そう言ってそろばんをじゃらじゃらと振ると、周りの空気が澄みわたるような気がする。まるで周囲の邪気が消え去ったようだ。このそろばんには何か不思議な力があるのだろうか。
「破邪の剣か……俺もいつかはそんな武器を使ってみたいものだ。まあ、せめて鋼鉄の剣ぐらいは生きているうちにもう一度振るってみたいものだな」
「ほう、スコットさん、鋼鉄の剣を扱えるんですか」
「こう見えてもかつて城の志願兵だったんだ。剣は一通り使える。まあ、今は価格的に手ごろなこの鉄の槍を使っているわけだが」
 二人で武器を話をあれこれしている。僕にはイマイチついていけない話題だった。しかし、1つ気になることがある。トルネコさんが何故か道具屋で聖水を1つ購入したということだ。一体何に使うつもりなのだろう。

 城下町から出ると、トルネコさんは早速その聖水を振り撒いた。
「あなた方と一緒のときに聖水を振り撒くと、地上では魔物が全く出なくなるんですよ。凄い暮らしの知恵でしょう? 本当は洞窟内でもこの効果が持続すれば完璧なんですがね」
 なんと、そういうことだったのか。そんな効果があるとは僕も知らなかった。でも……
「何故俺たちが一緒だとそうなるんだ?」
「そりゃあ、聖水を振ることで、魔物たちもあなた達にあやかって出番がなくなるんですよ! ……あ、しまった。口が滑った」
 ……「僕たちのでば」って、「僕たちの出番」のことだったのかー!
(*NPCが仲間になった状態で一度戦闘をこなしてから聖水やトヘロスを使うとフィールド上で魔物と一切遭遇しなくなるという小技)
「なるほど。しかし洞窟内では効果がないんだな。それは好都合。せっかく旦那の護衛になったのに全く戦えないのでは腕が鈍ってしまうからな」
 スコットはニヤッと笑った。トルネコさんの痛恨の一言を大人の対応でスルーしたのか、それとも、そもそも言っている意味が分かっていないのか、僕にはよく分からないけれど。

 そんなやりとりをしているうちに、僕たちはあっという間に女神像の洞窟へとやって来たのだった。

−つづく−

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この記事へのコメント
NPC聖水小技とかあったんですね!
知りませんでした。
いろいろな人々のでば・・・を失わせる恐ろしい小技ですね(@_@;)

ネネとは決して30歳の歳の差はないであろうトルネコさんが、ネネののろ気話をしそうになっているあたりで笑ってしまいました。
ロレンスは意外とのろけ話が好きそうなのも地味におもしろ設定ですね(笑)。

と、いろいろな出来事があったにも関わらず、まだ1日しか経っていないという驚きの事情が!

鋼の剣を使ってみたいスコットに、仮に鋼の剣を手渡そうとしても、きっと持ちたくないと言うのだろうなぁと思って、ひとりでこっそり笑ってしまいました。
Posted by かえさる at 2014年09月22日 14:37
この小技は最近知りました。コナンベリーから大灯台に行くのにトヘロスを使うと全くモンスターが出なくて変だな〜とは思っていたのですが。

ファミコン版公式ガイドブックのネネさんは普通におばさんなのに、いつの間にかトルネコ51歳、ネネ21歳という設定が出来ていてビックリですΣ( ̄□ ̄lll)

鋼鉄の剣でも破邪の剣でもお望みとあれば装備させたいのに、いやはや、残念ですなぁ(笑)
Posted by タギー at 2014年09月23日 14:31
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