DQ4プレー記・ただ今のお題
<掃き溜めに鶴>

ルール
・4章はミネア(とオーリン)だけで進める
・5章、船取得までは勇者、ミネアのみで進める
・5章、船取得以降、トルネコ、ライアン、ブライ、ミネアで進める
・キングレオ戦、天空への塔のみ勇者使用可
・勇者は馬車内での生存状態可。アリーナ、クリフト、マーニャは棺桶
・ガーデンブルグでの棺桶人質可
・838861、8逃げ、透明気球等の裏ワザ禁止
・種や木の実類は使い切る


過去のプレー記(プレー記案内はこちら
[記念の二部作]
[01]20周年記念 [10]25周年記念
[女性勇者二部作]
[02]装備品 買わない盗まない [09]いろいろやりすぎ
[三人旅三部作]
[03]水戸黄門 [04]腹でん!(パラディン)と美人姉妹 [05]まどろみ無双
[柔剛柔の三部作]
[06]クレバーカルテット [07]益荒男四人衆 [08]クレバーカルテットDS
[勇者役トルネコの二部作](の予定)
[11]百花繚乱 [12]進行中


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2014年09月06日
 今日もまた、いつもと同じ朝が来た。いつもと同じ、つまらない1日が始まる。
 ……と、ついさっきまでそう思っていた。
 いつもどおり宿での朝食を済ませ、部屋へ戻る。仕事のないいつもの1日。
 ふと、このまえ起きた事を思い出した。僕は詩人だから即興で詩をつくることができる。まだこの城で武術大会が開かれていた頃、サントハイムの王女とその一行に会ったことがあった。王女をひと目見て、ひらめくがままに歌った。

「右手に鉄の爪、ラララ……」

 ――王女は見事優勝を飾る。

 あれから何日経ったのか、毎日が休日なのでよく覚えていない。そろそろ手持ちも尽きてきた。この宿からもいよいよ出るようかな……などと考えながら、窓の外をふと覗いた。相変わらず賑やかな城下町に、よく知っている長身でがっしりした体格の男の姿。年季の入った青銅の鎧を身につけ、背中には同じく年季の入った鉄の槍を背負っていた。年季は入っているがくたびれてはいない。手入れの行き届いた武器と防具。それらを身につけ歩く男は、傭兵としての僕の同業者・スコットだった。
 そしてスコットのそばには口ひげをたくわえた恰幅の良い男性も歩いている。見た感じ商売人だろうか? ということは、スコットの新しいクライアントかもしれない。
 彼は腕のいい傭兵であるにも関わらず、5日で400ゴールドという安い報酬で傭兵業を営んでいる。彼曰く「最低限生活できる金があればそれでいい」のだそうだ。もっとも、最後にこう付け加えるのだけど。「時々おまえからも貰えるしな」

 2人がどこへ向かうのかをぼうっと眺めていると、彼らはこの宿屋が入っている建物へと入った。もしかして、スコットは僕のことを紹介してくれるのだろうか。だとしたら非常に助かる。まあ、いくらか紹介料は払うようだろうけど。恩を受ければ見返りを差し出す。それは僕たち用心棒仲間の掟でもあるから。

「よう、ロレンス。ろくに営業もしないで、相変わらず暇そうだな」
 相変わらずの酷い挨拶だった。むしろ彼の口癖といってもいいかもしれない。
 ――そう、僕の名はロレンス。詩人兼用心棒。どちらが本業なのかは微妙なところだけど、自分では詩人が本業だと思っている。だから自分から進んで傭兵の営業活動はしない。それでもたまにスコットの紹介で仕事にありつけることもある。
「おはよう、スコット」
 スコットには簡単に挨拶を済ませ、隣りの男性に顔を向ける。一応営業スマイルで。
「おはようございます。僕はロレンスといいます。以後お見知りおきを」
「はじめまして、ワタシはトルネコといいます。現在は雇われ武器屋といったところですかな」
 人の良さそうな笑顔だった。やはり商売人のようだ。でも雇われの身ということはお金はそれほど持っていないだろうと、下世話な推測を立ててみる。
「こいつはこんな見てくれですが、なかなか優秀な用心棒なんですよ」
 トルネコさんは「ほう」と言いながら、ふくよかなあごをさすっていた。
「僕は詩人ですが、修行を積み魔法も使えるようになりました。どうでしょう、5日600ゴールドで雇ってはみませんか?」
「ほほう、スコットさんより200ゴールド高いんですなぁ」
 スコットが連れてくるクライアントは必ずそう言うから、もう慣れている。
「一度に複数の敵を攻撃できるギラの魔法や、傷を回復するホイミの魔法も使えます。報酬に見合った働きを保証しましょう」
「ホイミを使えるんですか。それなら薬草を持ち歩かなくても済みますね。職業柄、荷物ががさばるもんで。じゃあお願いしましょうかな」
 トルネコさんはそう言うと、なめし革の財布から600ゴールドを取り出した。どうやら商談成立のようだ。傍らのスコットもニヤリと笑った。

 こうして僕はしばし、雇われ武器商人のトルネコさんに雇われる身となった。雇われの人に雇われたことなど初めてかもしれない。
 トルネコさんは自分のお店を持つことが差し当たっての目標とのことだった。そのために、雇われ武器屋での仕事もほどほどに、資金集めの旅に出たそうだ。しかもそのことは奥さんと子どもには内緒にしているらしい。驚きの無茶ぶりである。奥さんにバレないところがまた凄いというか……。
 資金集めの最中にエンドールとボンモールで勃発しそうだった戦争を回避させ、さらにボンモールのリック王子とエンドールのモニカ王女の縁結びまでしてしまったらしい。このエンドールで店を持つ前から王様に好かれてしまっているとは、とてもただの雇われ武器屋とは思えない。よほど世渡りが上手なのだろう。
「はっはっは、そんなことはないですよ。なんせワタシはこのトシにしていまだに非正規労働者ですからな」
「その活躍ぶりでは非正規労働者というよりむしろフリーランスと呼ぶ方がふさわしいかもしれないな」
「フリーランスですか、良い響きですな。そういえばスコットさんもフリーランスじゃないですか。槍使いだけにフリーランス! ……ぷぷぷっ」
「ははは、旦那、なかなかウマいことを言うな」
 ……若い僕にはオヤジギャグにはついていけない。普通にウケているスコットももう、オヤジに片足を突っ込んでいるようだ。
「それはさておき、店を持つにはどのくらいの金額が必要なのか?」
「1軒、35,000ゴールドで売ってくれるという物件がありましたな。それを狙っているところです」
 さすがに店を買い取るとなると途方もない金額だ。
「で、今現在いくら持ってるんですか?」
 人の懐を探るのもいささか野暮だろうとは思いつつ、尋ねてみた。
「4ゴールドです」
 トルネコさんはにっこり笑って答えた。それに対し、僕とスコットは思わず顔を見合わせてしまった。
「お金は4ゴールド。でも今、後ろに鎖かたびら2着、うろこの盾が1つ、ああ、あと、キツネからもらった鋼鉄の鎧もあったかな。武器屋のはずが、これでは防具屋ですな」
「ああ、それだけ防具を持っているのなら、売れば金にはなるな」
 スコットは苦笑いしながら言った。
「そう、売ればお金になるんです。今、ボンモールでは防具不足でしてね。交渉次第ではビックリするほど高く売れるんですよ」
 エンドールに戦争を仕掛けようとしていたのが原因なのだろうか。そんな事情も知らず、この街はいつも賑やかで、まるで戦争とは無縁な世界だ。もしトルネコさんが行動を起こしていなかったらと考えると、恐ろしいばかりである。僕はもしかしたらすごい人に雇われているのかもしれない。
「というわけで、あなた方を雇って4ゴールドしか持っていない今、キメラの翼すら買えません。ボンモールへは歩いていきますから、護衛をお願いします」
「よし、分かった!」
 僕もスコットも力強く頷いた。
 トルネコさんはボンモールで売る予定であろう鎖かたびらを1着取り出し、身につけだした。目の細かいはずの鎖も、恰幅の良いトルネコさんが着込むとまるでモンスター格闘場を囲むフェンスの金網のように目が粗くなる。果たしてこれで鎖かたびらとしての役割を果たすのだろうか。いや、それ以前にキツくないのだろうか。
「はっはっは、ワタシが着ると鎖かたびらも伸びてしまいそうですな。まあ、大柄な兵士向けの貴重な一品ですとでも言って、高く売りつけてしまいましょう」
 ……さすがに商魂たくましい。

 ボンモールへの道中、モンスターはほとんど姿を現さなかった。城で武術大会が開かれていた頃は結構強いモンスターが出没していたようだったが、大会が終わった途端、その姿はパタリと消えてしまった。最近になってまたポツポツと姿を現すようになったが、以前ほどの手ごわいモンスターはいないようだ。
 半日ほど歩いて、ボンモールへと到着した。ボンモールの城下町はエンドールほど広くはなく、賑わいもない。これでは観光客はそれほど見込めないかもしれない。なるほど、ボンモール王もエンドールを羨むわけだ。
「防具の買い取りというのは、どこで行っているのか?」
「城内に専門の担当者がいるのですよ。まあ、ワタシの見立てではさほど防具に詳しいようにも見えませんがね」
 スコットの問いにそう答えながら、トルネコさんは城内へと入った。
「おや、トルネコさんではないですか」
 城内の一室から出てきた若い男性が声をかけてきた。上品な顔立ちでいかにも高貴そうな雰囲気を醸し出していた。
「これはこれはリック王子。ご結婚が決まったそうで、おめでとうございます」
「これも全てあなたのおかげです。あなたには感謝してもしきれない」
「はっはっは、あなたのお手紙を受け取ったのが、たまたまワタシだったというだけですよ」
 なるほど、彼がこの国の王子、エンドールのモニカ王女の結婚相手であるリック王子か。エンドールのみならず、ボンモールの王族にも一目置かれているとは、やはりトルネコさんはただ者ではない。
「さてさて、見えてきましたよ。あの人が買い取り担当です」
 トルネコさんの目の色が変わった。商品売買の交渉ごとは僕たちの専門外。僕たちは黙ってトルネコさんを見守ることにした。

−つづく−




******

というわけで、やっと新しいプレー記を始めました。
今までスポットの当たらなかった人たちに活躍してもらうため、暫くはこの形式で進みます。退屈かもしれませんがお付き合いいただければ幸いです。
ちなみに↑は実際のプレーの流れに基づいて、脚色を交えつつ書いています。例えば「二人を雇った時点で4Gしか残ってない」あたりは実話です。

本格稼動は5章で勇者と姉妹が出会うところからになります。ルールはそのときに載せますのでしばらくお待ちください。

ちなみにプレーの方は現在4章に入ったばかりなので、更新頻度はゆっくりになると思います。年内完結が目標です。

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この記事へのコメント
ついに用心棒編がスタートですね!
「いろいろやりすぎ」の続きがまたまた楽しみです(^o^)/

フリーランスで吹き出してしまいました。
しまった。スコット以上のオヤジということになってしまうのかも!?

今回もいろいろとおもしろいですね(^o^)
地の文(ロレンスの心境の文?)がいつものちょっと違う雰囲気で、さらに本格的な小説風ですね!

このプレー記読んで、ロレンスのほうがスコットよりも人件費高いのは、もしかしたら高い分は全部紹介料でスコットが取っているのかも!?と思ったりしました(笑)。
ホントの手取りは、スコット600G、ロレンス400Gだったらどうしよう!(笑笑)

Posted by かえさる at 2014年09月07日 08:21
予告から半年以上経ってようやくスタートしました(^^;)
どんな展開になるか分かりませんが、またどうぞよろしくお願いします♪

紹介料200ゴールドは凄いです!凄いボッタクリですね(笑)
どのくらいの紹介料でしょうかね……100でも高い気がするので、
2人が今後も仲良くやっていくには
10%の60ゴールドぐらいが妥当でしょうか(笑)
Posted by タギー at 2014年09月07日 13:50
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