DQ4プレー記・ただ今のお題
<掃き溜めに鶴>

ルール
・4章はミネア(とオーリン)だけで進める
・5章、船取得までは勇者、ミネアのみで進める
・5章、船取得以降、トルネコ、ライアン、ブライ、ミネアで進める
・キングレオ戦、天空への塔のみ勇者使用可
・勇者は馬車内での生存状態可。アリーナ、クリフト、マーニャは棺桶
・ガーデンブルグでの棺桶人質可
・838861、8逃げ、透明気球等の裏ワザ禁止
・種や木の実類は使い切る


過去のプレー記(プレー記案内はこちら
[記念の二部作]
[01]20周年記念 [10]25周年記念
[女性勇者二部作]
[02]装備品 買わない盗まない [09]いろいろやりすぎ
[三人旅三部作]
[03]水戸黄門 [04]腹でん!(パラディン)と美人姉妹 [05]まどろみ無双
[柔剛柔の三部作]
[06]クレバーカルテット [07]益荒男四人衆 [08]クレバーカルテットDS
[勇者役トルネコの二部作](の予定)
[11]百花繚乱 [12]進行中


※当ブログで使用しているゲーム画像の著作権は株式会社スクウェア・エニックスが所有しています。当該画像の転載はご遠慮ください。

2010年12月01日
オーリンはホイミンと並んで心の底から「なんて頼りになるんだ!」と思ったNPCです。旅に出たてのマーニャとミネアでは頼りなくて、ガクガクブルブルと震えながらコーミズ西の洞窟に潜ったものですが(4章の敵は不気味なものが多くて余計に怖かった)、彼が仲間になったときの安堵感はすごい! 力強くて体力があって、その頼りがいのある姿はまさに映画のジャイアン。まさしく生ける壁! (鍵を持っているっぽいのに)鍵をこじ開けるのがまた凄いです。
年齢は30代前半くらいでしょうか? DSの顔グラフィックだとあまり厳つくない顔ですね。FCの公式ガイドブックだとヤジロベー顔。「知られざる伝説」のオーリンが一番カッコイイかも。
4章の最後ではエレジーまで流れてかなりショックだったけど、5章で無事生存が確認されたときはマーニャ&ミネアのごとく嬉しかったです。ちゃっかり彼女までゲットしてるしな(笑)あの女の子とはその後どうなったんですかね? ……と思ったら、「知られざる伝説」によれば、夫婦になった模様です。関係ないけど姉妹の姿が彫られた黄金の腕輪のレプリカは欲しいと思った。
なんでフレノールに辿り着いたのかも結構謎です。女の子がサントハイム出身だったのかな??

師匠エドガンから見たオーリンはどんな弟子だったのだろう。
イメージとしては真面目で実直、怪力。魔力はないけどそれなりには賢い。でもずる賢さはなさそう。多分嘘も下手でしょう。いわゆるバカ真面目タイプ。信頼のおける弟子ではあったかもしれない。
でも技術の飲み込みは弟弟子のバルザックの方が実は早かったんじゃないかとか、そういうイメージもあります。
生真面目なオーリンにとってはバルザックに付けられた体の傷よりも、エドガンを守れなかったという心の傷の方がよっぽど深かったのかもしれない。洞窟の奥に人知れず篭って傷を癒していたのもそんな自責の念が強かったからなのでしょうか。
もう同じことは繰り返したくはないと思ったから、体を張って姉妹を逃がし、瀕死の重傷を負いながらも女の子を救ったのかもしれませんね。オーリンもまたパラディンですね。

オーリンという名前を聞いて真っ先に思い浮かんだのが王林(リンゴ)でしたが(笑)、とにかく頼りになるお兄さんでした。
マーニャやミネアにとっても、きっと頼れる(ちょっと年齢の離れた)お兄さんだったのかもしれませんね。「お兄さん」以上の感情も、もしかしたらあったのかもしれませんが。

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2010年12月05日
絵のカテゴリを作ってみました。
(*注:工作系カテゴリ「作ってみた」と合併し「図画工作」カテゴリとなりました)
今までに描いたものを載せていこうと思います。
ペン入れ以上までやってあるものを載せます。鉛筆のみの物は省略。

[水戸黄門編]
サントハイムご一行プレー記のときの絵です。
記事の中では一度も絵を載せたことはありませんが、描いてはいたのでここで載せます。といっても全部モノクロのモンスター絵ですが。
(画像クリックで拡大表示します)


ハンババのモョモト
ハンババのモョモト
このときのプレー記ではデスパレスへはアリーナが魔物に化け、志願兵を装って一人で城に潜入するという設定でした。そのときに化けたのがハンババです。「強そうな魔物」をイメージして杖を振るったので普通のハンババより筋骨隆々です。
ええ、つまり、このハンババはアリーナです(笑)
「ハンババのモョモト」を名乗って城に潜入しました。
モョモトの元ネタはもちろんローレシアの最強王子もょもとさんです。プレー記の中では神話の中の人物として名前が登場しました。


死霊使いとコンジャラー
クリムトとマサール?
同じく、魔物の姿に変身したクリフト(死霊使い)とブライ(コンジャラー)です。クリフトはザキ使いということで死霊使いに、ブライは「死ねコンジャラー、バギ!」という有名な4コマネタより、コンジャラーになりました。ハエ(マヒャドフライ)はさすがに嫌だろうと思ったし。
死霊使いは「クリムト」、コンジャラーは「マサール」として立ち回りました。元ネタはもちろんDQ6に登場の兄弟賢者のお2人です。


第一遊撃部隊隊長・スケサン
デスパレス第一遊撃部隊隊長・スケサン
こちらはハンババのモョモトが配属になった「第一遊撃部隊」隊長のライノソルジャー。名前はスケサン。DQ2でローレシアの王子の名前が「もょもと」の場合、サマルトリアの王子の名前が「すけさん」になるのでこのような名前になりました。
人間は大嫌いだけど、人間が作った話の中に出てきた闘神・モョモトには憧れているらしいです。だから斧(破壊の剣が斧っぽい)を扱い2回攻撃(はやぶさの剣、つまり「はかぶさ」です)をするそうです。普通のライノソルジャーは付けていないゴーグルを付けているのも闘神への憧れです。
顔はちょっとだけカッコ良くしてみました(笑)

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2010年12月12日
マーニャもレベル99到達! 経験値約793万。トルネコから遅れること約204万。あれから既に200万もの経験値を稼いだことになるのか……とちょっと感慨に耽りました。

マーニャ レベル99

さて、そんなマーニャは最大MPが最後までニョキニョキ伸びて700突破。とっくに255に達している運の良さも無駄に伸び続けました。逆にHPはレベル90台で伸び悩み、255まで行くであろうと思われた素早さもそこまで伸びず、ちょっと残念。でもちから以外の全てが150を超えていて素晴らしいです。その容姿だけでなく、パラメータ画面の見た目も美しい! もうMP切れで悩むこともないでしょう。好きなだけイオナズンやメラゾーマを放ってください。あと経験値約170万ポイント分戦わないといけないので(笑)

最後に残ったミネアは未だレベル90すら到達せず、現在87。クリア前に拾った命の木の実の殆どを捧げただけあってHPは300を超えました。パラメータが上がるチャンス、あと12回も残ってますよ! と喜ぶべきか、まだそんなにあるのかと嘆くべきか……。
2週間以内に99に到達できればいいなぁ。

カジノのコインは現在22,524枚。最近はメタル狩りをメインに据えているのでお金稼ぎは捗らず、おそらくこのままではミネアレベル99までに5万枚に到達するのは無理でしょう。マーニャには「はぐれメタルの盾」を渡せそうにないです。姉さんごめん。

   ◆◆◆

 あたしはついにレベル99になった! 見よ! この他の追随を許さない豊富な魔力を! これならイオナズンだってメラゾーマだって撃ち放題! 地上最強の炎の女、ここに誕生! って感じよね。でもね、魔力の伸びよりも「運の良さ」の伸びの方が正直嬉しいのよ。上限値に達してもさらに突き抜けて伸び続けたあたしの運の良さ。これってつまり、今カジノに行けば勝ち放題って感じじゃない? うわお! 想像しただけで興奮するわ! ああ、カジノ行きたい! カジノ行きたい! エンドールまで飛んで行きたい!!

 でも、あたしとカジノの間には、いつも難敵が立ちはだかっているのよね。

「はあ、私はあと170万ね……」
 難敵がため息をつきつつ、伏目がちにそう呟いた。そう、難敵とは妹のミネア。
 ああ、カジノに行きたい。でもミネアはカジノが嫌いなうえに、いまだレベル99には達していない。それどころか、まだ80台。レベル99まであと経験値約170万ポイント。はぐれメタル170匹分。早く自分もレベル99になりたいと、かなり躍起だ。今カジノに行きたいと言っても多分睨まれて終わり。いや、泣きついて頼めば渋々行かせてくれるか?

 そんなことを考えてると、170万、170万と呟いていたミネアがこっちを見た。
「姉さん、今、死ぬほどカジノに行きたいと思っているでしょう?」
 あたしからよっぽどそういうオーラが出ていたのかもしれない。でも死ぬほどってわけでもないんだけど。
「姉さんは余程ギャンブルが好きなのね」
 ミネアが呆れながらそう言うもんだから、
「そう、大好き! あたしは生粋の踊り子であり生粋のギャンブラーなのさ!」
 あたしはカッコつけてそう言った。
「そう。……それじゃあ、こんなのはどうかしら?」
 そうしたらミネアは、突然あたしの顔の前に2枚のカードを差し出した。どうやら銀のタロットらしい。2枚のカードは立てるように差し出され、コッチからは絵柄が見えないようになっている。つまりババ抜きのときみたいな状態ね。
「何コレ、1枚引けってこと?」
「2枚のタロット。1枚は星のカード。もう1枚は引いてはいけないカード。引く引かないは、姉さんの自由」
 ……おいおい、2倍儲かるか死ぬかのどっちかってことかい。
「これってある意味、カジノと同じだと思わない?」
 淡々とした声で彼女はそう問うてきた。一体どこが同じなのよ? って感じなんだけど。
「勝てば儲かるってのはともかく、カジノで負けても死なないでしょ」
「そうとも限らないわよ。負けて一文無しになったら飢え死にするかもしれないし、借金で首が回らなくなって、簀巻きにされて海に沈められてしまうかもしれないわ」
 ま……真顔でそう言われると怖いんだけど。
 ミネアはあたしの前にカードを突き出したまま、表情1つ変えずにこちらを見ている。うん、見事なポーカーフェイスってやつね。でも、あたしは……
「あたしは勝負は引かない! カードは引く!」
 そう言って、何のためらいもなく左側のカードをスッと引き抜いた。
 この一点の迷いもない行動に、さすがにミネアも一瞬眉をひそめた。
 あたしは自分が引いたカードの絵柄を確認せず、ミネアの方に向けたままニヤリと笑ってこう言ったわ。
「ミネア、どうだった? あたしの引いたカードは」
 ミネアは暫く目を閉じて無言だったけど、わずかに口元を緩めて、目を開いた。
「姉さんの身には何も起きていないわね。つまりはそういうことよ」
「へへへっ、そういうことですか」
「まったく、何のためらいもなく引き抜くなんて、姉さんも相変わらず無茶ね」
 ミネアは呆れながらそう口にした。
「あたしは無茶なんてしてないよ。いい、ミネア、ギャンブルにはもちろん運が一番大事だけど、あたしはね、相手の心理を読むのも大切だと思うわけよ。ポーカーならディーラーの、格闘場だったら魔物たちのね」
「なるほど、ですからマーニャさんは機械相手で心理の読めないスロットで特にスッてしまうわけですな」
 オジサンがニヤニヤしながらそう言った。はいはい、うるさいよ。外野は黙れ。
「まあ、心理を読むって言っても、相手もプロだからねぇ、なかなかうまくはいかないんだけどね」
「なるほど、ですからポーカーや格闘場でも程よくスッてしまうわけですな。はっはっは」
 ……このオヤジ。
「でも、今回の相手はミネアだったから、心理を読むのは楽だったわよ。あたしはあんたが赤ん坊の頃からずっと見てきた。伊達にあんたの姉さんはやってないからね」
 そう言ったら、ミネアはクスクスと笑った。
「姉さんには敵わないわね」
「何言ってんだ。あたしがあんたに勝てるのは、この口先ぐらいなもんだ」
 そう言いながら立てた人差し指を自分の唇にあてがって、おどけてみせた。
「あとは年齢ですかな?」
 オジサン調子乗りすぎでしょ、さっきから。次なんか言ったらメラゾーマだね。
「口先だけだなんて、嘘ばっかり……」
 ん? またからかわれたと思ってるのかな? ミネアはちょっと拗ねたような顔をしてた。いや、全然からかってないって。あんたの方がよっぽど賢いし、出来た妹なんだから。
「嘘じゃないわよ」
 だからあたしはそう言って、さっき引き抜いたカードをそのままミネアに渡した。そしてさらに言葉を続けた。
「さってと、じゃあ、また洞窟潜りに精を出しますか!」
 この一言が意外だったのか、ミネアは目を見開いて結構驚いてた。
「今のゲーム、なかなかスリルがあって楽しめたわよ。これであと経験値170万分ぐらいはあたしも我慢できるから、経験値稼ぎ、頑張ろ!」
 ミネアの右肩をポンと叩きながらそう言うと、ミネアははにかみながら頷いた。
「姉さん、どうもありがとう」
「あーでも、今日はもう遅いから、宿に泊まって明日また潜るのがいいかしらね?」
 さすがに徹夜で洞窟に潜るのはちょっとねぇ。
「うん、分かったわ。じゃあ私、宿の手配をしてくるわね」
 ミネアは小走りで宿へと向かっていった。
 あたしとオジサンは西の山間へと沈みゆく真っ赤な夕陽を眺めながら、歩いて宿へと向かった。

「それにしてもマーニャさん、見事に星のカードを引き当てたのですから、ワタシはてっきり強引にカジノに行くのかと思いましたよ。意外ですなぁ」
「さてね、あたしが引いたの、ホントに星のカードかどうかは分からないわよ」
 あたしの言葉に、オジサンは目を丸くした。
「あたしが分かっていたのは、ミネアが差し出した2枚の中に引いて困るようなカードは多分入ってなかったってこと。それだけね」
 なんかさあ、疲れが一気に取れた気がしたから、さしずめ「太陽のカード」とかいうやつでも引いたのかもね。
「! ……ああ、なるほど!」
 そう言いながらオジサンは両手をポンと叩く。
「あの子は、口では何と言おうとも、自分ではおっかないカードを引いても、あたしには絶対引かせない。そういう子だからね。オジサンだってもう短い付き合いじゃないんだし、何となく分かるでしょ?」
「そうですね」
「あの子は昔から真面目で献身的でね。人が嫌がるような面倒なことでも進んでやってた。あたしはそんなミネアをアテにして頼りっぱなし。ずっとミネアにもたれて、寄りかかってたんだ。お金の無心までしちまってさ、ロクでもない姉貴だよね。それでもあの子は文句は言っても、決してあたしのことを見放したりはしなかった。まったく、これじゃあどっちが姉貴だかわかりゃしない。あたしには出来すぎた妹さ。でもさすがに、あんな恐ろしい呪文まで覚えてたとは思いもしなかった。あれはショックだった。だからこれからはあたしも、少しは姉貴らしいことをして、少しはあの子のわがままもかなえてあげないとね……また、いつあの呪文を唱えちまうかも分からないから」
 もしまたあの呪文を唱えてしまったら、あたしはもう、彼女に何もしてあげられなくなってしまうから……。
 なんて、ちょっとガラにもないことを言ってみたら、オジサンは穏やかに笑みを浮かべた。
「なるほど、それであなたは『戦って得たお金でカジノのコインを増やしたい』というミネアさんの要望を素直に受け入れられてたんですな」
「……まぁ、そうかもね。なんであの子があそこまで躍起になって戦っているのかまではよく分からないんだけど」
「今あなたはご自分のことを『ロクでもない姉貴』と仰いましたが、きっとあなたは自分では気が付いていないだけで、ミネアさんにとっては素晴らしいお姉さんなのだと思いますよ。だからミネアさんも、あなたの力になろうと思うのではないですかな?」
「ええ? そうかなぁ?」
 オジサンから意外な言葉が飛び出してちょっと驚いたけど、
「だからこそ、ミネアさんはもうあの呪文は唱えないのではないかと、ワタシは思いますがね」
「……」
 宿の方を見ながら発したオジサンのこの言葉には、あたしは何も答えることはできなかった。彼女があの呪文のことをどう考えているのか、正直あたしには、わからないんだ……。
「それにしても、兄弟姉妹というのは、良いものですなぁ……」
 そんなあたしのことを察してか、オジサンは話題を変えたのだけど、あら? オジサンはもしかして一人っ子だったのかしら?
「ええ、いいわよ。時々けんかしたりはするけどね。だからオジサンも、この旅が終わったらポポロに弟か妹でも作ってあげたら?」
 そう言ったら、今度は急に目を白黒させたわ。
「がっはっは! これは1本取られましたな。そうですなぁ、ではワタシも頑張ってみますかな! むっはっは!」
「はいはい、頑張ってちょーだい」

 あたしたちが宿屋の前まで辿り着くと、ちょうどミネアが宿から出てきた。
「やっと来たわね。宿、取れたわよ! 中に入りましょう。今日は『たこまじん』という幻の大だこが釣れたみたいで、お値段据え置きでお料理に一品加えてくれるんですって!」
「ヒャッホー! やったね」
「それは楽しみですなぁ」
 あたしたちは喜び勇んで宿へと入っていった。



 あと170万の経験値を貯めればこの3人での旅も終わりを迎えるのか。

 そう考えると、なんとなく寂しくなった。


なまえLvHPMP
トルネコ998060192131255133117
マーニャ99342715118252176214255
ミネア87309288158214138228192

<携帯閲覧用>
トルネコ LV99 H806 M0 力192 速131 体255 賢133 運117
マーニャ LV99 H342 M715 力118 速252 体176 賢214 運255
ミネア LV87 H309 M288 力158 速214 体138 賢228 運192

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2010年12月18日
「信じる心」という名前のアイテムがあることに驚いたし(しかも宝石!)、それを見ただけで心が洗われちゃったことにも驚いた……そのことがとっても印象に残っているキャラ。
FC版ではミントスの宿屋の番頭で終えるのにリメイク版では一つの街のヌシ様になってしまった、とても出世したNPC。親父さんの宿屋の跡は継ぐのかな?
戦力的には、時期が時期だったのでかなり役に立ちました。砂漠越え〜大灯台までパーティーの先頭でした。100近いHPと比較的頻度の高い会心の一撃が頼れる人です。力もためますが、たいていそのターンのうちに戦闘が終わるという……。
FC版ではアリーナ、クリフトが仲間になるまで一緒に行動してくれたのに、リメイク版ではミントスに着いた時点でお別れ。でもパデキアの洞窟に彼を連れていったことがあったかどうか、実はよく覚えてません。最近人数制限プレーばかりやってるし; どうだったっけなぁ……。パデキアイベントあたりまで来ちゃうといなくても大丈夫かな、という感じなのかも。
棺桶に入っていてもお別れの時には突然生き返るのがちょっと怖いです。突然生き返ったうえに「突然ですが皆さん」と突然会話が始まるので余計怖いです(笑)

移民の町、PS版ではプレミアムバザーを作っただけで挫折しましたが、ミステリータワーになったときの反応が面白いみたいですね。作ってみれば良かった。ミネアの反応を見るのも兼ねて(こんなところで暮らしたいとか言うらしい……怖っ)。
DSでは城一択だけど、サントハイム領にもう一つ城が出来ちゃったのはブライならずとも複雑な心境でした。

パーティーに馬車を残してくれたホフマンは、世界を救った影の功労者なのかもしれません。
さらに、ファミコンの性能上パーティーが5人以上いると画面がチラついて困る、という事態を解決に導いた功労者とも言えるのかも?(笑)
NPCの話が充実している「知られざる伝説」によれば、パトリシアは実は天空城に住んでいた悪戯好きの竜の子どもだったらしい。マスタードラゴンの怒りを買って馬にされたようです。マスドラさんの逆鱗に触れると恐ろしいこと満載ですね。
馬車の馬、確か6のファルシオンも特別な馬だったと思うのですが、もっとも特別だった馬は多分8の馬ですよね。

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2010年12月27日
 腹姉妹、これが本当の最終話です。
 プレー開始から4ヶ月半。約960万の経験値を獲得し、ようやくミネアもレベル99に達しました。

ミネア レベル99

 途中から成長しだした「すばやさ」は最後まで伸びが衰えることなく、クリア前に拾った種は使ったものの、まさかの上限値到達。一時期トルネコより遅かったのが嘘のよう。
 ドーピング不可能の「かしこさ」は自力で上限値到達。賢さのみ自力で上限に達するあたりはさすがミネア。
 HPもクリア前に拾った木の実を食べさせてはいたものの330にまで成長。マヒャド2発にすら耐えられなかった頃から比べれば逞しくなった!
 MP300超。打撃メインの僧侶系ならこれだけあれば十分ですな。
 攻撃力は300に達し、魔法職らしからぬ怪力っぷり。
 守備力はクリフトかミネアしか成しえない、最高値332をマーク。
 さらに「ちから」から「しゅび力」まで、HPやMPも含めた全ての値が150〜350で収まっているのはもはや芸術の域(?)。このこじんまりとしたバランス感がたまりません。容姿端麗、数値端麗。

 その後、クリア後に集めた種、木の実を投入(画像は下に)。念願の「ちから」200突破。ちからの種の最後の1個の上昇値を2にとどめ、202にしたことにより攻撃力は332、はぐれメタルシリーズ装備時の守備力と同じ数値にしました。どうでも良いこだわりですね。
 本当は全部が200以上になればさらに美しいのですが、「たいりょく」だけは該当する種がないので上げられませんでした。3にあったスタミナの種欲しい……。
 命の木の実は姉妹で仲良く分けることにしました。12個中7個ミネア、5個マーニャ。これで2人のHPはほぼ同数値。全部ミネアに投入して400超えちゃったらもはやミネアじゃない気がして……(笑)
 ラックの種は集める気はなかったのですが、レッドドラゴンが13個もくれました。本当は運のよさがダントツで低いトルネコにあげるべきなのでしょうけど、全てをミネアに投入し、250突破。

 そして、何をトチ狂ったのか「ここまで来たら経験値上限の1000万まで行っちゃえ!」となりました。せっかく種を使ったのだし、そのパワーアップぶりを実感しないといけませんから。
 ミネアの攻撃力332はかなり破壊力あります。とても占い師とは思えません。闇の洞窟の敵のほぼ全てに100を余裕で超えるダメージ(メタル系は除く)。守備力の低い敵には150超もザラです。素晴らしい!

 ミネアがレベル99になった時点でのカジノコインの枚数は37,650枚。全員が経験値1000万に達した時点で42,791枚。せっかくなので50,000枚貯まるまで戦い続けました。経験値を貯める必要がなくなった途端はぐれメタルをボコボコと倒せてしまうのはお約束。はぐれメタルの盾はマーニャに進呈。
 途中で不思議な木の実とラックの種を1つずつ盗んだのでミネアにあげてフィニッシュ。

トルネコテンミリオンマーニャテンミリオンミネアテンミリオン

 シメにデスピサロと戦ってグランドフィナーレ。最終形態、ルカニ無しでもミネア1人で100超のダメージを与えていました。もう戦士として通用しそうだな(笑)

 これでもう思い残すことは何もないです。まさか本当にここまで続けるとは思わなかった……。
 この冒険の書は記念に残しておこう。消えませんように。

なまえLVHPMPEx
トルネコ99806019213125513311729221610,000,000
奇跡の剣 はぐれメタル鎧 力の盾 鉄兜
マーニャ9937171511825217621425518124210,000,000
マグマの杖 水の羽衣 はぐれメタルの盾 幸せの帽子
ミネア9937331420225515025525333233210,000,000
はぐれメタルの剣 はぐれメタル鎧 はぐれメタルの盾 はぐれメタルヘルム

<携帯閲覧用>
トルネコ LV99 H806 M0 力192 速131 体255 賢133 運117 攻292 守216 Ex10,000,000
奇跡の剣 はぐれメタル鎧 力の盾 鉄兜
マーニャ LV99 H371 M715 力118 速252 体176 賢214 運255 攻181 守242 Ex10,000,000
マグマの杖 水の羽衣 はぐれメタルの盾 幸せの帽子
ミネア LV99 H373 M314 力202 速255 体150 賢255 運253 攻332 守332 Ex10,000,000
はぐれメタルの剣 はぐれメタル鎧 はぐれメタルの盾 はぐれメタルヘルム


 では最後に、ちょっと長いシメのお話。
 クリア後、トルネコ視点、マーニャ視点ときたので、最後はミネア視点です。
 書きたいことを全て書こうと思ったら長くなりすぎたうえに、読んでいてイマイチしっくりこない出来だったので色々と削って、表現も変えてみたりして、どうにか完成させました。
 頭の中がこんがらがってしまったので上手くまとまっているのか、もはや分かりませんが(汗)

 かしこさMAXのミネア視点の文章を書くのは、自分には荷が重かったかもしれないです。


   ◆◆◆

「ミネア、あんた見違えるほど逞しくなった! あたしゃ感動した! 今のミネアだったらきっと一人旅だって出来ちゃうよ」

 果てしなく遠いと思っていた2人の背中に、私もようやく追いつくことが出来ました。これも2人が最後まで付き合ってくれたおかげです。2人には本当に感謝しています。

 戦いを終えエンドールの城下町へと到着し教会の方をぼんやりと眺めていると、姉は突然こう問いかけてきました。
「でもさ、ミネアはどうして、そんなに躍起になって戦い続けたわけ? まさか今さら戦士に転職したいとか思ってるわけでもないでしょ?」
 それは、いつかは聞かれるかもしれないと思っていた質問でした。もちろん戦士に転職するために戦い続けたわけではありません。理由は別のところにあります。
「札を、切らないためかしら」
 この言葉には案の定、姉は首をかしげていましたが、
「メガザルという、札をね」
 そう発した途端、顔を引きつらせました。
 ――まるで聞いてはいけない言葉を聞いてしまったかのように。

 私たちはあの件以来、メガザルの話を互いに一切してきませんでした。その話をしてはいけないような空気が、なんとなく2人の間に流れていたのです。本当はメガザルのことをどのように考えているのかを、姉にはしっかりと伝えなければならなかったのですが、何となく言い出すこともはばかられ、今日まで来てしまいました。
 でもようやく、この機に自分の考えを話すことを決意しました。
「私はあのとき、メガザルの呪文を唱えて一度は命を失った。にもかかわらず、こうやって再びこの世に生きることを許されている。普通だったらあり得ないことだわ。だから私は、生かされていることに何か意味があるのではないかって、ずっと考えていたの……」


 ――たとえどのような理由があろうとも、自らの意思で命を絶った者は天上へは行くことが出来ない。だから自分で自分の命を絶つようなことはしてはならないと、小さい頃父からよく言い聞かされました。
 実際私は自分の意思でメガザルを唱え命を絶ち、天上の父に叱られ追い返されたときには、やはりあの話は真実だったのだと思いました。でもそれは、自分の意思で為したことです。甘んじて受け入れるしかないと、覚悟を決めるしかありませんでした。未来永劫天上へは行けず地上を彷徨うことになったとしても、それは自業自得なのだと、諦めるしかなかったのです。
 そんな私が突如現れた不思議な光に包まれて連れられた先は、エンドール教会脇の、人通りの殆どない通路。最初は、自分の彷徨う魂がエンドールに辿り着いたのだと思いました。
 しかし、何気なく視線を地面に落とし、自分の足元から地面を這うように黒いものが伸びていることに気が付いたときには、ひどく驚きました。そして、その反対の空にはまぶしく光る太陽。……そう、それは紛れもない、私の影。死んで実体がなくなっているはずなのに、何故?
 私はしゃがみ込んで、短くなった影に左手でそっと触れ、静かになでました。掌にはくすぐったい、まだ生えて間もないのであろう柔らかい草の感触、そして少し湿った土の感触。手を返すと、掌のところどころが湿気を帯びた濃い土の色に染まっていました。
 左手についた土を軽く払いつつ再び立ち上がると、不意に腰に下げた袋から懐かしい重みを感じ、右手を入れて中身を取り出してみれば、傷1つない水晶球が太陽の光を浴びてまばゆいばかりの輝きを放っていました。あのとき砕け散ったはずの水晶が、何事もなかったかのように私の手の上に乗っていたのです。――そして、
「やあミネアさん、久しぶりですね。エンドールに戻られてたんですね!」
「……え? スコットさん。……はい、そうなんです」
「それは嬉しいなぁ! また今度占ってくださいよ」
 かつて何度か占ったことのあるスコットさんに声をかけられ、私はそれに答えました。
 死んだはずの者と生きている者が、ごく普通に会話を交わしている……。
 そんな数々の不可思議な現象に驚いて、動揺して、胸の鼓動が自分の中で激しく鳴り響くのが分かりました。

 ――心臓の、鼓動?

 間違いない。私は今、生きている。
 メガザルを唱えて死んだと思っていたのに、本当はそうではなかったの?
 違う、きっと、死ななかったのではない。メガザルを唱えて、姉さんとトルネコさんの傷は確かに癒えた。その状況で生き続けられるわけがない。
 そうではなくて、再び命を与えられたのだわ!
 にわかには信じられないけれど、何らかの理由で私は生き返った……そう考えたのです。

 姉によれば、恐らく竜の神・マスタードラゴンが生き返らせてくれたのだということでした。
 でも、何故神様は一介の占い師であるにすぎない私に、再び生命を与えてくださったのか? それにはどのような意味があるのか。いえ、たとえ神様にとっては特別な意味がなかったとしても、私が意味のあるものにしていかなければならない。
 そのときからずっと、その意味について考えていたのです。


「生かされている意味って……あんたはまた、そうやって小難しいことを考えているのね。あたしだったら『生き返ってラッキー! さすがあたしの運の良さ最強!』ぐらいにしか思わないけどね」
 その言葉には苦笑いするしかありませんでしたが、私は続けて、自分のメガザルに対する考えを姉に告げることにしました。


 あのときの私は非力で、2人に守られてばかりだった。2人がデスピサロに襲われるのを、何も出来ずにただ見ていることしか出来なかったのです。2人が傷つき倒れて、私に出来たことはメガザルを唱えることだけでした。
 まさにこのときの為にメガザルを覚えたのだと、あのときはそう思いました。

 でもきっと、それは違った。

 メガザルを唱えたことで確かに姉やトルネコさんの傷は癒えました。でも私自身は、そんな2人にデスピサロの討伐を任せきりにして、目の前の苦しみや困難から逃れたことと同じ。そしてそんな私が2人に残したものは、深い悲しみ。

 私は2人ともメガザルという呪文のことは知らないであろうと見越して、呪文を詠唱しました。しかし何故か、メガザルのことを知っていた。自己犠牲の呪文であるメガザルを使ったと知られてしまったことで、2人を深く悲しませてしまった。

『ミネアがこんなことになってしまったのは、あたしのせいだ! あたしの不注意が、ミネアの、たった一度しかない人生を台無しにしてしまった……』

 再び命を与えられてエンドールの地に立ち、遠くからそんな姉の慟哭が聞こえてきたときには、まさに心臓を締め付けられたかのような思いでした。本当にとんでもないことをしてしまったと、メガザルの罪深き部分をこの身をもって思い知ったのです。
 幸い私は生き返ったから、それ以上姉の心を傷つけることはなかった。でももし死んだままだったら、その後の姉の人生を狂わせてしまったかもしれない……そう考えると、いまだに罪の意識に苛まれます。

 私が本当にすべきだったことは、自分の命を捧げて誰かを守る呪文を覚え、唱えることではなく、生きて難局を打開することだった。
 かつて、メガザルを覚えれば大切な人を守れるかもしれないと考えて、この呪文を会得しました。でも、その代償は大きかった。あまりに無理な修練が祟って、本来持っていたであろう体力や魔力を失ってしまったのです。守りたいと願って呪文を覚えたのに、覚えたせいで守られる側になってしまい、全てが後手後手にまわってしまった。
 それではいけなかったのです。
 最悪の事態を迎えてから何かを為すのではなく、最悪の事態を迎える前に先手を打って何かを為せる力、そんな力を身につけることこそが必要だったのだと、メガザルを唱えてなおも生きている今、身に染みて感じています。
 だから再び命を与えられた今、私にはそれが出来なくてはならないのです。

 呪文を覚える為に失ってしまった体力や魔力を完全に取り戻すことは容易ではありません。容易ではないけれど、戦うことを通して、ゆっくり、少しずつだったら取り戻せると思いました。
 私は生きて困難を打開できるだけの力を身に付けたかった。
 もし万が一この先、あのときと同じような局面がおとずれたときに、今度はこの手で、生きて打開していかなければならない。
 確かにあのときは幸いにして全てが丸く収まりました。でも、だからといって同じことを繰り返すわけにはいかないのです。
 それでは私が再びこの世に生かされた意味がないのだから……。


 私はそんな思いを切々と語りました。姉は真剣な眼差しで、黙って話を聞いていました。
「だからもう、メガザルという札は切らない。私は命を捨てることによって何かを為すのではなく、生きて困難を乗り越えていく。生き続けることによって、私は占い師として多くの人たちの手助けをしたい。そしていつか、占い師を目指す人たちにこの経験を伝えられればいい。そのことがきっと、私が生かされている意味なのではないかって……そう思うの」
 これが自分なりに導き出した結論でした。

 それまでひたすら話を聞いてくれていた姉は私が話を終えると、
「ミネア、あんたが戦い続けた理由、そしてメガザルに対する考えもよく分かったよ。……あたしはさ、あんたに1つ謝らないといけないね」
 かすかに笑みを浮かべながらそう言いました。
 でも「謝る」とはどういうことなのか、その言葉に少し戸惑いました。
「本当はずっと不安だったんだ。もしあのときのようなことがまた起きたら、ミネアは再びメガザルを使ってしまうんじゃないかって。そしたら今度こそ、あたしたち永遠に離れ離れになってしまうんじゃないかって、不安で仕方なかったんだ。でもミネアは、メガザルを唱えないようにって一生懸命戦い続けてたのよね。トルネコは前に、ミネアはもうメガザルは唱えないと思うって言ってた。悔しいけど、トルネコの方がミネアのことをよく分かってたんだ。あたしは不安ばかりが先に立って、ミネアのこと信じてあげられてなかった。あたしたち、血の繋がった姉妹なのにね……。ごめんね。でも、これで凄く安心したよ。ミネアはあたしが思っていたよりよっぽど強かったんだ」
「そんな……謝ることなんかないわよ。血が繋がっているからこそ、他の誰よりも不安になってしまう。それがきっと、普通なのだと思うわ……」

 姉の言葉に、胸が詰まりました。
 あのときのことがいまだに尾を引いて、姉にずっと不安な思いをさせていたのです。メガザルの負の爪痕は、そういう形でまだ残っていた……。
 メガザルを覚えるべきか否か、考えに考えて判断をくだしたつもりだったけれど、命と引き換えに多くの人を救えるという言葉にあのときの私は惑わされていたのかもしれない。
「私こそ……ごめんなさい。メガザルを唱えれば絶対誰かを悲しませてしまうということは分かっていた。それなのに私は、本当にすべきことを疎かにしてメガザルを覚え、使ってしまって、姉さんにいつまでも不安な思いをさせてしまっていた……」
 そう声を振り絞った途端、悔恨の思いが一気に胸の奥からこみ上げ、思わず閉じたまぶたの裏に、熱いものがじわじわと広がって睫毛へと伝うのが分かりました。

「ミネア、終わったことをあれこれ悔やんだって仕方ないんだ。あんたはもう、この先自分がどうすべきかしっかり分かってるんだし、前を向いて進んでいけばいいのさ」
 嗚咽を押し殺していた私に対し、姉は明るい声でそう口にしつつ、手巾で目元を拭ってくれました。
「ミネアはもしかしたら、メガザルを覚えて、使ってしまったことを凄く後悔しているのかもしれないけど、でも、メガザルのことで誰よりも真剣に悩み抜いたミネアがいたから、きっと今の強くなったミネアがいるのかもしれないね。メガザルという呪文があったからこそ、自分はすっごく成長できたって、そう思えばいいんだ。……それでいいじゃない! 確かにそこに至るまで色んなことがあった。あたしも、ちょっと神経質になりすぎてた。でも、考えてみれば全て丸く収まってるんだ! きっとあんたは、メガザルを乗り越えて強くなるっていう運命だったんだよ! あたしはそう思う。切り札はね、表に出したり捨てたりせずにただ持っていればいい。懐に忍ばせておいてこそ、もっとも心強いカードとなるのさ」

 メガザルという呪文があったからこそ、強くなった。
 メガザルを乗り越えたから、強くなれた。
 覚えたことを悔やむのではなく、覚えたことを糧として別の力へと変えて、前へ進む。

 ――それは、深い悔恨の念から強さを求めた私には、思い及ばない考えでした。

 メガザルを覚えて良かったのか否か、私の気持ちの整理はまだついてはいない……。
 けれど、メガザルは私が成長した証でもあると心に刻んで前へ進んでいけば、いつの日か「あのときの判断は決して間違いではなかった」と、思えるときがくるのかしら……。

「ほらほら、もう泣かないんだからね」
 そう言って姉は、陽気に笑って私の両肩を掌で何度も叩きました。
「ちょ、ちょっと、痛いわよ」
「はいはい、怒んない怒んない」

 陽気な声の奥にあった姉の気持ちが、私の心に深く深く、染み渡ったのでした。

   ◇◇◇

「いやはや、お待たせいたしました」
 暫くしてトルネコさんが私たちの元へと戻ってきました。
 目標達成記念に今夜は酒場で打ち上げでもしようという話になり、トルネコさんが予約兼交渉のために酒場へと行っていたのです。美味しいお酒やお料理を手頃な価格で飲食できるように掛け合ってくると、意気込んでいました。
「予約OKですよ! 交渉の方もバッチリです」
「オジサンさっすがぁ!」
「今、酒場では『ソレッタフェア』を開催中だそうで、極上のパデキア酒を出してくれるそうです!! ソレッタにちなんだ料理も色々と出してくれるみたいですよ!」
 トルネコさんはまるで自分が酒場の主人であるかのように興奮気味に話しました。
 以前ソレッタの宿で泊まったときに出された料理は、畑で取れた野菜を使った煮込みなど素朴なものが多く、どこか故郷のコーミズ村を思い起こさせるものでした。今回は野菜料理以外にもブルホークなどを使った肉料理も出されるらしいということで、野菜よりもお肉の方が好きな姉も喜んでいるようです。
「でも、料理の方はともかく、パデキア酒って……なんか薬酒みたいな響きなんだけど、味はどうなの? あたしは薬効とかには全然興味ないのよね」
「うーん、確かに体には良さそうですね。味は飲んでみてのお楽しみ……ですかな」
「薬っぽいのって、ミネアなら好きそうじゃない?」
「そうね……体に良くて飲みやすいお酒だったら、少しくらいなら良いかもしれないわね」
「少しなんて言わずに、こんなときぐらいはパーっといきなさいよ! ああ、でもミネアちゃん、酔っ払うことと混乱することは同じことよ。奇声を出したり脱いだりしないようにね。今、鎧着てないんだしさ」
 ね、姉さんはまたそんな……思い出したくないような話を蒸し返すんだから!
「私は姉さんと違って分別がなくなるまで飲まないわよ! 人のことより自分の心配をしたらどうなの。テーブルに上がって踊りだしたりしないでよね!」
 そう言って思わず姉を睨みつけました。
「言ったなぁ! そんなこと言うなら無理やり飲ます! 飲ませて脱がす!」
「ちょ、ちょっと、何てこと言うのよ! そんなこと言うと返り討ちにするわよ!」
 街中でそんな破廉恥なことを口に出すなんて、信じられない!
「返り討ち上等! あたしにどんどん飲ませてちょうだい。へっへっへ」
「むはっ! 『飲ませて脱がす』の返り討ちですか! ミネアさんも意外と過激ですなぁ」
 トルネコさんまでニヤニヤしながら鼻を膨らませてそう言いました。なんか……話が変な方向に行ってしまっているわ!
「違います! つい勢いでそう言っただけで、別に飲ませて脱がすとか、そういう意味ではありません!」
「はっはっは、まだ何も飲んでいないのに顔が赤いですよ。ミネアさんはかわいらしいですなあ」
「えー、あたしだってかわいらしいでしょー」
「むっほっほ、もちろんですとも!」
「むしろあたしの方がかわいらしいわよね?」
「え……。いやあ、お2人はワタシの肥えた目でも甲乙を付けられない程にかわいらしい! 最高にお美しい! まさに絶世の美女2人!!」
 ……うまく逃げたわね。……じゃなくて、まだ打ち上げが始まってもいないのに、2人ともすでに出来上がってるみたいなのだけど……。
 これでは先が思いやられるわ。頃合を見て先に帰ってしまおうかしら。


 しかしながらそんな打ち上げもパデキア酒の薬効のせいなのか、驚くほどに平穏なまま無事に終えて(2人にはちょっと物足りなかったようでしたが)、翌日。
 私たちはトルネコさんとお別れし、モンバーバラへと帰ることになりました。全てを集めた武器のうち、銀のタロットだけは引き取らせて貰うことにし、今まで使っていたはぐれメタルの剣はトルネコさんに譲ることにしました。
 ところが……、
「ミネアさん、この剣はあなたが持っていてください」
 その言葉に驚きました。この剣は世界に1本しかないという大変希少価値の高い武器です。大きな戦いを終えた今、私にはもう使う機会もないと思うのです。
 それだったら武器屋であるトルネコさんが持つべきだと考え、その申し出を丁重にお断りしようと思いました。
「武器というものは、心の知れた主人のもとに置かれることが何よりも幸せであろうというのが、ワタシの持論でしてね。この剣は、あの滝の洞窟で手に入れてからずっと、ミネアさんが使い、戦っていた。あなたの手に収まり、この剣も戦っていた。そしてあなたの手の中で、あなたが成長する姿をも見ていたのです。ですからこの剣はミネアさんが持つべきだと、ワタシは思うのですよ」
「でも、本当にそれで良いのですか? こんな価値のある剣を、私が持っていても」
「ええ、良いのです。ワタシは一度でも現物を拝み、触れることも出来ました。もしまた見たくなったら、あなたの元へと伺いますよ」
 トルネコさんはにっこりと笑いながらそう言ってくれました。
 私はその言葉に甘えて、はぐれメタルの剣を持ち帰ることにしました。手に入れてからずっと握り続けたこの剣をこれからも持ち続けられることが、とても心強く思えました。
「オジサン、そんな殊勝な持論があるんだったらさぁ、いつだかお姫様から巻き上げた鉄の爪、あれはどうする気なのよ」
 姉さんすごいわ、よくそんな昔のことを覚えていたわね。
「う……もちろん、お返ししますとも。あのときはレアモデルに興奮してついつい頂いてしまいましたが、もちろん返しに行きますとも! お詫びの品のキラーピアスを添えて、返しますとも! ワタシの見立てでは、あのお姫様にはキラーピアスがよく似合うはずですからな」
「それはいい心がけだわ。じゃあさ、返しに行くとき、ついでにあのお城から無断で借りたマグマの杖とロザリーヒルで使った笛も返しといてよ」
「ええっ? ワタシ1人でですかあ?!」
「いいじゃない、オジサンはエンドールの王様とも仲いいんでしょ? 親書でもテキトーに書いてもらえば」
 姉さんは本当、トルネコさんをからかうのが好きよね……。
「万一牢屋にぶち込まれても助けに行ってあげるからさ。はぐれメタル装備に身を固めたミネアがね!」
「ええっ? 私1人で?!」
 ……私をからかうのも、大好きみたいですが。

 そんな会話を交わしてひとしきり笑った後、私たちは別れ、帰路につきました。

   ◇◇◇

 こうして、私たち3人の旅は本当に終わりを迎えました。
 でもきっと、またすぐに私たちはそれぞれの旅路をゆくことになるのでしょう。
 それはいったい、どのような旅になるのでしょうか?
 こればかりは私にも先を見通すことは出来ないのかもしれません。
 でも、この先どんな困難に遭遇しても、懐に忍ばせた切り札を力に変えて、
 私はきっと堂々と立ち向かうことが出来る。
 そう思うのです。


 私たちがモンバーバラに着くと、劇場の座長が出迎えてくれました。
「マーニャちゃんにミネアちゃん、無事に帰ってきたんだね! うんうん、良かった良かった。そうそう、気球広場の工事が終わってね、明日開園なんだ。だから開園式の時に、原案者のミネアちゃんに何か一言もらえないかと思ってるんだけど、どうかな?」
 思いもよらない依頼に耳を疑いました。しかもそれは、私にとってはとても苦手な分野のお願いです。
「私が……ですか? 私、人前に出るのはあまり得意ではないのですが……」
「簡単なあいさつ程度でいいからさ、ねっ、お願いっ!」
「ミネアすごいじゃん! 苦手だなんて言わないで、チャレンジ、チャレンジ! ここは1つ、ビシッと決めちゃいなよ」
 座長に懇願され、姉にもそう促され、私は覚悟を決めて座長の申し出を受けることにしました。


「では続いて、熱気球の寄贈者でもあり、当園の企画原案者でもあるミネアさんからのご挨拶です」
 開園式の席でそう紹介され、たくさんの拍手に包まれつつ私は壇上へと進みました。
 眼前には目を輝かせた大勢の人達がいて、その奥にはいつでも空を飛べる状態の熱気球が技師の人達と共に待機しています。
 これからこの気球は、多くの人たちを乗せ、モンバーバラの更なる繁栄という夢をも乗せて、空を舞うことになるのでしょうか。

 私は壇上で1つ深呼吸をし、どうにか心を落ち着かせ、笑顔をつくって話を始めました。

「本日は――」

   ◆◆◆

 ミネアにはメガザルを使わなくても良いくらい強くなって欲しい。
 でもメガザルを完全否定はしないで欲しい。
 そんな思いで書きました。

 トルネコ、マーニャ、ミネアにどうもありがとう。
 話のネタを提供してくれたメガザルにどうもありがとう。
 そして、最後まで読んでくださった皆さんに、どうもありがとうございました。


 −おしまい−

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