DQ4プレー記・ただ今のお題
<掃き溜めに鶴>

ルール
・4章はミネア(とオーリン)だけで進める
・5章、船取得までは勇者、ミネアのみで進める
・5章、船取得以降、トルネコ、ライアン、ブライ、ミネアで進める
・キングレオ戦、天空への塔のみ勇者使用可
・勇者は馬車内での生存状態可。アリーナ、クリフト、マーニャは棺桶
・ガーデンブルグでの棺桶人質可
・838861、8逃げ、透明気球等の裏ワザ禁止
・種や木の実類は使い切る


過去のプレー記(プレー記案内はこちら
[記念の二部作]
[01]20周年記念 [10]25周年記念
[女性勇者二部作]
[02]装備品 買わない盗まない [09]いろいろやりすぎ
[三人旅三部作]
[03]水戸黄門 [04]腹でん!(パラディン)と美人姉妹 [05]まどろみ無双
[柔剛柔の三部作]
[06]クレバーカルテット [07]益荒男四人衆 [08]クレバーカルテットDS
[勇者役トルネコの二部作](の予定)
[11]百花繚乱 [12]進行中


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2011年05月03日
「皆さん、ちょっとお待ちください!!」

 天空への塔を探すべく、新たな目的地を定めたユンケル、ライアン、ルーシアにパノンはそう言い放った。
「パノン、どうしたんだい? そんな真面目な顔をして」
「ユンケルさん、あなたは大事なことをお忘れです!」
 そう言われるも、ユンケルには言葉の意味がよく分からなかった。
「ユンケルさん……あなたは……あなたは」
 ライアンとルーシアも思わずパノンを凝視する。

「あなたはまだ、天空の兜を、かぶっとりませんっっ!!!」

 4人の間に一瞬沈黙が流れた後、ユンケルは目をまん丸にさせた。
「あー!! そ、そういえば、そうだった……」
「そういえばすっかり忘れていましたが、パノン殿はスタンシアラ王を笑わせるべく、我々と共にしていたんでしたな」
「パノンさん、今のさり気ないギャグ、素晴らしい響きですわ!」
「す……素晴らしいですかっ!? ルーシアさん、ワタシと結婚しましょうか?」
「うふふ、それは構いませんが……」
「ええっ?! 構わない? 結婚してもけっこん(結構)なのですかっ?!」
「ただ、人間であるパノンさんと天空人のわたしが結婚したら多分天から雷が落ちますよ。パノンさんにだけ。そうしたら血痕が出来るかもしれませんわね。それでもよろしいですか?」
「いいっ?! 結婚後に血痕?! 雷落ちたら、ひサンダー(悲惨だー)! 遠慮しときますデス」
「うふふ、それは残念ですわ」
 ルーシアの言葉は、どこまでが本気なのだろうか……。
 2人のやりとりをユンケルとライアンは唖然として見ていたが、そんな彼らをよそにパノンはいつものにこやかな表情に戻り、軽やかに気球へと乗り込んだ。

   ◆◆◆

 まずはエンドールに行き支度を整えてから、ルーシアの戦いぶりを見るべくエンドールからスタンシアラまで船で向かってみた。ライアン−勇者−ルーシアの3人パーティー。
 ルーシアはルカナンがお好きなようで結構頻繁に使用。普通の打撃攻撃を時々。ルカナン後の攻撃なのでそこそこ効果がある。
 今回はマヌーサは使わず。海の敵はもはや雑魚なのでベホマを使う機会もなし。

 さて、いよいよスタンシアラに到着ですよ!

   ◆◆◆

 一行はスタンシアラ城に到着し、御触れを出している国王と相対した。
 果たしてパノンはこの国王を笑わせることが出来るのか……今までパノンの数々の微妙なギャグを目の当たりににしてきたユンケルはかなり不安だった。ルーシアはワクワクしながら、ライアンは固唾を飲んで、パノンを見守った。

「ほう、旅芸人のパノンと申すか。さあ、このわしを笑わせてみよ」
 ユンケルの鼓動が早まった。いったいパノンはどうやって国王を笑わせるつもりなのか、もし失敗すれば天空の兜は手に入らない。手に入らなければ、天空へは行けない。

「国王様、ワタクシはこれまで様々な地をまわり、人々を笑わせてきました。しかしある時、ワタクシは知ったのです。人々を笑わせることが出来るのは、ギャグを言ってから一時のみ。
 それは何故か……それは、今の世界が心から笑えるような状態ではないからです。人々は常に凶暴化した魔物に怯え、地獄の帝王に怯えながら暮らしているのです。
 こんな暗い世の中、一時の笑いを呼び起こすことも大切なことでしょう。しかし、本当に必要なのは心から笑えるような世の中にすることだと思うのです。
 今この場にワタクシを導いてくれた後ろの者たちには、忍び寄る魔物たちの影を払拭し、皆を心から笑わせることが出来る可能性を秘めています。ワタクシは暫くの間この者たちと共にし、地獄の帝王エスタークが斃れる様を見てきました。そして今、進化の秘法を用いこの世に誕生しようとしている第二のエスタークを封じる為、この者たちは天空へ行こうとしているのです。
 ですから王様、どうかこの者たちに天空の兜をお与えください。この者たちだったらきっと、皆が心から笑える世界へと導いてくれることでしょう。それは長きに渡って彼らと同行したワタクシが、この命を賭けて保証いたします」
 パノンは跪き、深々とこうべを垂れた。

 スタンシアラ王も、ユンケルも、ライアンも、ルーシアも、ただただパノンの話を聞き入った。
「むむむ……天晴れじゃ! パノンとやら、よくぞこのわしの心を見抜いた! わしはこんな暗い世の中、芸人でも呼び集めれば少しは明るくなるかと思い、この御触れを出した。しかし、人々が心から笑えるようにするにはそれだけではダメだということは薄々感じておった。
 相分かった! わしはこの者たちに天空の兜を託し、その行く末を見守ることにしよう。さあ、持って行くが良い」
 ユンケルは国王が差し出した天空の兜を手に取り、跪いた。
「ありがとうございます。僕たちは必ずや天空へ上り、皆が心から笑える世界にしたいと思います」
 ユンケルの瞳には涙が光っていた。
「パノン殿、本当に素晴らしい……見事なぎゃぐでしたぞ!」
 ライアンは髭に隠れた唇を噛み締めながら涙を堪えた。
「いやだライアンさん、今のはギャグではありませんわ。それにしてもパノンさん、ステキです……ぽっ」
 ルーシアもキラキラと瞳を輝かせた。

 パノンはきっと、いつものあのつかみ所のない言動の裏で絶えず頭を回転させていたんだ。周りの雰囲気、状況を見極めて、絶えず機転を利かせていたんだ。
 それこそが、伝説の旅芸人の、伝説たる所以だったんだ!

   ◇◇◇

「さてさて、これでワタシの役目も終わりですネ。とても寂しいですが、これでお別れです」
「パノン……この先も一緒にいることは無理なのか?」
「ははは、ワタシに戦いは不向き。この先ご一緒しても足手まといになるだけです。ならばワタシは自分に出来ることをいたしましょう。たとえ一時の笑いでも、ときに人を元気にすることも出来ます。笑いは良質の薬と同じ。それも旅で学んだことなんですヨ」
「そうか……わかった。パノン、今までどうもありがとう。どうか元気でね」
「旅先でのぎゃぐの成功を祈っておりますぞ」
「せっかく良いお友達になれたのに残念ですわ。またどこかでお会いしましょうね!」
 パノンは3人と順々に握手を交わした。
「皆さんなら絶対、世界中のみんなが心から笑える日をもたらしてくれると信じていますヨ!
 ワタシは気ままな旅芸人。ワタシにシアターはいりません。人が集まればそこが舞台! ワタシも旅先から皆さんのご無事を祈っています。それではごきげんよう!」
 そう言うと懐からキメラの翼を1枚取り出し、天に放ったのだった。

   ◇◇◇

 こうしてパノンは旅立っていった。
「パノンとは随分長い間一緒だったから、寂しくなるな」
 ユンケルは呟き、視線を落とした。
 視線の先に1枚の布切れがあるのを見つけて、手を伸ばす。それには滲んだ文字で何か書かれていた。


 ワタシ、新しい旅先でユンケルさんとの旅の話をしようと思うのです。
 様々な武勇伝を語って、で、最後はこうシメるんですよ

 これが勇者の雄姿や!!

 ってね!
 そんなワタシをどこかで見かけたら、盛大にツッコミを入れてくださいネ。
 その日が来るまで、しばしの間、サヨウナラ。

 パノン


「さあ、浅瀬に囲まれたあの場所へ行こう!」
 ユンケルは高らかに宣言し、布切れをそっと懐に忍ばせた。


なまえLvHPMPそうび
ゆんける3323516423619173奇跡の剣 天空の鎧 天空の盾 天空の兜
ライアン32320028018225はぐれメタル剣 はぐれメタル鎧 風神の盾 鉄仮面
ルーシア156180958180理力の杖 水の羽衣

<携帯閲覧用>
ゆんける LV33 H235 M164 攻236 守191 早73
奇跡の剣 天空の鎧 天空の盾 天空の兜
ライアン LV32 H320 M0 攻280 守182 早25
はぐれメタルの剣 はぐれメタル鎧 風神の盾 鉄仮面
ルーシア LV? H156 M180 攻95 守81 早80
理力の杖 水の羽衣

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2011年05月15日
夏の京都のDQ4コンサートのチケットが今日発売だったのでサクサクっと購入♪
これで夏の京都行き決定〜 楽しみだなぁ〜

このところDQ3のコンサートも多くて、先月八王子でのコンサートに足を運んだのですが(DQ3の音楽も素晴らしかった!)、なるほど、今年DQ25周年でWiiでロトシリーズの移植作を出すのか……と納得。
私は現役FCゲーマーなのでDQ2と3は今もソフトを持っていますがSFCは持っていないのでどうしようかと考え中。
VCではなくわざわざパッケージで出すのだからコレクションアイテムな要素も高そうですね。

もし万一FCDQ4の移植作が出たとしたら持ってても買っちゃうんだろうな(笑)

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10:11 | Comment(2) | 雑記
2011年05月23日
 旅芸人パノンと別れたユンケル、ライアン、ルーシアの一行は地図のど真ん中に位置する浅瀬に囲まれた謎の場所へと向かった。
 かつて船で見かけたときと同様、その周囲は雲に覆われていた。その雲の中へと入り、浅瀬の内側に進入するも、地上の様子はよく分からない。ユンケルは意を決して気球の高度を下げてみた。
「お、陸地が見えてきましたぞ」
 雲が切れ、眼下に陸地が見えてきた。浅瀬に囲まれたその場所は、島のようになっていた。しかもその島は想像していたより遥かに広かった。
 平地を見つけて気球を着陸させ、3人は地上に立った。空を見上げれば、雲ひとつない青い空がそこには広がっていた。視線を地上に戻し、遠くを眺めてみると、その先には天まで届こうかという高い塔が建っているのが分かった。
「あれが天空へ通じるという塔ですかな?」
「不思議ですわ。あれだけ雲が立ち込めていたのに、いざ降り立ってみると雲ひとつないなんて……」
「あの雲は、浅瀬の外側からあの塔を隠す為に存在したものなのでしょうか」
 だとしたら、実に不思議な島だ。地図には記されてなく、小島かと思えばそれなりの広さを持ち、雲が立ち込めていたかと思えば、空は実に澄み渡っている。天まで届きそうな塔が建っているのに、浅瀬の外からは塔の存在を全く知ることは出来なかった。この島には、何か大きな力がはたらいているということなのか?
 それは神と呼ばれる者の力なのか、それとも邪悪なる者の力なのか……。

 とりあえず3人は島を探索すべく、歩みを進めることにした。

   ◆◆◆

 というわけで、天空へ一番近い島へ到着。
 ここで比較的よく遭遇するのがブラックマージ。ベギラゴンと世界樹の葉を使うちょっとイヤな敵。AIキャラはブラックマージを後回しにするきらいがあって少し厄介なのですが、今回は勇者様がいます! 勇者は最優先でブラックマージを倒します。さらにベギラゴンが来ても勇者とルーシアは耐性持ち、ライアンはHP自慢なので怖くないです。
 ピンチになることはまったくなく、ゴットサイドへ到着。宿で泊まって天空への塔へ。


天空への塔 1回目
 ライアン−勇者−棺−ルーシアの順番。
 サントハイムご一行と腹姉妹のときは「じゅもんつかうな」で進まなくてはいけなかったけど、今回はその制約はナシ! ……もっとも、今回作戦自体あまり意味がないんだけど。まあそれは置いておくとして、なんと気が楽なんだろう!
 ルーシア、結構的確にベホマを使う。マヌーサ、ルカナンも程よく唱え、とても賢いという印象。宝箱の小さなメダルを手に入れ、これで合計20枚。ライアンにヘルム被せよう! というわけで、ピンチでも何でもないけど一旦脱出。
 はぐれメタルヘルムを手に入れライアンに装備。守備力200突破。


天空への塔 2回目
 勇者、途中でギガデインを覚える。早速試しうち。200前後のダメージを与えられて気分爽快。ルーシアに殆ど攻撃がいかないし、ライアンはHP高いしで、回復呪文フル回転という状況でもなく、MPはわりと余裕。ビーストの痛恨の一撃を何度か食らったものの、誰も死ぬこともなく無事天空城へ。宝箱を1つ取り残す。いつものごとく、魔法の聖水。通り道じゃないからなぁ。

   ◆◆◆

 天空へと続くと思われる塔の中は邪悪な魔物たちが蔓延っていた。
「この塔にまで魔物たちが棲みついてしまっているなんて、やはりただ事ではありませんわね。……まぁ! ピンクのくまさん! かわいらしいわ。ユンケルさん、ライアンさん、くまさんにルカナンをかけておきますから、サクサクザクザクっとやっつけちゃってくださいね」
「う、うむ。相分かった」
「あら! 今度は青いヘビさん。とさかが付いているわ! ヘビさんにはマヌーサがいいかしら? ユンケルさん、知っていますか? マヌーサが決まるとわたしたちがいっぱい増えたように見えるんですって。ルーシアAとルーシアBとルーシアC、どのルーシアが一番可愛らしく見えるのかしら?」
「……そ、そうだなぁ、元が可愛いからみんな可愛く見えるんじゃないかな」
「やだユンケルさん、お上手ですわね!」
 ビーストやピットバイパーなどの魔物たちを前にしても、ルーシアは至って自然体だった。パノンもかなり面白かったけど、ルーシアも負けてないな……ユンケルはそう思いながら剣を振るって先へと進んだ。
「水の羽衣を身にまとう天女のルーシア殿はまさしく天衣無縫な方ですな」
「まあ! ライアンさんもお上手ですわね。あら! 今度は紫のカバさん」
「カバじゃねーよ! 俺は夜の帝王だ! せめてコウモリって言え!」
「分かりましたわ、カバコウモリさん」

 いくつもの戦闘を繰り返しながら、高く高く、どこまでも続くと思われた塔の頂上へようやく辿り着き、ユンケルたちは雲に乗ってさらに天高くへと進んでいった。
 城での任務で高い山へと登ったことがあったライアンは、いくら上っても空気が薄くならず普通に呼吸が出来る今の状況に驚いた。
「それは、お2人が『選ばれた方』だからだと思いますわ。普通の方だったら到底ここまでは来られないと思います。それ以前に塔の入口で門前払いかもしれませんわね。
 それにしても、いつもだったら簡単に天空と地上を行き来できるのに、羽根が使えないとここまで来るのも大変ですわ。そのおかげでこうやって素敵な殿方の皆さんとご一緒できたのですけど、うふふ」


 ユンケルたちを乗せた雲の動きが止まった。眼前にはさらに大きな雲が広がり、その真ん中には空と同化しそうな色合いの美しい城が建っていた。
「ああ! 天空城ですわ! おかげ様で戻ってくることが出来ました。ユンケルさん、ライアンさん、どうもありがとうございました。無事に帰ったことをみんなに知らせなくては……それではまた、後ほど」
 ルーシアは2人よりも先に城の中へと入って行ってしまった。
「しかしなんというか……実に肝の据わった女性であられましたな」
「そうですね……。でも、天空城に着いたということは、もう彼女は同行しないということですよね?」
「それは少し残念ですな」
「残念ですね」
 2人で顔を見合わせて思わず苦笑いしながら、天空城へと入っていったのだった。


 城内を進み謁見の間に入ると、2人の兵士と、奥には巨大な金色の竜の姿があった。
「ほほう、そなたが我らと人間たちの血を引く勇者であられるか。我がマスタードラゴンはいつもそなたのことを気にかけておられたようだ」
 天空人にはすでにユンケルが人間と天空人の血を引く者だということが分かっているらしい。そして奥にいる竜こそが、ユンケルを気にかけていたという竜の神・マスタードラゴンだった。マスタードラゴンはここまで辿り着いたユンケルたちに労いの言葉をかけ、デスピサロが究極の進化を遂げようとしていること、神の力をもってしてもデスピサロを止めることは不可能であることを告げた。
「しかし、人間とは不思議な生き物だな。か弱き人間が、時として思わぬ力を出すことがある。だから私はそれに賭けよう。天空と人間の血を引きし勇者、ユンケルよ! そなたなら進化した邪悪なる者を倒せるかもしれぬ。そなたに私の持てる力を与えよう!」
 神の言葉と同時に、ユンケルが手にしていた天空の剣が眩く光る。
 世界樹でこの剣を見つけたとき、ユンケルにもライアンにも、それは大した剣だとは思えなかったが、それが見違えるような変化を遂げた。内側から不思議な力が溢れ出てくるようだった。
「これが天空の剣の本当の姿だったのか……」
 ユンケルは思わず、そう声を漏らしたのだった。


 マスタードラゴンへの面会を終え城内を一回りしてみることにした2人は、とある小さな部屋に入った。中には1人の天空人女性が座っていたが、ユンケルを見るなり驚きの表情をし、突然話を始めた。
「その昔、地上に落ちて木こりの若者と恋をした娘がおりました。しかし、天空人と人間は夫婦になれぬのが運命。木こりの若者は雷に打たれ、娘は悲しみに打ちひしがれたまま天空へ連れ戻されたのでした」
 それはユンケルも何度も聞いたことのある話だった。その2人の間に生まれたのが自分であることはもう分かっている。
「しかし娘はどんなときでも、地上に残してきた子どものことを忘れたことはありません。もし今のあなたを見れば、きっと涙にくれることでしょう……」
 女性はそこまで話すと、嗚咽を漏らし、目元を手で覆った。その姿を見たユンケルは胸に何かがつかえたような感覚を覚えたが、結局何も口にはせず、軽く会釈をして部屋を去った。
「ユンケル殿、今のご婦人は……」
「……ライアンさん、木こりの若者に雷を落としたのって誰なんでしょうね」
 ライアンの話を遮るように言ったが、雷を落とせるほどの力を持つ者などそうはいない。恐らくは今さっき会った、あの竜の神の仕業なのだろう。

 あの神はずっと僕のことを気にかけていたらしいと天空人の兵士は言っていたけど、だったら何故、神は母親と僕を引き離したんだ。
 僕は一体、何なのだろう。交わることの許されない人間と天空人との間に生まれてしまった、望まれない存在だったのだろうか。だから母親とともに天空へは連れて行かれず、地上に残されたのだろうか。それが、地獄の帝王が蘇ろうとしていたから、急に僕のことが必要になったというのか?

 僕はデスピサロのことは何とかする。でもそれは、神の為ではなく、僕を育て、守ってくれた村のみんなの為、ピサロが野望を捨てることを望んでいたロザリーの為に、僕は僕の意思で何とかするんだ。

「この雲の下に闇への入口があると言っていましたね。もうここには用はないし、行きましょうか」
「ユンケル殿、その前にルーシア殿に挨拶していきませんかな?」
 握り締めた自分の拳をじっと見つめていたユンケルのことを察してか、ライアンは不器用に笑いながら提案した。
「それもそうですね」
 ユンケルも肩の力を抜いて、笑顔で答えた。


 ルーシアは庭園のような場所にいた。傍には竜が2匹いたが、竜にしては小柄に見える。まだ子どもなのであろうか。
「まあ! ユンケルさん、ライアンさん、今からお2人を探しに行こうと思っていたのですけど、わざわざ来てくださったのですね。嬉しいですわ」
「ルーシアは竜の飼育係だったの?」
「そうなんです。もう、みんなヤンチャで、世界樹の雫を作るためにと保管してあった若葉を食べ散らかしてしまったので、それでわたし、あのとき世界樹まで降りてきたのです。お2人には本当に感謝していますわ」
 ルーシアはそこまで話すと、急に手をポンと叩いた。
「そうだわ! ドラン、こっちへいらっしゃい」
 ルーシアの言葉を受けて、2匹の仔竜のうち1匹が彼女の方へやって来た。
「わたしはもうご一緒することは出来ませんけど、代わりにこの子を連れて行ってください。ドランはまだ子どもですけど凄く強いんですよ。きっとあなた方のお役に立てると思いますわ」
「グオーン、グルグル」
「おお、これは心強い助っ人ですな」
「頼りになりそうですね。ところでルーシアはドランの言葉は分かるの?」
「残念ながら分かりませんけど、きっと『よろしく』と挨拶をしたのですわ」
「グー、グオグオ、グオーン!(えー、せっかくルーシアちゃんが戻ってきたと思ったら、今度はおいらが出てくのかよ。しかも連れはヒゲとガキ!)」
「ドラン、僕はユンケル。こちらはライアンさん。どうぞよろしく」
「グルグル!(おいらの足を引っ張るなよ!)」
 大きな瞳をした愛くるしい顔からまさかそんな言葉が紡ぎ出されているだろうとはユンケルもライアンも、もちろんルーシアも知る由もなかった。

 こうして新しい仲間・ドランを加え、ユンケル一行は闇の世界へと潜って行くのであった。


なまえLvHPMPそうび
ゆんける3423917325119377天空の剣 天空の鎧 天空の盾 天空の兜
ライアン32320025020725奇跡剣 はぐれメタル鎧 風神盾 はぐれメタルヘルム
ドラン258019516035

<携帯閲覧用>
ゆんける LV34 H239 M173 攻251 守193 早77
天空の剣 天空の鎧 天空の盾 天空の兜
ライアン LV32 H320 M0 攻250 守207 早25
奇跡の剣 はぐれメタル鎧 風神の盾 はぐれメタルヘルム
ドラン LV? H258 M0 攻195 守160 早35

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2011年05月28日
 ユンケルたちは天空城を後にし、闇の世界へと続くであろう洞窟に足を踏み入れた。闇への洞窟に相応しく、中は薄暗く、じめじめして蒸し暑い。
「こう重装備だと、暑さが堪えますね」
 ユンケルの緑色の前髪から、汗が滴り落ちた。
「水分はこまめに補給した方が良いですな」
「ドランは何も着ていないから少しは涼しいだろう?」
「グオグオ、グオーン(このくらいへっちゃらさ! おまえ達もおいらみたいに裸で歩けばいいのにな。まあせいぜい茹で上がらないように気をつけるこった)」
 そんな会話を交わす一行の前に魔物の群れが現れた。ユンケルとライアンはいつもどおり剣を振るって戦う。そして、初めて戦地に立ったドランは大きく息を吸い込んで……
「グゴゴゴゴーン!」
 凍える吹雪を吐き出した。あたりは一気に冷気に覆われ、魔物の群れは氷漬けになってしまった。
「おお! さすがは竜の子どもだな。これは末恐ろしい」
「ドラン、僕たちのために辺りを冷やしてくれたんだね。ありがとう」
「グ、グゴゴン(べ、別に、おまえ達のために吹雪を吐いたわけじゃないんだからね)」

   ◆◆◆

闇の洞窟 1回目
 というわけで、ドランは吹雪を多用。時々甘い息を吐き、繰り出す攻撃は痛恨の一撃。なかなか役に立つ。
 ところが、最初の回廊部分を抜ける少し手前でマネマネと遭遇。いきなり襲い掛かられ、そのターンはモシャス。次のターンで逃走を試みるが失敗。そんな中「ゆんけるもどき」が繰り出したのは……ギガデイン
 ギャー! 酷すぎる。ライアン死亡。続いてライアンもどきの手痛い一撃が勇者に炸裂して死亡。ドランを残して全滅。
 マネマネに負けるなんて……なんという屈辱!

「グゴゴン、ゴン(情けなさすぎー。あれほどおいらの足を引っ張るなと言ったのに)」


闇の洞窟 2回目
 今回は逃げ多用。ひたすら逃げる。宝箱も通り道以外は全て無視。塔の部分になってからは戦闘をこなす。逃げて温存できていたMPでギガデイン連発。多数の落雷を巻き起こしつつ、無事希望の祠到着。

 この時点でレベル、勇者34、ライアン33。

 引き続き四天王戦。
 早く奇跡の剣の2本目を欲しいのでヘルバトラーから。

ヘルバトラー戦 1回目
 確かヘルバトラーはイオナズン等を使ったはず、というわけでライアンにミラーシールドを装備させる。まどろみの剣は勇者のみ装備(状況に応じて天空の剣と使い分け)
 1ターン目の勇者の攻撃で眠らせる。運良く最長の3ターン熟睡。その間天空の剣で攻撃。起きた後、吹雪や激しい炎を吐いてきたが、また2ターン後には眠る。ただし今回は眠ったターンで起きた。
 起きた後の激しい炎でウィンドウが緑のピンチ状態になったが、そのまま打撃でごり押しして倒す。被害はゼロ。
 ドランは吹雪ばかりで打撃攻撃を殆どしなかった。


 引き続き、南下してギガデーモン戦。こいつは過去2回、ルカナンに苦戦させられた相手だったが……

ギガデーモン戦 1回目
 ライアン、まどろみの剣と風神の盾を装備。
 ルカナン対策として念のため天空の盾とマホステを使う。今回はライアンもまどろみの剣装備だったこともあり(最初のうちはまどろみの剣を道具として使っていたけど……)、比較的よく眠ってくれた。おかげでルカナンを一度も使われることなく、余裕の勝利。
 やはり自由に動かせる勇者の存在は大きい。


 次は忠臣・アンドレアル×3。

アンドレアル戦 1回目
 ライアンは今回もまどろみの剣と風神の盾。
「こいつはギガデインが効けば楽勝だよな。でも多分効かないだろうな」と思いつつギガデインを唱えたら……効果バッチリで拍子抜け。アンドレアルDが助っ人に駆けつけたものの、ギガデイン2発でほぼ瞬殺。とても「四天王」相手とは思えぬ、あっけない勝利。

   ◆◆◆

 4つの結界のうちの3つを破ったユンケルたちは、最後の祠へと向かった。
 塔のような建物の頂上に人間の姿をした者が立派な椅子に腰を下ろしていたが、ユンケルたちのことを目にすると、ゆっくりと立ち上がった。
「ほほう、ついにここまで来たか。天空の勇者よ。しかし全ては遅かったようだな。もうすぐデスピサロ様が我が魔族の王として目覚めるだろう。
 デスピサロ様の心にはもはや人間に対する憎しみしか残っておらぬはず。
 冥土の土産に教えてやろう。ロザリーを人間にさらわせたのは、この私なのだ」
 そこまで言った途端、男は人間から魔族へと姿を変えた。エビルプリーストと名乗った男はその名のとおり、邪悪な神官なのであろうか、真っ白な法衣を身に纏い、その上に軽装の鎧を身に着けていた。
「なんだと?!」
 エビルプリーストの暴露にユンケルは衝撃を受けた。
 こいつが黒幕だったのか! デスピサロを、自分の主君を王にせんがため、その主君のもっとも大切なものを奪った。こいつが裏で、全てを操っていたというのか。
「憎しみだけに囚われてしまった者が真っ当な王になれるとでも、おまえは思っているのか?!」
「ククク、別に真っ当な王になって欲しいなどとは思ってないさ。王に余計な思想など要らぬし、下手に頭が切れる必要などないのだ。何故ならこの私のような有能なブレーンが、王の傍にいるのだからな。王はブレーンの言うとおりに動くだけでよい」
 エビルプリーストはニヤニヤしながら答えた。
「ならばおまえが全て、デスピサロを裏から操っていたというのか? 僕の村を襲わせたのも、おまえがそそのかしたのか!」
「操っただのそそのかしただの、人聞きの悪い。私はデスピサロ様に助言を続けたまで。純情な魔族の若者は、私の言葉を実によく聞き入れてくれたよ……ククク」
 ユンケルはずっと、デスピサロが首謀者であると思い続け、いつか必ずデスピサロを仕留め、村のみんなの仇を討つと思っていた。そんな思いが今、音を立てて崩れるようで、さすがにショックだった。しかしそれ以上に、エビルプリーストへの怒りが湧き上がってきた。
「そんな私のたった1つの誤算は、勇者であるおまえが生き残っていたことだが、まあ別に良い。今ここで倒してしまえば良いのだからな」
「おまえは絶対に許さない! その誤算とやらが命取りになることを今から思い知らせてやる!」
「ククク、青二才め! かかって来い。返り討ちにしてくれるわ!!」

   ◆◆◆

エビルプリースト戦 1回目
 立派な前振りの割りに、呪文さえ封じ込めれば実はあまり強くないエビルプリースト。ライアンには奇跡の剣とミラーシールドを装備させる。
 早々にお供のスモールグールを蹴散らすにはギガデインが良いが、エビルプリーストにマホカンタがかかっているので危険。まずは天空の盾とマホステで勇者とライアンの守りを固める。その間にライアンの攻撃やドランの痛恨の一撃で順調にスモールグールの数を減らすが、相手のマヒャドやバギクロスの連発で徐々にHPを減らされたドランにまで回復&マホステの手が回らず、ドランは途中リタイア。
 勇者とライアンには魔法無効効果がかかっているのでもはやエビルプリーストの攻撃は怖くない。2人とも奇跡の剣を装備しているので回復面もバッチリ。あとはコツコツと攻撃を続けて無事勝利。
 ドランがリタイアしたことを考えると、四天王戦で一番苦戦したと言えるのか?

   ◆◆◆

 怒りに駆られたユンケルではあったが、その戦い方はライアンも舌を巻くほどに冷静だった。自分たちに魔法を無効化する術をかけ、エビルプリーストの唱える吹雪や真空の呪文をことごとくかき消したのだ。
 その上で繰り出されるユンケルとライアンの怒涛の攻撃に、エビルプリーストはなすすべなく、床に膝をついた。
「バ、バカな……。この私が敗れるとは。あと、あと一歩で、私はこの世界の影の支配者になれたのに……口惜しや」
 唇を噛み締めるエビルプリーストの前に剣を手に仁王立ちしたユンケルは考えた。

 やはり、僕とあいつは似た者同士なんだ。
 僕は人間たちから勇者と呼ばれる存在であり、あいつも魔族の世界では将来を嘱望された者だったのだろう。そして互いに、1人の女性を愛する若い男だった。そして互いが敵対する者の手により、愛する者を奪われた。
 僕は魔族や魔物を憎み、あいつは人間を憎んだ。でも僕は素晴らしい仲間たちに恵まれた。ホフマンは心よどんだ僕のことをずっと「瞳が澄んでいる」と言ってくれて、自分も酷い目に遭ったにも関わらず、明るく僕に接してくれた。パノンも、面白いかどうかは別として、常に僕の心をほぐそうと気を遣ってくれていた。天真爛漫なルーシアとの短い間の旅も、心に潤いを与えてくれた。ドランはまだ子どもなのに、一生懸命戦ってくれている。そしてライアンさんは、王宮仕えの戦士でありながら世界中を巡って僕を探してくれた。時に優しく、時に厳しく接してくれた。ライアンさんがいなかったら、僕はまだ魔族に激しい憎しみを抱いていたかもしれない。
 そんな仲間たちに恵まれたから、僕は今日、ここまで来られた。
 もしあいつがもっと仲間に恵まれていたのなら、また違った道があったのかもしれない。あのアンドレアルという奴がもっと強く、A〜Dだけじゃなくて、YやZぐらいまでいて、あいつの傍で支えることができたなら、憎しみに支配されて進化の秘法に手を出すなんてことも、もしかしたらなかったのかもしれない。

「おまえなんかに、世界を支配なんかさせない。僕が絶対に、させない。あの世でロザリーに詫びろ。おまえが逝った後、デスピサロもそっちに寄越す。デスピサロにも詫びるんだ!」
 ユンケルは手にした剣を頭上に掲げ、真っ直ぐに振り下ろした。
 エビルプリーストの断末魔の叫びが響く中、どこかで何かが弾けるような激しい音もまた鳴り響いた。
「どうやら、宮殿を覆う結界が全て破れたようですな」
「グゴッ!(エラい目に遭ったけど、これでついにデスピサロとかいうヤツと戦えるな。おいらワクワクするぜ!)」

 デスピサロ、もはやおまえを止められるのは僕しかいない。僕が止めないといけない。何故ならおまえは僕だから。どこかで道を踏み外していたら、僕がおまえになっていたかもしれないから。
 僕は全力でおまえを倒す。憎いからじゃない、村のみんなの遺志を継いで憎しみの連鎖を解くために、ロザリーの遺志を継いでおまえを憎しみから解放するために、倒す!

「さあ、行きましょう。デスピサロの宮殿へ」

 ユンケルたちの最後の戦いがいよいよ始まる。


なまえLvHPMPそうび
ゆんける3525218024619580奇跡の剣 天空の鎧 天空の盾 天空の兜
ライアン33336025820725奇跡剣 はぐれメタル鎧 風神盾 はぐれメタルヘルム
ドラン258019516035

<携帯閲覧用>
ゆんける LV35 H252 M180 攻246 守195 早80
奇跡の剣 天空の鎧 天空の盾 天空の兜
ライアン LV33 H336 M0 攻258 守207 早25
奇跡の剣 はぐれメタル鎧 風神の盾 はぐれメタルヘルム
ドラン LV? H258 M0 攻195 守160 早35

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